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【SIM道楽】 <夏休み研究> HIS・変なSIM・貼るSIMタイプを使ってみよう…としたけど…

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5月に先行予約、6月22日に販売開始… メディアの形式的な「カタログ読んだだけ」論評にはもういい加減飽き飽きしてきているので、そろそろ使用感満載の話題がネットにあふれる頃かと楽しみにしていたのですが… う~ん、思ったほど見かけませんね~

ググッてみて、それらしき臨場感あふれる新たな体験談はあまりなくて、見つけたのは、

<<H.I.S.格安SIM「変なSIM」言うほど変じゃない>> @タイ
URL http://ascii.jp/elem/000/001/715/1715443/

<<HISモバイルの変なSIMを入れてみました>> @インドネシア
URL https://www.mizusagashi.com/entry/201807-hennaSIM


Twitterなどでも 「変なSIM、買いました…」みたいな投稿はあるけど、使った使用感みたいな投稿は意外と数限られていて多くはなかったみたい。その割には目立ったコメントとして、

・「現地に着いて利用しようとしたら、購入したプランへの切り替えが出来ない~」とか、
・「現地に着いてデーター接続にならない~」とか、
・「ネットに繋がらないのでないので日本に電話してサポートしてもらった~」とか……

ネガティブなものが思いの外アレコレ見られました。
何が起こっているのかしらん ???


ということで、それならば この夏休み、自分でやって見るしかない…「SIM道楽」魂 !! と言うことで、HIS・変なSIM (キャンペーン価格:990円)を早々にゲット。
「貼る」手順などは↑のURLや、他のウェブサイトにも上手くまとめられているのでここでは省略。
使い勝手を中心にレポすることにしました。

まず、出来上がった(貼り重ね合わせた)SIMとは… ↓ こんな感じです。

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左側には既に別スレにて 「SIM道楽」レポした 「Flexiroam-X, Sticker SIM」の重ね貼り、そして右側には今回の重ね貼り完了した 「HIS・変なSIM、貼るタイプ」を並べて撮影してみました。
中央に少し突起して見えるチップはサイズや形が多少異なっているので、全く同じチップというわけではないですね。タブの色や形状などから見ても異なるメーカーによるもののようです。もうこの 「フィルム+チップ」も複数社が提供しているということの証でしょうか。 


まぁ、H/Wはこのくらいにして…

いざ実際に接続トライ利用しようとして気付きました…えええええ~  
何と、「HIS・変なSIM」には日本国内で接続するためのプランが販売されて無いではないですかぁ~ はぁぁぁぁ。ガクッ!!

そういえば、ウェブに載っている利用対象国のリストに「日本」は確かに入ってないです。。。もちろんアプリの購入プラン対象国にも無し(汗)

75ヵ国…というキャッチだけ見て対象国リストを確認しなかった、ハイ、私が悪うございます(泣)
しかし、そうは言っても実際に国内プラン購入が出来ないとなると、もうこれ以上、接続テストはどころか何もできません。「開封の儀」はネットにいっぱい出ているし… これでは次の出張機会にでブッつけ本番、海外に持ちだして使い勝手を見るしかない、ということになります……むぅぅぅぅ。 ちょっと不安な匂い~。



仕方ないので、先陣のレポから有用な断片情報などを拾い集めて、私なりに出来るところまで体験し、消化したレベルでの使い勝手を操作手順に従って一覧表にしてみました。解り易くするために、これまで利用実績のある他のSIMの使い勝手と併せて4種類を比較 ↓ しています。

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比較対象のSIMとは、

・HIS・変なSIM ( eSIM・貼るSIM)
・Flexiroam-X (ローミング・貼るSIM)
・AIRsim (eSIM・カード)
・SIM2Fly (ローミング・カード)

の4種類について、国内準備から、海外現地の空港へ着いて、データ接続できるようになるまでの必要操作の比較表です。



全部説明しきれないので、
「チョット 聞きなれない、見慣れない操作箇所、初めてかも…」
について下記しました。( ↑ 表中では赤色部分です)


① 「デバイス管理」による認証
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「HIS・変なSIM」を利用するには「変なSIM」アプリの事前準備が必要です。しかし、このアプリは APPLE Storeからは公式配信はされません。 HISウェブサイトからダウンロードすることになるのですが、ダウンロードして、アプリをタップ起動して利用しようとすると、iPhoneから は

「信頼されていない エンタープライズ・デベロッパー…」

というアラート・メッセージ ↓ がポップアップされます。このままでは利用できません。

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これを使用可能にするには、

「設定」>「一般」>「プロファイルとデバイス管理」まで行って、「HIS.Co.Ltd」を承認する必要があります。(通常は「プロファイル」という表示項目になっていますが、「HIS・変なSIM」アプリのダウンロード後は「「プロファイルとデバイス管理」」という項目表示に変わります。

これは 「HIS・変なSIM」の構成プロファイル(?たぶん)のインストールに相当するものと思われますが、同じかどうか詳細は不明です。標準の構成プロファイルの書式に準拠しない、独自のパラメータ追加などが記載されているのかもしれません。信頼して「承認」します。承認しないとアプリは使用できません。 



② 現地到着後、ブッつけ本番で接続操作
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日本国内では、「HIS・変なSIM」が実際に上手く行くかどうか、一通りの手順をトライしてみようと思っても、出来ません。国内で接続できるプランは選択メニューには載っていません。ということで、現地到着後のブッつけ本番で全ての手順をこなして接続することになります。
旅慣れていて、海外SIM利用事情に慣れているユーザーならイザ知らず、初めての海外旅行者や、初めての海外スマホ利用者であれば、やはり事前に一度、有料(500円/日)でも良いから一通りの操作を試しておきたい…というのが心情ではないでしょうか。 でも、出来ませんっ !!!



③ 現地到着後、切替え操作の不確実性 (eSIM 且つ「貼るSIM」ゆえ)
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「HIS・変なSIM、貼るタイプ」には、現地到着後に必須な操作として、「手動によるSIM切替え」があります。

「変なSIM-ON」>「購入済プラン(番号)選択」>「プラン開始ボタンON」

操作ステップとしては、アプリ内で上の3ステップが必要です。が、いずれも普段利用することのない、現地到着後のブッつけ本番でのアプリの操作なので、SIM操作に慣れていないユーザーは注意の必要な個所です。
さらに、「HIS・変なSIM」は eSIMなので、この切り替え操作をトリガーにして、在圏情報が取得されたり、SIM内データーが書き換えられたり、適正値を選択したり…と、ソフトによる書き込み作業が発生します。

eSIMの性格上、時折発生するエラーとして、本来は自動で正しく選択されるべきAPNが、上手く選択できなかったり、間違って選択されていたりすることがあります。
利用マニュアルにも、注意書きにも、接続できないトラブルには、「訪問国用 APNの再確認…」と頻繁に注意がありますが、正しいAPNかどうか確認するには「APNリスト」の携帯が必要です。また間違って入力されていた時には手動による修正が必要になる場合があります。

また、私のeSIM経験 (AIRsim, GlocalMe-G3)から言えることは、eSIMは、切替え操作(自動、手動に拘わらず)を完了した時点から、正しく接続が完了するまで、早くて1分、遅ければ数分かかることがあります。従来の海外ローミングSIMの接続完了(4G表示)までの時間(数十秒?)と比べてはるかに長い時間に感じるので、とても不安になります。その間、トラブルと判断してしまったり、誤ってアチコチ変更してみたり、不要なボタン操作をしてみたり… ドツボにハマってしまいます(泣)

 
1枚のSIMで多数国の現地キャリアに直結接続することができるeSIMは、SIM交換する必要ないのでとても便利かつ、ローミング費用の掛からないというコスト・メリットも大きいですが、反面、その分、現時点では不確実性による不都合が発生した場合の対応が、現地到着時のユーザーに求められるのが現状です。





さてさて、
夏休み研究・結論です
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<< eSIM vs 海外ローミングSIM >>
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以上、①②③のポイントは、一覧表で赤く塗った領域です。他の海外SIMと比較してみると状況が解り易いかと思います。

eSIMは1枚のSIM(挿し替え無し)で多国をカバーできるので、頻繁に海外に出るユーザーには大きなメリットがあります。反面、現時点ではSIM操作の不慣れなユーザーには現地接続の不確実性がリスクになります。
一方で、海外ローミングSIMは、準備の簡素さ、操作の単純さ、電源ONだけで入国審査までには接続完了のお手軽さにメリットがあります。日本のウェブサイト表示の場合、PING値が大きくなる(頭出し遅れ)ことを気にしなければ、eSIMに比べ、海外ローミング・SIMのほうが使い勝手のよい選択肢になるかと思います。(あくまでも今日現在、ということで)


<< 貼るSIM vs カード・SIM >>
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以上、①②③のポイントは、一覧表で赤く塗った領域です。他の海外SIMと比較してみると状況が解り易いかと思います。

「貼るSIM」の特徴として、「国内外でSIMの挿し替え不要」ということが大きなメリットになりますが、反面、新たに「現地到着時にSIM切り替え操作」が追加されることになります。 
この「現地で行う切り替え作業」というのがポイントで、空港ロビーなど、短時間の間に、如何に安定に、そして確実に行えるようになっているかが鍵です。
また、上手く行かなかった時の対処をどうするか…その辺りが今後の課題になってくることと思います。



現状、「貼るSIM 且つ eSIM」については、「eSIMによるキャリア選択に伴うSIMデータのOTA書き替えリスク」プラス、「ホームSIMから、貼るSIMへ変更する際の、現地切り替え操作に伴うリスク」これらの観点から、海外SIM操作に不慣れなユーザーに対して、私的には安易に勧める自信は中々持てないレベルと感じています。 (あくまでも個人的な感想です)





以上、【SIM道楽】・夏休み企画第二弾、
「HIS・変なSIM・貼るSIMタイプを使ってみた…けど…」
でした。

あいも変わらず、SIM愛好家向け、ニッチな体験レポでした。

Have a nice Summer Vacation !





追記 : 「HIS・変なSIM、貼るタイプ」には iPhone上で、
「設定」>「一般」>「電話」>「SIM Application」↓ が提供されています。

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これを見る限り、

・「SIM切り替え」
・「プラン・番号選択」
・「プラン開始」

等々の操作については、HIS・アプリ無しでも、手動操作で行けそうに思います。巷の噂では、トラブル時の緊急Telサポートから、SIM ApplicationにアクセスしてSIM切替えをトライしてみるよう案内されたとか…

いつか機会が来たらトライしてみたいフォローアップ項目ですネ。



8/17 23:25 追記 :
余談ですが、HIS・変なSIM (貼るAIMタイプ)をゲットした際に、予期せぬ同梱物がありました。

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HIS mobile Prepaid SIM-SofBank, 1GB/15日間 の無料体験SIM ↑です。

タイプ-SBについては既に LineMobile-SB 1GB/500円/月を 昼時でも通勤時でも10Mbpsを割り込むことも無く快適に利用中ですし、来月からは mineo-SB の 6ヵ月間無料キャンペーンの試用予定もあるので、上手くすると3社の SB回線simの同時利用&比較が楽しめそうです。



7 件のコメント
1 - 7 / 7
変なsim、技術的に非常に興味をそそりますね。
75国の各国で使えるsim情報を書き換え可能なsimに書き換えて使用すると理解しました。
ということは、技術的には手持ちの自分のsim情報を変なsimアプリのデータベースに追加できれば、それを日本国内で切り替えて使うなんてことも可能ということですよね。
もちろん、同時に同じ情報のsimが複数存在するとネットワーク側で何らかのトラブルが発生することも考えられますので、実現はすぐにはされないとは思います。
将来的にsimは物理的に送られてこず、情報をダウンロードして更新するだけで使えるようになる・・・なんてことにもなるのかなぁなんて想像しちゃいました。
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター
>らんか さん
コメント、ありがとうございます。

>変なsimアプリのデータベースに追加できれば…

「変なsimアプリ」自体には SIM情報データベースは存在しません。各国のSIM情報はクラウドに保管され(一般的)、 ユーザーがプランを購入する都度、それに見合ったSIM情報がクラウドデータから読み出されてユーザIDと連携され、該当eSIMが現地でONされたことをトリガーにしてSIM内のIMSIが書替えられるという仕組みだと思っています。

>将来的にsimは物理的に送られてこず、情報をダウンロードして更新するだけで使えるようになる・・・

おっしゃる通り、すでにiPad-ProにはSIMカードを挿入すること必要なく、内臓デバイス内でSIM契約情報を処理する仕組みが適用されています。 Glocal-Me G3も内臓デバイスに購入契約プランを紐づけ、書き込むタイプなので、物理的な取り出し可能なSIMカードは存在しません。

いずれにしても、内臓デバイスにSIM情報を書き込む(ダウンロード)するか、追加eSIMカードや貼るSIMデバイスにSIM情報を書き込む(ダウンロード)するかの違いなので、TPOに合わせた使い方をすればよいかと思います。
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター
eSIMデバイス内臓 Android スマホ、GlocalMe-S1 という機種が米国では既に販売されています。SIMに触れることなく、プラン購入して現地で電源ONすることで現地キャリアに直接接続(ローミングでない)するスマホです。
説明ありがとうございます。
都度、sim情報をクラウドからダウンロードということはwifi接続したりしておく必要があるということですね。
また、sim情報をダウンロードして接続するという形態はアメリカではもう実現されているんですね。
技術的には大変興味深く、少し自分でも調べて見ようと思います。
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター
>らんか さん

>sim情報をクラウドからダウンロードということはwifi接続したりしておく必要があるということ…

<eSIM のAIRsimの場合>
WiFi接続不要です。
現地到着+ONすることでクラウドからのダウンロードされます。その為だけの接続は確保されているようです。

<eSIM 変なSIMの場合>
まだ未体験なので断定的なことは言えませんが、やはり↑同様にWiFi不要で、必要情報ダウンロードのための接続は確保されるものと考えています。

しばしば海外ローミングSIMで、接続管理サーバー経由、SIM関連のホームページや、接続プラン購入ページらに限って、プラン無しでもデータ接続を許容しているものはあります。技術的な仕組みは知りませんが。 
(例えば、英国Three社のローミングSIMは日本国内でのデータ接続は対象外ですが、Three社のMyPageへの接続は可能です。リチャージなど出来てしまいます)


>アメリカではもう実現されているんですね…

GlocalMe-S1は香港の会社のプロダクトです。米国Amazonを皮切りに今年5月に販売開始されました。この機種のOEM日本版が Jetfone と言うモデル名称で、Freetelを引き継いだMAYA Systemという会社からそろそろ国内発売されるのではないでしょうか。
オリジナルGlocalMe-S1に比べてJetfoneは、データ接続プランのメニュー選択肢的に見てもも、価格的にも、私には魅力が見えないですけど(笑)
|LineMobile-SB 1GB/500円/月を
| 昼時でも通勤時でも10Mbpsを割り込むことも無く快適に利用中ですし

おっお、ぽちっとしそうになりますね。
既に、mineo A&D, iijmio D, Ymobile, UQ と契約済みなのに。。。。
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