mineoの料金設定って大丈夫なのか?
まず、2016年1月の契約構成(上図)を見て下さい。
http://mineo.jp/pdf/king1601.pdf
平均契約容量を計算すると2.2GB
平均契約料金を(シングルとして)計算すると888円
になります。
次に、2018年3月の契約構成(上図)を見て下さい。
https://king.mineo.jp/magazines/special/819
平均契約容量を計算すると3.2GB
平均契約料金を(シングルとして)計算すると1,027円
になります。
(500MB10.4%,1GB11.2%,3GB62.5%,6GB12%,10GB3.2%,20GB0.5%,30GB0.2%として計算)
このことより、2年2ヶ月で、
平均契約容量は2.2GBから3.2GBへと1.45倍の増加
平均契約料金(シングルとして計算)は888円から1,027円へと1.16倍の増加
ということになり、契約容量が1.45倍に増えているのに、契約料金は1.16倍にしか増えていない(つまりほとんど増えていない)ことが分ります。
これは、1GB契約と3GB契約の差が100円しかないことが主な原因と考えられますが、この格安料金は、IIJを始め、他のMVNOもほぼ同じ値付なので特別にmineoだけが突出して格安な訳ではありません。
一方で、一ヶ月の消費パケットを「マイネなう」から計算(月末の「みんなの残容量」から月初の「みんなの残容量」を引く)してみると、
2016年1月の消費パケットは254TB
2018年3月の消費パケットは凡そ2.618TB
と、実に10倍以上に増えていることが分ります。
では、契約回線数はどうなっているかというと、上図の通り、
2016年1月の契約回線数は約20万回線
2018年3月の契約回線数は約100万回線
と5倍に伸びています。
これより、一回線当たりの消費パケットを計算すると。
2016年1月は254TB/20万回線=1.27GB/回線
2018年3月は凡そ2.618TB/100万回線=2.62GB/回線
と、実に2倍以上に増えていることが分ります。
以上をまとめると、2年2ヶ月で、
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①平均契約料金は1.16倍とほぼ変わらないのに
②平均契約容量は1.45倍に増え
③平均消費パケットに至っては2倍以上に増えている
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ということになります。
ここから先は推測になりますが、IIJなどの格安3GB/900円は、安いからといって多めの契約をしても、結局使い切らずに消えていくパケットが多いとふんでの料金設定だったのではないでしょうか。
ところが、mineoの場合はギフトによる繰り越し延命が可能なので、余ってきたら1GBなり500MBに契約を変更するなどして完全に使い切ることが可能です。
あるいは、家族間で、ハードユーザーの息子などに送って完全消費している人もいるでしょう。
さらには、フリ−タンクやおみくじなどでもパケットは増えますので、契約容量以上にパケットを消費している人も結構いそうです。
こうしたmineoならではの(パケットが多く消費されやすい)事情を考慮せずに、IIJ並みの料金設定(格安3GB/900円)にしたことが大きな失敗だったのではないでしょうか。
このままの料金設定で大丈夫なんでしょうかね?
(とてもそうは思えないけど)
※この、2016年1月と現在を比較する発想は、hei720さんよりヒントを頂きました。
コインがまだ5つばかり残ってますんで、7月くらいまではイケそうです。
大丈夫なんでしょうかね?ホントに。
興味深い考察ありがとうございます。
売り上げの増加よりもトラフィックの増加の方がかなり多く、帯域増強では賄いきれないことが確実になってきたことを受けて、今回の「最適化」の導入に至ったと感じました。
契約当初は速かったことと、現状を考えると、ナルホド!という感想です。
バケットの融通がきくのが売りだし、それがあるから契約を続けている人も多いと思いますので、やめるわけには行かず。ならばどうしたら改善するのでしょうかねぇ。
私は今より酷くならなければOKなのですが、そんな人は少ないでしょうから。