印旛沼の怪物
千葉県には何故かクマがいません。
本州で唯一、野生のクマが1頭も生息していない県で、過去にもいた記録や化石の出土もなく、縄文時代からクマがいないとされています。
そんな千葉県ですが、印旛沼とその周辺は日本有数の侵略的外来生物である「カミツキガメ」という大型の淡水肉食亀怪獣《ガメラ》の生息地です。
鋭い牙と強い噛む力、そして鋭い爪を持ち、しかもとても攻撃的ときます。
駆除は進められていて、以前ほど姿は見かけなくなっているとはいえ、根絶には程遠いようです。
そんな印旛沼が台風25号による豪雨で堤防が決壊してしまいました。
被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
水門調整と排水ポンプ等で、台風接近前に水位を下げておけば良かったのにとの意見もあるようですが、低地であり、記録的短時間大雨でそれも叶わなかったようです。
(高台にありがちな人工の溜池と違い、印旛沼の平均標高は約16メートル)
8月の千葉豪雨といい、やっていられませんね。
水の大反乱でカミツキガメが分散して、とんでもないところで人間に迷惑をかけないことも願うばかりです。
カミツキガメは夜行性なので、昼間はぼ〜っとしていてくれますように。
【危険】外来生物「カミツキガメ」“日本一”生息する沼で捕獲作戦を開始
日本テレビ
印旛沼は、縄文時代「海の底」でした。
その頃は海面が現在より2〜3メートル高い時代で、現在の印旛沼や手賀沼、霞ヶ浦の一帯は巨大な海の入り江=内海でした。
印旛沼は、江戸時代初め、江戸を洪水から守るために利根川の流れを東に変える工事が行われた影響で、周辺からの水を受け止めやすく、歴史的に洪水や水害を繰り返してきた利根川水系の湖沼です。
池や沼、湿地帯には、一時的に水をためて下流への流量を調節する天然の遊水池としての重要な役割があります。
しかし、人口増加にともなう宅地不足や食料増産のための農地・新田開拓によって、これらの貴重な水辺環境が埋め立てられ、消失してきた経緯があります。
何故、天然のプールを潰すのかというと、山林を切り開き平地にするよりも、都市近郊の浅い池や沼を埋め立てる方が効率的に土地を確保できる場合が多くあるからです。
ジレンマですね。
そして、もう次なら怪物が・・・



>> けのしょ@低速好き さん
水害に悩む田や沼に詳しい江戸幕府の切り札怪物:田沼意次により、印旛沼の洪水を防ぐため、江戸湾へ水を流す工事などが試みられました。これは利根川流域から江戸方面への船による物流の利便性を高める狙いもありました。
同時に周辺を耕作地として開発することを目指しました。
計画は3分の2ほどまで進みましたが、おりからの利根川の大洪水で現場が破壊、更に田沼意次が失脚したことで、工事は未完のまま中断・放棄されました。

【台風25号】千葉・印旛沼周辺で復旧作業続く… 1週間程度で応急的復旧目指す 台風25号で堤防の一部決壊日本テレビ9/26 7時間前
現在も千葉県内で7000戸が停電。1820戸で断水。
◆ 堤防が決壊した印旛沼、国や県が「応急復旧」着手…台風26号の接近恐れで「1週間」めどに対策完了目指す : 読売新聞
9月25日
https://www.yomiuri.co.jp/national/20260925-GYT1T00333/?ref=yahoo
3地点で堤防が決壊し、住宅や農地5平方キロ・メートル以上(推定)で浸水が起きた。
台風26号は現在990hpa。今後更に勢力を発達させる見込み。
印旛沼の水生生物に関心のある方は必見。
静岡大学の加藤英明がライフワークでニッポン中の生物すべてと出会うまでの壮大なプロジェクト!
貴重な生物を一つ一つ丁寧に解説します。
戦後の深刻な食糧難を解消するため、失業対策も兼ねて 1946年に農林省が干拓と治水工事を再開。
中央部が干拓・埋め立てられて、沼は北印旛沼と西印旛沼の2つに分断・縮小。
2,000haほどあった沼の面積は約1,310haへと縮小し、約934haの農地が誕生。
1969年に総事業を完了し、300年続いた洪水の歴史に一応の区切りをつけました。
なのですが、その後の日本の農家は急速に数を減して行きます。
儲からないから担い手不足、後継者不足で農家の平均年齢は67歳〜68歳。
日本の食料自給率もみるみる低下中でカロリーベースの自給率は2025年度は過去最低の37%
つまり、第一次産業、第二次産業、第三次産業のバランスが欠けてしまっているのです。
https://newswitch.jp/p/3832?page=1
分裂した印旛沼のビフォー・アフターの画像が閲覧できます。
受け取ったらナイスをクリックしてね。
又、欲張らずに一人1個でね。
但し、P・G・Cにより内容量が異なるので、よく考えて選択して。
ありがとうございました
スクショはできません

台風シーズンですからね。若干あふれそうだったというか、周辺の一部で冠水と合わせて「こっちも決壊するのか?」と
心配していました。
※手賀沼は北千葉導水路経由で
江戸川放水路への経路があるので
最悪、水を逃がそうと思えば逃がせる。
ただ、現在の江戸川は利根川の分流ですからね。
(利根川と江戸川は旧関宿町、現在の野田市で分流)
巷では「知事の現地視察が遅い」などのクレームもあるようですが、そもそも
「まだこれから復旧しなければならない現場へ知事が視察に行ったところで、
施工が急速に進むわけでもない」ですし、施工の邪魔になるでしょ?と思うんです。
どうしても視察したけりゃ空からやる、ですが、印旛沼周辺はすぐ航空路です。
成田空港がどこにあるのか?地図で調べりゃ分かるはずです。
行政対応は後手後手になる傾向ですが、そもそも「行政が動く際の資金はほぼ税金」ですから
そりゃ無駄遣いできません。
慎重にかつ確実に。そしてなるべく少ないコストで…、じゃないと駄目ですから。
追伸:
なので補助金なり「行政が金出して支援しろ」的な
考えは個人的に好きじゃないんですよね。
(補助金なりの財源は結局多くが税金じゃないですか?)
@ktvnews8 9/25
気を取り直して、執筆再開。
「気がつくと、1日が終わっていた」
気がつくと、水が押し寄せていた。
「気がつくと、9月が終わっていた」
こんな水の氾濫は1969年の堤防完成以来、初めてだった。
印旛沼の人たち。いたたまれない。
今まで大丈夫だったことが、突然、大丈夫でなくなる。
記録的大雨。明日は我が身。
「印旛沼が怪物となった 苦月」

台風26号(スリゲ)の最大勢力は、9/28に、中心気圧945hPa、中心付近の最大風速50m/s(最大瞬間風速70m/s)となりました。最大勢力の詳細
強さの階級:非常に強い
中心気圧:945 hPa
最大風速:50 m/s
最大瞬間風速:70 m/s
台風26号の本日9/30の15時現在の勢力は1000hPa。
ガメラは怪物の2代目なのです。
江戸時代、田沼意次の印旛沼の干拓以外にも水路の工事や農地開拓の大土木作業が色々と行われては結局、中止に追い込まれたわけでしたが、そんな頃にアザラシのような怪物が現れ、人々を襲ったというのです。
地面をあれこれいじると、人間以外にもこの土地の関係者・地権者が憤りを起こすのでしょうか。
まるで平将明の首塚ですね。
今となっては江戸時代のことなので、真偽は不明ですが、工事役人の提出した報告書が残っています。
詳しくは千葉県八千代市立郷土博物館の展示で知ることができます。

8月の千葉豪雨8月13日から14日にかけて発生した線状降水帯や雨雲が停滞する「バック&サイドビルディング現象」で、千葉市緑区〜市原市東部で500mmを超えるなど、各地で観測史上1位を更新する記録的な大雨となりました。
千葉市緑区等の一部地域では「数千〜1万年に1度」程度とされる極めて稀な確率の記録的大雨となりました。
8月の千葉豪雨によって地盤が緩んでいたところへ、台風25号による9月19日からの総雨量が千葉県内で450ミリを超えるなど、多くの観測地点で48時間降水量の観測史上最大を更新しました。
千葉県市原市: 487.0ミリ(48時間降水量・観測史上最大)
千葉県君津市: 377.5ミリ(24時間降水量・観測史上最大)
千葉県佐倉市: 377.5ミリ(48時間降水量・観測史上最大)
千葉県船橋市: 341.5ミリ(24時間降水量・観測史上最大)
こうなると、もうどうすることも。
過ぎたるは及ばざるが如し。
水はなさ過ぎても、有りすぎても困るもの。
水は我々に「生殺与奪」の権限を持っているということを今回も思い知らされました。
水の普通でない音と圧力の重さに耐えきれず決壊した堤防の周辺からは打ちのめされ感が強く、今は未来など見えてはきません。
はかなくも過ぎ去る9月の終わりの切なさと、当たり前だった暮らし向きに戻すべく、気を取り直して「それでも、もう負けない」と心に決めて、難題を一つずつ克服して行くしかありません。

26号は千葉県では注意報どまりながら、もう次なる台風27号が本州などをうかがう。それにしても27番目の台風とは多いような?
1年間に発生する台風の数は、1951年以降は、年平均で25個から26個なのだそうです。
年によるバラつきが大きく、これまでで最も多かったのは1967年の 39個、最も少なかったのは2010年の 14個 。
温暖化により、海水温の上昇が台風を凶暴化させてはいる。
印旛沼はかつて入江でしたが、土砂流入と海退により陸化し、沼となりました。
海岸線で三角州などが形成されるように、上流から運ばれてきた大量の土砂が堆積し、せき止められていったことでしょう。
いずれにしても低地なため、水はけが非常に悪いことが今回の事態に繋がったことにもなります。
今後は排水ポンプの能力が大幅に強化されるようです。
・手賀沼: 印旛沼同様、1946年から食糧増産など目的で国の直轄事業が始まり、沼の東半分などが水田などに生まれ変わりました。
・八郎潟(秋田県): 国内最大の干拓地。かつて琵琶湖に次いで日本第2位の面積を誇っていたが、1957年から始まった工事で大部分が干拓され、主に農地に生まれ変わりました。
・巨椋池(京都府かつて存在した巨大な池/湿地帯): 1941年完了の干拓事業が行われ、大半が農地(水田)となりました。
・霞ヶ浦の干拓。
大正時代、627ヘクタールを干拓。
第二次世界大戦後: 2,700ヘクタールが新たに干拓。
1960年代に八郎潟に次ぐ大規模な干拓(約1,400ヘクタール)が計画されたが、減反政策への転換やオイルショック、住民運動などにより1978年に中止となりました。
当時は現在よりも平均気温が1〜2℃ほど高かったと考えられていて、内陸まで海でした。
現在の埼玉県や栃木県の県境付近まで海が広がっており、「貝塚」が内陸の山や丘で見つかるのは、当時はそこが海岸線だったためです。
印旛沼もかつてはそうだった。
印旛沼周辺の温泉なら、塩の香りがする塩化温泉が楽しめそうですね。
日本の主な汽水湖
浜名湖(静岡県)
サロマ湖(北海道)
宍道湖(島根県)
中海(鳥取県・島根県)
梅雨明けが平年より大幅に早く、梅雨期でありながらまとまった雨が降らなかったことや、その後の太平洋高気圧の強い張り出しによる記録的な高温少雨が主な原因と言えそうですが、ダム湖の貯水率も有所にはあり、無いところは徹底的に無い状態の極端な降水分布、地域による偏りを感じました。
アラル海は68,000k㎡と北海道に迫るほどの面積をもった、かつては世界第4位の湖でしたが、旧ソ連時代の大規模な灌漑農業によって水が奪われ、10分の1以下にまで干上がりました。
塩分濃度が急激に上昇し、多くの魚種が絶滅して漁業が壊滅状態に。
その原因は?
水源となる川の水が大量に取水され、湖へ注ぐ水が減少。
アラル海周辺は乾燥地帯で、綿花栽培のために大規模な水路を建設したこと。
なんだか、羊毛産業で儲けるため、草が食べつくされて、砂の粉塵が巻き上がる何処かの地域に似ていますね。
世界の胃袋地帯USAでは、地球温暖化に伴う深刻な干ばつや人口増加による過剰な取水により、多くの重要な湖や貯水池が急速に干上がる危機に瀕しています。
これでは世界的な食糧争奪戦が起こりそうだし、円弱時代は日本は買い負けがより濃厚にの気配。
なのに、ニッポンの自給率を危惧しなくてもいいんでしょうか?
干上がった湖、米国の干ばつ深刻化
2012.07.14
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/6387/?ST=m_news
令和8年9月22日、台風25号による豪雨により、県が管理する北印旛沼の堤防が約100メートル及び北印旛沼に流入する農業排水路である角川の堤防の一部が決壊したため、北印旛沼及び長門川周辺で浸水被害が発生しています。
また、長門川(印旛郡栄町酒直)の堤防の一部で決壊が確認されています。
◆ 9月27日、千葉・熊谷知事「歴史に残る決壊」の印旛沼を視察 仮堤防の工事進む [千葉県]:朝日新聞
応急復旧を進める県や関東地方整備局などの担当者から、工事の進捗(しんちょく)を確認。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASV9W30WZV9WUEFT006M.html
◆ 10月3日、国土交通省の井林大臣と千葉県の熊谷俊人知事が、成田空港や印旛沼、内房線の被災現場などの現地視察を合同で行いました。
台風25号で決壊した印旛沼の堤防について、国土交通省と千葉県は10月3日までにすべての仮復旧(応急復旧)工事を完了させたと発表しました。
>> エスエイチ@小さな城下町の櫓台 さん
>3地点で堤防が決壊し、住宅や農地『5』平方キロ・メートル以上(推定)で浸水が起きた。9月25日報道
印旛沼決壊、『40』平方キロ浸水か 仮堤防の造成完了(共同通信)|dメニューニュース(NTTドコモ)
2026年10月16日
https://topics.smt.docomo.ne.jp/amp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2026101601001476
「なんとか残したい」 千葉・小湊鉄道の復旧見通し立たず (2026年10月17日)
会社の歴史上でもかなり酷い災害。
復旧費用が多額で、国や自治体に支援の相談。
なんとか鉄道を残したいという気持ちは社員一同、思っている。
クラウドファンディング運営会社において、プロジェクト実行者への支援金が長期間入金されない未払いトラブルが深刻化しています。
北越急行などのローカル鉄道やゲーム制作会社など、総額5,500万円以上に上る未払いが発生し、刑事告訴や法的措置の検討が進められています。
支援者から見ると、お金を支払ったにもかかわらずプロジェクトが進まない、または運営の不誠実な対応により支援の思いが踏みにじられる事態となっています。
北越急行に集まった金額:延べ205人(または174人)から約560万円(うちサイト経由分は415万1,670円)
>> エスエイチ@小さな城下町の櫓台 さん
>1年間に発生する台風の数は、1951年以降は、年平均で25個から26個なのだそうです。年によるバラつきが大きく、これまでで最も多かったのは1967年の 39個、最も少なかったのは2010年の 14個 。
◆ 強い台風30号(チャンパー) 急発達しながら沖縄の南へ 今後の進路に注意 - ウェザーニュース
https://weathernews.jp/news/202610/170051/
今年は早いペースで台風が発生 秋台風は要注意
今月4つめの台風発生です。
年間の台風発生数が30個に到達したのは2013年以来で13年ぶり、1951年からの統計で16例目です。30号の発生の早さとしては史上4番目です。
2026年10月19日
「(災害など)危険を感じちゃうと、子孫を残さなくちゃダメっていうスイッチが入る。洪水の時には特に自分の生息域を広げるのに絶好のチャンス」
多い時には1回に60個もの卵を産むカミツキガメ。災害による環境の変化やストレスによって、繁殖が活発になり、生息域が広がる可能性があるといいます。