【海外SIM探訪】@イタリア編 (その2) DTAC "Sim Go! Inter" を使う
海外SIMとして日本でもデータ接続が利用できるという便利さとコスパの良さから、タイ系グローバル・ローミングSIMの人気が急上昇しています。 欧州で利用できるものとして、
- SIM2FLY EU&USA by AIS
- Travel SIM World by TRUEMOVE
- SIM GO! Inter by DTAC
がリリースされていて、amazon.co.jpや、yahoo shoppingでも簡単に入手出来るので、昨今の海外出張や旅行ではSIMフリー・スマホを持ってさえいれば現地到着と同時にスマホ利用が開始出来るという便利さを実感されている方も多いと思います。
今回は "Sim Go! Inter by DTAC" を試用してみました。
【SIM GO! Inter SIM by DTAC】
by OOKLA
by iPhone SE/6S
接続元オペレータ : DTAC (タイ)
ローカル・ネットワーク : Vodafone IT (4G)
FDD LTE : B3
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ターゲット・サーバー1回目 : Tsukuba (日本)
PING = 359ms
DN = 18.2Mbps
UP = 3.27Mbps
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ターゲット・サーバー2回目 : 自動選択 (バンコク)
PING = 270ms
DN = 6.37Mbps
UP = 6.69Mbps
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結果は、DN/UP速度は総じて10-20Mbps前後の値を示し、やはり日本のサーバー(日本のウェブサイトやデータベース)にアクセスする場合の PING(RTT)値は 350-400ms前後となり、かなり大きくなってきています。 これは接続元オペレータ・サーバーも、ターゲット・サーバーも両者とも遠距離にあることによる理由でしょうか。
要するに、イタリアのような遠距離まで来て、そこから日本のサイトにアクセスした場合 (旅行者の多くの利用はこのタイプ…)には、現地SIMであろうが、グローバル・ローミングSIMであろうが、PING(RTT)値は300-400msくらいは覚悟しなければならないというわけで、普段から国内で二桁PING値の快適さを享受している状況とは基本的に異なるということと理解すべきでしょう。。。
海外に出たらネットの表示速度にいつもとの体感差異が出るのはアタリマエなんですね。。。ナットク!
ついでと言うのも何ですが…
IP電話の使用体感です。
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"SIM GO! Inter" を入れた iPhone6S で Fusion-IP-Smart (SIPアプリはAcrobits Softphone利用)で頻繁に日本と通話をしていますが、音声明瞭、途切れや遅延をまったく感ずることなく、快適に利用できてます。
350-400ms位のPING(RTT)下の通話でも、DN/UP速度が高速安定しているせいなのか、あるいは高品位コーデック (G7.11 u-lawを使用)が奏功してか、 とても 「滑らかで音声明瞭で快適な通話」 を体感しています。 VoLTE(帯域保証のVoIP-LTE通話)のレベルと同等な感じかも…と言ったら言い過ぎかなぁ。。。
ということで、以上、簡単ですが、DTAC "SIM GO! Inter"、タイ系ローミング・SIM の試用体験でした。。。
☆☆☆☆☆
せっかくなので、次なる試みとして、今やタイ系グローバル・ローミングSIMと肩を並べる存在の、香港系グローバルSIMのうち、代表格の MB (Multi-Byte-Info) simを試してみました。
試用の動機は…
①amazonで安かった。。。( ´∀` )/
②対象国がたくさんある… 今回出張のイタリアを含むEU諸国+α
③香港系グローバル・ローミングSIMを使ってみたかった
です(笑)
https://www.amazon.co.jp/dp/B077979LNF/?coliid=ISCBBVZXE3CI5&colid=1AZRMFAG2YI1P&psc=0&ref_=lv_ov_lig_dp_it
1GB/15日間/980円! Good! … と思いきや、えぇぇぇぇぇっ、なんと 今日は amazonで 680円に値下がりしてるやん~(泣)
さて、この MB sim 使ってみてビックリ !! とても驚いたことがあります。
基本、SIMを挿入するだけで、APNもローカル・ネット選択も全自動で設定してくれます。 自動で設定されるのは、説明書にも記載されていた通りローミング・キャリアは Vodafone IT(4G)、接続元オペレーターは ISOC-IL(イスラエルの通信会社)でした。 と、その実力は…↓
【MB (Multi-Byte-Info) データ sim】
by OOKLA
by iPhone SE/6S
接続元オペレータ : ISOC-IL (イスラエル)
ローカル・ネットワーク : Vodafone IT (4G)
FDD LTE : B3
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ターゲット・サーバー1回目 : Tsukuba (日本)
PING = 423ms
DN = 40.5Mbps
UP = 43.0Mbps
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ターゲット・サーバー2回目 : 自動選択 (ガザ/イスラエル)
PING = 151ms
DN = 60.1Mbps
UP = 8.41Mbps
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結果、やはりPING値は大きいものの、ほとんどストレスを感じないウェブ・アクセスは、やはり40Mbpsを越えるDNスピードから来るのでしょうか。。。(Vodafone ITにローミングした場合は全てB3でした)
iPhone利用の皆さんは既にご存知かと思いますが、ここでローカル・ネット(キャリア)選択を手動にしてみると、周囲に飛んでいるイタリアのキャリア電波一覧が表示↓されます。。。
興味本位に、3-ITA をクリックすると… おおおっ、こんどは3-ITA(3G)ネットに接続したではないですか…↓ (3G接続だけあってDN/UPは遅い, 一桁Mbps) でもちゃんとウェブ・ブラウズは出来ました。
【MB (Multi-Byte-Info) データ sim】
by OOKLA
by iPhone SE/6S
接続元オペレータ : ISOC-IL (イスラエル)
ローカル・ネットワーク : 3 ITA (3G)
FDD LTE : B3
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ターゲット・サーバー1回目 : Tsukuba (日本)
PING = 429ms
DN = 4.36Mbps
UP = 1.50Mbps
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ターゲット・サーバー2回目 : 自動選択 (アシュケロン/イスラエル)
PING = 145ms
DN = 1.63Mbps
UP = 1.80Mbps
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「あらら、これはマルチ・ネットワーク・ローミングを採用しているのねぇ、ふむふむ…」 4Gと3Gの混成ながらチョット感心しました。
調子に乗ってつぎにWINDをクリックすると… な、なんと WIND(3G)ネットにもまたもや接続しました。
さらにビックリさせられたのは なんと、接続元オペレーターが ISOC-IL(イスラエル)から、Computerline(オランダの通信会社)↓に変わっているではありませんか、おおお !!!
【MB (Multi-Byte-Info) データ sim】
by OOKLA
by iPhone SE/6S
接続元オペレータ : Computerline (オランダ)
ローカル・ネットワーク : I WIND (3G)
FDD LTE : B3
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ターゲット・サーバー1回目 : Tsukuba (日本)
PING = 349ms
DN = 6.84Mbps
UP = 3.85Mbps
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ターゲット・サーバー2回目 : 自動選択 (アムステルダム/オランダ)
PING = 81ms
DN = 5.36Mbps
UP = 3.55Mbps
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マルチ・ローミング・キャリアのみならず、マルチ・接続元オペレーターが用意されているとは。。。スゴィィィィ !! ただし、何度トライしてもTIM には接続できませんでした…残念。。。
とアレコレとトライしてみた後で…、
最後にもう一度キャリアの自動選択に戻したところ、 ちゃんと元のVodafone IT(4G)に戻ったのですが、な、な、なんと、今度は接続元オペレーターが ISOC-IL(イスラエル)には戻らずに、NFOrce(オランダ)↓に変わっているではないですかぁぁぁ。。。なんてこったぃ。
【MB (Multi-Byte-Info) データ sim】
by OOKLA
by iPhone SE/6S
接続元オペレータ : NFOrce (オランダ)
ローカル・ネットワーク : Vodafone IT (4G)
FDD LTE : B3
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ターゲット・サーバー1回目 : Tsukuba (日本)
PING = 300ms
DN = 20.1Mbps
UP = 17.8Mbps
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ターゲット・サーバー2回目 : 自動選択 (アムステルダム/オランダ)
PING = 71ms
DN = 38.9Mbps
UP = 26.7Mbps
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接続元オペレーターが変わるなんて、まるで AIRsim みたい。。。そういえば AIRsimも香港だったけど、MBはひょっとしてお友達かしらん。
ということで、【MB (Multi-Byte-Info) データ sim】、安さに釣られてゲットしてみたSIMですが、実力シッカリ! 決して他のSIMに引けを取るものでは無かったです。 何とも奇妙で面白い、不可解なSIMではありましたが、これで 1GB/30日/680円 は色々楽しめそうでお買い得ではないでしょうか?
対象国は、EU圏(一部除く)、香港、シンガポール、台湾、韓国、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、南ア等らしい…ですけど頻繁に変更が入ってるようです。米国も利用できると書いてありましたが、一週間ほど前のメールで対象国外になった様子。。。(使ってみたいという向きは、各自詳細をご確認くださいね。自己責任!!)
以上、データを表にまとめたものを添付↓します。
ニッチなSIM道楽に 興味ある方はご参照ください。。。( ´∀` )/
↓この一覧表をジーッと眺めてると、ひょっとして海外ローミングSIMの世界が何~んとなく分かったような気になってくるかも…です(笑)
【海外SIM探訪】@イタリア編は まだまだ続きます。。。
現状、 日本のネットサイトでDtacのSIMの扱いがない状態なので、ちょっと。。。です。
少し前まではあったのを確認出来たのですが…
たまたま在庫切れなのか、今後は取り扱いが無いのか非常に気になります
多少RTTが遅くても、格安で何ヶ国もローミング可能なSIMは非常に魅力的ですね!
もうすぐイタリア行きの知人に話すと「お~」でした。
既にAIR SIM入手済ですが。
この書き込みレポート作成にどの位時間かかったのですか?
内容はいまいちついて行けないわたしには、そっちが興味あるわ。
イタリアいいなあ~フワフワ~
ああ、お仕事ですよね。たいへんですよね…。ハイ
Dtac SIM GO! Interね~、どうなっちゃったんでしょぅ。。。折角 日本国内でも接続できるようになったのになぁ~。というか、日本国内で接続できるようになったので販社の取り扱いを制限したとか。。。 まぁ、そのうちどこかの販社が初めてくれたらいいですね。米国で使えるとか、結構な用途ありそうですよね。
>MBのSIMはeSIMのような動き…
はい、まったく その通り! 別の国でどんな接続元オペレーターを掴むか興味ありますね。というか、「Partner Israel」というキャリアバンドルを呼び込むSIM設定値に特徴があるのかも。。。要フォローです。
コメント、ありがとうございます。
マルチ・カントリー・ローミングSIMは進化しつつありますから楽しみです。出張に託けて道楽の種が尽きないのは有難いです(笑)
グラッツィエ !
MB ... そそそ、お安くて簡単、そしてあれだけの接続パフォーマンスなら申し分ないです。他の対象国でも期待が出来そうな感じしてますけど。。。
>どの位時間かかったのですか?
ははは、道楽なので金と暇は惜しみません… (爆)
Ce n'est pas plus difficile de parler en Italy que Allemand...
追記 :
【MB】と【KK】ってやっぱ同じDNAだったようです。使い勝手は良好なので、基本=使い捨て、あとは価格次第です。
【MB】も【KK】も、最初に購入したときはどれも安価にセットされていて割安感からアレコレ手を出してみましたが、暫くするとどれも皆それなりに価格が上昇してくる感じです。。。為替のせいなのか、最初だけキャンペーン価格なのか。。。ですね(笑)
自身の海外渡航時は、WiFiルータ主体なので、
GlocalMe G3 ... cloud SIM, MTX(slot 1), SIM2Fly(slot 2)
がメイン機で、予備に、E5577, MF855(中国用) での対応になりそうです。
あとおまけで、SIMフリーの iPad mini2 に AIRSIM を挿してゆきます。
ただ、SIM2Flyに関しては、渡航先に応じて、コスパの良いプリペイドSIMを別途事前調達する可能性があります。
SIM2Flyもアプリから、パッケージを購入できるようになったので、USSDコマンドを入力にためにスマホに挿しなおす必要もなくなり、便利になりました。ルータに挿しっぱなしでOKです。
SIMの入替え
APNの設定
SMS受信
USSD コード
APP のプラン購入
リチャージ
これくらいが一通り理解されれば、どんなSIMでも何とかなりそうだということが解りました。
>kc_iOS9.2.1 さんのお蔭で…
いえいえ、間違いなく、ひみつ77さんや、okitaomoteさんのお陰です(笑) こういうのって一人で色々やっても自信持てないこと多いですけど、同じ体験や、別の情報を提供しあって、初めて見えて来るモノって多いですよね。 これからも、よろしくです( ´∀` )/
|SIMの入替え
|APNの設定
|SMS受信
|USSD コード
|APP のプラン購入
|リチャージ
そうですね。確かに一通り経験済みですね。
あと、
ローミング先キャリアの手動選択
ですかね。
おおお、そうそう、それも何かの時には、重要な一手でしたね。
慣れていないユーザー向けにはこれらの項目をどれだけ減らせるかと言うのが重要になって来るのでしょう。
SIM2Fly を例としてみると…
|SIMの入替え --> 不要 (出発前に家(国内)で完了)
|APNの設定 --> 不要
|SMS受信 --> 不要 (無視すればいい)
|USSD コード --> 不要 (無視すればいい)
|APP のプラン購入 --> 不要 (事前に完了)
|リチャージ --> 不要 (事前に完了)
|ローミング先キャリアの手動選択 --> 不要
全項目が不要か、事前完了ということで、敷居はシッカリ低くなってますね!! なので薦め易いし、売れるハズです。
|ローミング先キャリアの手動選択 --> 不要
SIM2Flyで、稀には以下のような事もありました。
・ロシアで、3カ所目の訪問都市で、本来のMTSを掴まず、
別のキャリアになったため、手動で対応した経験あり。
(ルータはL-02F)
・海外で利用後、帰国して日本で残ったデータを使おうと
したら、なかなかsoftbankに接続しない状態となったの
で、手動で接続した経験あり。
(ルータはE5577)
韓国はのKTプリペイドはやすくなったのでしょうか?
相変わらずの高価格なら既存の香港系やタイ系のローミングSIMのコスパを取った方がずっと賢明なようながしますけどね~
暫く店頭より姿を消していた DTAC SIM GO! Inter。また Amazon.co.jpに登場しました。今回はワイズソリューション社ではなく、Global Advanced Communications社の取り扱いです。以前は Amazon, Yahooショッピングとも、1500-1600円程度で販売されていたと記憶していますが、今回は 2300円となってしまいました。SIM2Flyと比較しながらお得な方を使いましょう(笑)
貴重な情報、ありがとうございました。
取り敢えず、欲しいものリストに追加しました。^_^
ご指摘のように期間と訪問国によっては、SIM2Flyよりお安くなるので、選択肢が増えて有り難いですね。
5のつく日に、430円値下げ売りになっています!
アマゾンでも同額に下げられています。
mineo紹介キャンペーンの1000円分のアマゾンギフトもありましたが、Tポイントの使用且つ獲得できるヤフーショッピングで一枚ゲットしました!
↑ヤフーショッピング
ご注意を!
|↑北米版です
説明には、以下の記載がありますね。
--
●利用可能国:
【アジア】
日本 韓国 台湾 中国 香港
マカオ シンガポール マレーシア インドネシア ラオス
ミャンマー カンボジア パキスタン バングラデシュ ブルネイ
【北米】
アメリカ合衆国(グァム・サイパン除く)
【オセアニア】
オーストラリア
【ヨーロッパ】
スイス イタリア オーストリア ハンガリー ノルウェー
スウェーデン ブルガリア セルビア モンテネグロ
アマゾンにてワイズさんで無い方の業者さん、なんと1000円配送料込みに!
1550円で購入しましたので不要ですが、予備にもう一枚買おうかな、、
https://www.amazon.co.jp/dp/B07H5C1BW3/?coliid=I2EEVAFD0WZCYP&colid=33I5N66J8AZ2R&psc=0&ref_=lv_ov_lig_dp_it
お安いですね。
以前に他販社扱いの別SIMでお安いのが出た時は、SIMの有効期限が迫っていましたが、これはSIMの有効期限も大丈夫そうですね。
「※SIMカード有効期限:2019年11月末まで」の記載あり。
ただ、我家も既に1枚ストックが....
ただ、ページが英語モードにできない (;_;)
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http://www.dtac.co.th/gointer/
使用準備でDtacをE5577-937に挿してみました。
端末の表示が中国語なので読めないのでWIFI接続して
HUAWEI HiLinkアプリからAPN選択をします。
APNはDtac internetというのが自動で出てきたので選択しましたが
初期の電波をうまく掴まなかったので手動でAPN情報を入れ選択ました。
なんか再起動さすことでSoftBank 4Gを掴みました。(DoCoMoから変わったようです)
mineo-s並みのスピードで繋がった感じです(アップダウンとも15Mbpsくらい)。PINGは228ミリ秒でした。
いつもそうですが開通初期にSMSがたくさん来るのが良いのか悪いのか、、
一気に来るので結構焦ります。
今回は当然タイ語でSMSが8通来ました。
GOOGLE翻訳で訳すことで何とか無理やり理解?できる内容でした。
訂正
誤;
手動でAPN情報を入れ選択ました。
なんか再起動さすことでSoftBank 4Gを掴み
正;
手動でAPN情報を入れ選択しました。
何回か再起動さすことでSoftBank 4Gを掴み
自己フォローです。
|ページが英語モードにできない (;_;)
既に、英語への切替が可能になっています。