ナフサ不足を憂う 五言絶句 大幅追記あり 現代語訳追加
台湾の人が私の原文をもとに漢詩を作ってくれました。さらに漢文訓読も示してくれました。
秀逸に思えるので紹介します。
高唱正誤之道者
石腦不足言屢差
頻云庫存充實語
須正己舌莫指他
ピンイン (Pīnyīn)
Gāo chàng zhèng wù zhī dào zhě,
Shí nǎo bù zú yán lǚ chā.
Pín yún kù cún chōng shí yǔ,
Xū zhèng jǐ shé mò zhǐ tā.
読み下し文(漢文訓読)
高く正誤の道を唱うる者、
石腦足らず言屡差し。
頻りに庫存充實の語を云うも、
己が舌を正して他を指す莫かれ。
以下のほうが分かりやすいかもしれません。
正誤(せいご)の道を高唱(こうしょう)する者は、石脳(せきのう)不足し、言(げん)屢々(しばしば)差(たが)う。頻(しき)りに庫存充実(こぞんじゅうじつ)の語を云(い)うも、須(すべか)らく己(おの)が舌(した)を正(ただ)すべし、他を指(さ)すこと莫(なか)れ。
元の私の短歌
誤りをただすの道と声高に
宣う方のナフサは足らず
備蓄はあると重ねる言い違い
正すべきは己が言の葉
追記:高校生や文学部の学生たちに漢文訓読を見せて、訓点(レ点・一二点など)を付すように言いました。何人かの高校生と文学部の学生のほとんどはできましたが、文学部の学生でも、意味がとれない人がいました・・・。
漢文訓読訳
「正しい道」を高らかに説きながら、肝心のナフサ(石腦)は不足し、言うことも度々間違っている。口を開けば「在庫は十分だ」と繰り返しているが、まずは自分の発言を正してから他人を批判すべきだ。
訓点(返り点)付き本文
高唱\({}_{\text{二}}\)正誤之道\({}_{\text{一}}\)者\({}_{\circ }\)(高唱する正誤の道の者)※「〜する者」の語順石腦不足\({}_{\circ }\)言屢差\({}_{\circ }\)(石脳 不足し、言 屢々 差う。)頻云\({}_{\text{二}}\)庫存充實語\({}_{\text{一}}\)(頻りに云う 庫存充実の語を)須\({}_{\text{二}}\)正\({}_{\text{レ}}\)己舌{}_{\一}莫\({}_{\text{レ}}\)指\({}_{\text{他}}\)(須らく 己が舌を 正すべし、他を 指すこと 莫かれ)
短歌の現代語訳 一部の高校生はこれも意味が取れないとか・・・
「他人の誤りを正すことこそが正義だ」などと、偉そうに声高に主張なさっている本人の足元では、肝心のナフサ(産業の基礎原料)が不足している。それなのに「(原油の)備蓄は十分にある」と言い訳を重ね、見当違いな説明(言い違い)ばかりを繰り返している。他人のアラを責める前に、まず正すべきなのは、あなた自身のその矛盾した言葉(言の葉)の方ではないか。

