あなたの冷奴、もう贅沢品?
冷奴の季節になりつつあります。もう食べた方もおられることでしょう。
その豆腐が値上げされるようです。豆腐はこれまで比較的価格が安定していたことから、卵やもやしとともに物価の優等生とも称されていました。
事実、2026年2月時点の消費者物価指数(CPI)を見ても、当該商品の価格は前年同月比で3.9ポイントの上昇にとどまっていました。
今回の値上げの主因とされるのは、製品の包装に欠かせない石油由来の容器やフィルムの原料であるナフサの価格高騰です。
ナフサ価格は1年前と比較してなお6割以上高い水準にあり、包装資材そのものは4月から5月にかけて2割から3割値上がりしたと報じられています。
こうした影響は製造現場に直接及び、ある豆腐パック製造業者からは1パックあたり1.6円の値上げ通知が届き、年間約300万円の追加負担を強いられている中小事業者もあります。
容器価格が45%も値上がりした例もあり、もう限界を超えているとの声も聞かれます。
事態を受け、政府は,国内需要の4か月分のナフサを確保していると繰り返し表明し、不安を鎮めようとしています。
さらに高市氏は4月30日、Xへの投稿において、「ナフサ由来の化学製品の供給は年を越えて継続できる見込みである」と国民に呼びかけております。
しかし、こうした政府の主張には現実との乖離があるように思われてなりません。
確かに総量としての在庫が確保されているとしても、食品包装に適した種類のナフサが十分に確保されるとは限りません。
実際にナフサの原料となる原油精製には複数の種類が存在し、それぞれ成分が異なるため、企業の設備に適合したものが調達できるとわけではないのです。
さらに価格の問題も無視できません。総量が確保されても市場価格が高騰していれば、結局は生産者の負担として積み上がり、最終的に消費者がそのしわ寄せを被ることにほかなりません。
現に国産ナフサ価格は4~6月期に2倍近くまで上昇すると見込まれているのです。
懸念されるのは、このような値上げの波が最も身近で安価な食材にまで及びつつあるという点です。
豆腐のほかにも納豆やこんにゃくといった伝統的な食品にも同様の影響が出ており、包装のインク不足によって無地パッケージの検討さえ始まっていると報じられています。
これまで私たちの食卓を陰で支えてきた物価の優等生が姿を消しつつあるという現実は、決して軽視できない深刻な問題であります。
これから先、いわゆるティファール現象のように価格だけが高みに上がっていく時代ではなく、日々の暮らしに根ざした価格こそ大切にされる社会であってほしいと願わずにいられません。
「物価の優等生」はもういない——そう気づかされたとき、私たちは初めてその大切さを理解するのかもしれません。


ナフサからエチレンの生産量が、3月、4月とも、前年比6割程度に落ちました。
エチレンから、ポリエチレンやポリエステルや塩化ビニルの材料になりますからね。
ほとんどの日用品や建設資材は、6割程度しか作れません。
石油備蓄はありますのでクリティカルな用途にシフトすべきでしょう
エチレンが足りないなら紙にコーティングするとかの代替技術、材料で凌ぐべきで、特定の材料にこだわって騒ぐこともないでしょう
石油の備蓄はありナフサはそこから作れますので代替が難しい用途に振り向けましょう
強い社会は、古い環境に固執するのではなく、臨機応変に多様な手段を整えることだと思います
>> pmaker さん
医療向けの重点配分は当然でしょう。備蓄枯渇が先だとしても、安心だとミスリードするのは問題でしょう。
代替手段はあるとしても、コストは大幅に上昇するし、充填装置の置換えも必要です。
いずれにせよ、豆腐も卵同様贅沢なものになります。
>> tabibito-jrlar さん
ご指摘、そのとおりでしょう。価格上昇しても入手できるならまだしも、それすらできなくなる可能性すらあります。>> sawa875 さん
>安心だとミスリードするのは問題でしょう。激安の豆腐が数円上がる程度ですからね
危険だと煽るほうがミスリードと感じました