掲示板

有料優先サービスと新たな公平性の在り方を考える:医療に導入の動き?

J.フロントリテイリングが外商向けにテーブルチェックと提携してファストパスの導入を検討しているとの報道。

このファストパスが特にZ世代から高い支持を得ているのは、タイムパフォーマンスの重視があります。かけた時間に対する効果や満足度を指し、短時間で高い満足度を得られた場合にその値が高いと評価されます。

Z世代にとって、必要な情報に短時間でアクセスすることが当然の環境であるため、限られた時間を有効に活用したいという価値観が強く表れるのは自然なことです。

しかし、このサービスは多くの問題点も内包しています。まず高額な追加費用が挙げられます。USJでは日によって一万円を超えることもあり、家族全員分となれば大きな出費です。

加えて、お金で時間を買うという仕組みは経済力による不公平感を生み出します。さらに優先レーンを通ることで通常の列にある装飾や世界観を味わえない体験が一部省略されるという本質的な欠点も見落とせません。

結果として無料で並ぶ一般客の列が遅くなるという構造的な問題さえ生じています。

企業にとってファストパスの導入には、値上げ疲れの顧客に値上げと意識させずに収益を向上させるという魅力的な側面があります。

実際に東京ディズニーリゾートでは優先入場できる有料サービスの販売により客単価が上昇しました。
さらに待ち時間が削減されたゲストをショップやレストランへ誘導することで消費支出が増加し、人の流れを制御することで運営効率も向上します。

しかし一方で、長期的なブランドイメージの低下という深刻なリスクも無視できません。お金を払った人だけが優遇されるという仕組みは、高額な入園料を既に支払っている一般客にとって金儲け優先というネガティブな印象を与えかねません。

そして、この問題はテーマパークだけにとどまりません。現在、ソラが医療機関へのファストパス導入も検討しているとの情報があります。ここには根本的な倫理的問題が存在します。

日本の医療制度は必要な医療は公平に提供されるべきという原則に立脚しています。追加料金を支払った患者だけが優先的に診察を受けられる仕組みは、この制度の趣旨と整合しない可能性が高いのです。

医療は信頼産業であり、お金で順番を買えるという構造が広まれば、患者の不公平感が医療への信頼そのものを損なう恐れがあります。

では、どうすれば公平な待ち時間とタイパを両立できるのでしょうか。私はここにAIを活用した予約システムの進化が鍵を握ると考えます。

例えば医療機関では、AIによる待ち時間の見える化や呼出通知システムの導入が進んでおり、特定の患者だけを優遇することなく、すべての利用者の待ち時間体験を改善する事例が報告されています。

実際にAIを導入することで待ち時間が66パーセント削減され、患者満足度が1.5倍に向上したというデータも存在します。

お金で順番を買うのではなく、テクノロジーの力で並ぶ体験そのものを再設計する。これからの社会に求められているのは、そうした創造的な解決策ではないでしょうか。

誰もが納得できる待ち時間の公平性と効率性の調和——その実現が、私たちの時代に課せられた課題の一つでしょう。


2 件のコメント
1 - 2 / 2
>日本の医療制度は必要な医療は公平に提供されるべきという原則に立脚しています。

コロナ禍ではトリアージの実施が報道されていました。
しかし、それは医療現場の判断に委ねられ、一向に法整備はされていません。

能登半島地震では処方薬の供給が途絶えたことが原因で災害関連死に追い込まれた方がおられるようです。
この件を話したら薬品名と用量は憶えていたほうが良いと言われました。
医師でなくて薬剤師。
医療機関のスタッフは、それぞれが専門家です。
敬意と感謝をもって接することを心がけてます。
sawa875
初心者マークsawa875さん・投稿者
マスター

>> がんばるじゃん@中世"JAP"ランド さん

ご指摘のことは国民すべてが認識すべきことですね。

災害に備えて薬をどう届けるか…。ドローンは最適手段でしょう。早く解禁してほしいと願っています。
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。