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鉄道廃線跡のBRT(バス高速輸送システム)

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BRTという耳慣れない言葉が使われるようになったのは、東日本大震災で津波の被災を受けた気仙沼線・大船渡線の復旧に向けた動きのころだったように思います(写真は大船渡線BRT開業当時のもの)。
それまでも、鉄道の廃線跡を道路に転用してバスを走らせる事例は、例えば福島県の白棚線や、奈良県の阪本線(こちらは未成線ですが)などいくつかあったのです。

さて、気仙沼線・大船渡線の場合は、BRTの整備に当たって、既にバス事業を分離して久しいJR東日本が、直営で路線を運営するという形態を採っています。もっとも、実際のバスの運行はミヤコーバスと岩手県交通という地元のバス会社に委託されています。

時は流れて、九州でも日田彦山線の添田~日田間が災害を経てBRT化されました。こちらは、バス運行はJR九州の子会社であるJR九州バスが運営し、JR九州との関係では「連絡運輸」という形態を採っています。

この二つの方法の差は、BRT区間と他のJR線区間の通しできっぷを販売する際のルールの違いとして出てきます。

気仙沼線・大船渡線BRTには、鉄道線の旅客営業規則とは別の一般乗合旅客自動車運送事業取扱規則 が運送約款として定められています。ただし、「自動車線と鉄道線を乗り継ぐ旅客の運送及びこれに附帯する取扱等については、別に定める場合を除いて、自動車線と鉄道線を通じた全区間について、旅客規則を適用します。」(第47条)という条項があるため、通しのきっぷのルールは運賃計算を除いて旅客営業規則によることとなり、JR線の一部としてきっぷを買うことができます。

一方の日田彦山線BRTは、あくまでも連絡運輸です。現状、連絡運輸の範囲はJR九州管内の一部に限定されています。もちろん、本州からの通しのきっぷは買えません。

どちらが優れているかは一概には言えないでしょうが、旅行計画を立てる際には注意が必要な場面ではあります。


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