青い風船が消える日:医療を凍り付かせる第2のエネルギー危機
子供が手にする風船。その中に含まれるヘリウムの不足が、今、私たちの命を脅かしつつあることをご存じでしょうか。
原油や天然ガスの影に隠れがちですが、2026年4月、日本は第2のエネルギー危機とも呼べる深刻な物資途絶の瀬戸際に立たされているといえます。
事態は深刻です。世界のヘリウム供給の約35%(米地質調査所:USGSデータ)を担うカタールからの供給が、ホルムズ海峡の緊張と保険引き受けの停止によって事実上ストップしました。
石油なら節電でしのげますが、ヘリウムには代わりがありません。
最も大きな影響が出るのは、病院のMRI検査です。MRIの超電導マグネットを冷やすには、マイナス269度という極低温の液体ヘリウムが不可欠です。
OECDの統計によれば、日本は人口100万人あたり約55台という、世界一のMRI保有数を誇る検査大国です。もしヘリウムが枯渇し、装置が「クエンチ(急激な温度上昇による故障)」を起こせば、癌や脳梗塞の早期発見という日本の医療モデルそのものが崩壊します。
さらに、私たちが日々手にするスマホの半導体製造にもヘリウムは欠かせません。供給が途絶えれば、製品価格は20%以上跳ね上がる(産業界推計)との見方もあります。
風船が膨らまないという話では済まされません。
資源のない日本にとって、ヘリウムは現代文明を支える透明な血液です。この血液が止まるとき、私たちの高度な生活や安全な医療もまた、凍り付くように止まってしまう。
私たちは今、目に見えない資源の脆さに、かつてないほど直面しているのです。
15 件のコメント
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https://www.an.shimadzu.co.jp/service-support/technical-support/analysis-basics/gc/fundamentals/carrier-gas/index.html
島津製作所(7701)は有名ですが堀場(6856)もよいですよ?
原子炉で三重水素作って放置すればβ崩壊して出来ます。そもそも自然界にはレアな存在で、カタールで3He輸出してましたっけ?
大丈夫かなー?と思っていると、突然入庫しなくなったりします。
過去にHPLCのアセトニトリルで経験しました。急遽、メタノールを代替にして分析法を作りました。でも医薬品など、検査方法を申請して承認されている場合は違反になるので止まるだけですね🥲
>> がんばるじゃん@中世"JAP"ランド さん
これは参考になります。住友重機もすでに買っています。>> Y. Daemon@ポリアモラス さん
医薬品開発に携わっていたのですか。化学分野は理解するのに難しいです。>> ジョニー23k さん
ECHELON Smart ZeroHeliumですか。約10億3,000万円もするので、シェアはどれくらいでしょうね。シーメンス、GE、フィリップス、キヤノンでかなり占められているのでは?
>> pasorin さん
カタールでは、ヘリウム4ですね。ただ、がそれについては、
https://king.mineo.jp/reports/334965
を参照。
>> ジョニー23k さん
住友重機を買いました。>> sawa875 さん
終末論がお好きなようですが…MRIなんて専門家でもない私には詳しいことはわかりませんが、ヘリウムフリーMRI(またはゼロヘリウムMRI)といっても富士フイルムが開発したゼロヘリウムMRIのものもあれば、従来型に比べてヘリウムの使用量をかなり減らしたものがPhilipsやSiemensからも出てるようですが。
世界的なヘリウム不足というのは今回の戦争より前から言われていることだし、今は値段が高かったり従来型に比べてデメリットがあっても、枯渇するような事態にそなえて各社ともそういう開発は以前からやっている。
まあ、私にはそういう企業に対して陰ながら応援するしかない。
https://jp.reuters.com/markets/japan/JMSVUCAT7BN4HIE5HNCMZS3MVE-2026-04-02/
>> ジョニー23k さん
以前説明した限界価格決定原理により、スポット価格が契約価格の3〜5倍に跳ね上がっていますが、大丈夫なのですかね。
既存のMRIのクエンチが起きないことを願っています。
>> sawa875 さん
名案は?https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/202604/592725.html
登録しないと読めないかと思いますが、参考まで。