『嘘の木』
4月1日はエイプリルフール。それにちなんで「嘘」が物語の核となる傑作、フランシス・ハーディングの『嘘の木』をご紹介します。現在、NHK 青春アドベンチャーでもこの物語を原作としたオーディオドラマが放送されており、音の世界で再現される重厚な空気感もまた格別です。
本作は、単なるファンタジーの枠を超え、知的な興奮と震えるような怒り、そして圧倒的なカタルシスを読者に叩きつける、まさに「劇薬」のような物語です。
舞台は19世紀、ヴィクトリア朝時代のイギリス。ダーウィンの進化論が世を揺るがし、科学と宗教が火花を散らす激動の時代です。
そこには現代の私たちが眼を覆いたくなるほどの凄惨な知の偏見が横たわっています。特に、当時の男性社会が振りかざした「女性は男性よりも頭蓋骨が小さいため、知能において劣っている」という、科学の仮面をかぶった野蛮な差別には、読み進めるうちに激しい不快感と憤りを禁じ得ません。
知的好奇心に溢れる主人公の少女フェイスが、その小さな檻の中で翼をもがれ、透明な存在として扱われる描写は、あまりにリアルで残酷です。
そこで登場するのが、亡き父が遺した謎めいた嘘の木です。嘘を囁き、それが人々の間で信じられ、広がれば広がるほど成長し、やがて真実を映し出す果実を実らせる。
この設定の鮮やかさには脱帽するほかありません。嘘を栄養にして真実を暴くというパラドックスは、情報が錯綜する現代のSNS社会への痛烈な皮肉のようにも響きます。
フェイスはこの禁断の樹を唯一の武器に、自分を知性なきものと見なす世界に対して孤独な反逆を開始します。
彼女が嘘をつくたび、物語はより暗く、ゴシックな色合いを深めていきますが、その闇が深まるほどに、彼女の冷徹なまでの知性と執念が眩いばかりの輝きを放つのです。
19世紀イギリスという時代背景を見事に構築しつつ、人間の業と真実の重みをここまで美しく、かつ残酷に描き切ったハーディングの手腕は、まさに至宝。
エイプリルフールという、嘘が許されるこの日にこそ、あえて嘘の恐ろしさと美しさを知るために、本作を手に取ってみてください。活字であれ、オーディオドラマであれ、一度その世界に踏み込めば、あなたも「嘘の木」の虜になるかもしれません。
ところで、ベアが延期となりました。石油危機が長期化すれば、受注が大幅に減るかもしれない。そのために、内部留保を厚くしたいとのこと。これは嘘であってほしいです。


聞きたい人は「らじる★らじる」で配信が第1回が6日(月)午後9:45までのようですので急ぎましょう。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=X4X6N1XG8Z_01
ちなみに秀吉の第1回目は同日6日(月)午前8:30まで。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=4M1RMVM8P1_01
> ところで、ベアが延期となりました。
↓ とは無関係ですよね。
相場はベアに
https://king.mineo.jp/reports/334068
このベアは🐻(×ベースアップ)、反対はブル🐂ですが…
>> p928gts さん
今日の相場も、トランプ氏の演説でベアになりましたね。ベアETFは買って損なしになるかも。ベア延期はエイプリルフールではありませんでした。
>> がんばるじゃん@中世"JAP"ランド さん
NHKテレビは見ませんが、また秀吉物語ですか。