岸和田だんじり祭り 方向転換の力学
7日の日曜日岸和田にだんじり見物に行って来た。
本祭りは今週の土日(13,14日)であるが7日は本番前の試験引きの日であった。
本祭りと違い人出は少なくていろいろな角度でだんじりを見ることが出来新しい知見もあった。
7月京都の祇園祭の山鉾巡行の際各地の山車の方向転換について調べたことがあった(既出)がこれらは全て一旦停止してから方向転換するものであったので走りながら方向転換する岸和田のだんじりと同列に語れないと思い敢えて触れなかった。
今回交通整理の役員の方に教えて貰ったことも踏まえ交差点中央を左折する場合の方法を記す。
①だんじりは曲がる場所の20m程前に止まる。
②綱は交差点中央まで直進しそこから左折する(上の動画
は右折である)。
綱はスタートに備えてピンと張っている。
③だんじりは綱に引きずられないようにブレーキを掛け
ている。(上図の役員の足元にある黒い金物)
④だんじりが発進し先端が交差点中央に来た時、即ちだん
じりと引綱が直角になった時だんじり後方にある3m程の
後梃子に付いている綱を20人程で右側へ引っ張る。
⑤同時に前輪の左側にいる前梃子が車輪と地面の間に梃
子棒を差し込み車輪の回転を止める。
これにより左側前輪を支点とした円運動が起きる。
⑥遠心力で外側に倒れないようにだんじりの内側の側面
に数人張り付いてバランスを取る。
これらの連携によりだんじりは左折できる。
単に勢いだけで回っているのではない。
今後の日程
9月12日(金曜)2回目の試験引き 14:00~16:00
9月13日(土曜)宵宮 6:00~22:00
9月14日(日曜)本宮 9:00~22:00
2 件のコメント
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宣言通りのご投稿に感謝です。
いやしかし、こんなに詳しく解説していただけるとは思っても見なかったです!
ありがとうございます。
だんじりは岸和田のみならず西日本の他の地域でも見られるものですが、この岸和田だんじり祭のような豪快なやり回しは、他であまり見ることがない光景。
それゆえ、他にはない魅力を感じます。
9月の岸和田だんじり祭の後、約1ヶ月遅れでその周辺地域でのだんじり祭が開催されます。
今年ももう、そんな季節なんですね。
>> Nul さん
今回は人の流れを誘導するOBの方の近くにも陣取りましたので暇な時に色々教えて貰いました。ブレーキが付いていること、狭い道では人力で後梃子を担いで後輪を浮かして曲がること、やり廻しも道路が舗装されてから始まったこと等初めて知ることが多く大変参考になりました。
だんじり祭りは基本的には五穀豊穣を願い又は感謝する秋祭りですが近年の暑さでは季節を感じることは難しいですね。
10月の岸和田近郊のだんじり祭りの頃には秋らしい気候になって欲しいものです。
お褒めのコメント頂きありがとうございました。