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インバウンド需要の寄与は大きい

インバウンド需要減少に関する先の投稿でコメントがあったので、コメント欄に書こうとしました。なぜか、暴力的表現等の理由で投稿禁止になるので、新規投稿としてかきます。字数制限があるので要点のみ。これはうまく投稿できるといいのですが。

1. インバウンド需要のGDPへの寄与(現状)は以下のとおりです。
金額: 2024年は約6.5兆円(GDP比 0.4%程度)。

成長率への寄与: 実質GDP成長率の +0.2ポイント を支えています(2024年予測)。
国内個人消費は0.5〜0.7ポイント

純輸出は0.1〜0.3ポイント
インバウンドの影響は大きい 

経済的意義:
地域経済への波及効果が大きい(観光地の小売・宿泊・飲食業など)。

サービス収支の改善(貿易赤字を消す役割)。

円安メリットの享受(外国人観光客の購買力向上)。

2. インバウンド需要がなくなった場合の影響
仮にインバウンド需要が完全に消失すると、以下のような影響が想定。

(1) 直接的なGDPへの打撃
成長率0.2ポイント低下(2024年予測成長率1.0~1.3% → 0.8~1.1%に下方修正)。

名目GDPで6.5兆円の損失(観光関連産業の売上減少)。

(2) 地域経済・産業への深刻な影響
観光依存度の高い地域(京都、沖縄、北海道など)で雇用・収益悪化。

例:沖縄では観光収入が県内総生産の約10%を占める(全国平均の25倍)。

中小企業の倒産リスク上昇(土産物店、旅館、タクシー業界など)。

(3) 国際収支への影響
サービス収支の悪化:

日本の経常収支は貿易赤字だが、観光黒字で一部カバーしている(2023年:旅行収支約3兆円の黒字)。

インバウンドがゼロになると、経常赤字が拡大し、円安圧力がさらに高まる可能性。

(4) 間接的な影響(関連産業の低迷)
空港・鉄道・免税店などの売上減少。

日本の文化発信力・ソフトパワー(クールジャパン戦略)の後退。

3. 過去の参考事例(コロナ禍の影響)
2020~2021年に訪日客が激減(99%減)した際の影響:

観光収入は2兆円→500億円に激減(GDP比0.3%の押し下げ)。

地方のホテル・旅館の倒産件数が増加(2020年は前年比+30%)。

代わりに国内旅行(Go Toトラベル)で一部緩和されたが、完全には埋められず。

4. 結論
インバウンド需要はGDP全体に対して「絶対額は小さい」(0.4%)が、地域経済や国際収支への影響は甚大。

なくなると成長率が鈍化し、観光依存地域は特に打撃を受ける。


3 件のコメント
1 - 3 / 3
「先の投稿」
インバウンド需要は減少へ
https://king.mineo.jp/reports/314613
だから、沖縄は、一人あたり所得で、万年ぶっちぎりドベなんだよ。
観光は人手を使う割に稼がない産業。
先進国のやるものではない。

Screenshot_20250720-200759_2.png

(画像)
訪日客減による地域経済への打撃(2020年)
https://www.dlri.co.jp/pdf/macro/2020/kuma200730ET.pdf

※ 2020年は、コロナ禍により、「訪日外国人は前年比▲99.9%減」(消費額 約5兆円)が「蒸発」
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