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MMTと公共貨幣システム1

あるひとが朴勝俊氏のポピュリズム政党の政策はMMTと違うというUTUBEを紹介していました。
しかし、MMTに関する共著書『バランスシートでゼロから分かる 財政破綻論の誤り』を出しているのはご愛敬でしょう。

MMTの主張は課税は財政支出を賄うための手段であるという考えは誤りであるとします。
なぜなら政府は財政支出のために、納税を必要としないからだというトンデモ考えがあります。
その背景には、貨幣と国債は本質的に同じものであると思想があります。

かつてのソ連邦のゴスバンクに示される思想に影響されて偏向しているように思えます。

貨幣供給量と物価の関係についての明確な関係性を見い出せず、財政赤字の幅を規定する指標が欠如していることだけでも、MMTがトンデモ思想だと言えます。

ところが、彼の盟友らしき山口薫氏は公共貨幣のシステムを提唱しています。もしポピュリズム政党がそれを念頭に入れているのなら、MMTほど単純な話ではなくなります。

もっとも、その党首が理解しているとは思えません。

現在の貨幣システムが「債務貨幣」(民間銀行が貸し出しによって創造する負債を伴う貨幣)であることに問題があるとし、それに代わるものとして「公共貨幣」を提唱しています。

公共貨幣とは、いかなる者にも債務を発生させることなく、政府(中央銀行ではなく)がその貨幣発行権に基づいて発行する貨幣のことです。これにより、金融危機や景気変動、政府債務などの問題を解決し、ゼロ成長からの脱却を目指すらしいです。

ここで、シニョリッジ(Seigniorage:通貨発行益)という概念を説明しなければなりません。
シニョリッジとは、貨幣を発行する主体(通常は政府や中央銀行)が、その貨幣の額面価値から製造コストを差し引いて得られる利益のことです。

続く


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