君は夏の鍋「ジュンサイ鍋」を知っているか
秋田県の特産物「ジュンサイ」はこの時期に採れます。日本での生産量は秋田県が最も多いらしいので、秋田の特産といっていいでしょう。
次いで青森県、山形県であり、この3県で国内生産の99%を占めるらしいです。東北の3県、流通が限られるためか、ものすごく「高価」らしいですね。いい感じのお店でそうめんの上に2つ3つ載っていたり、料亭においては小鉢に入ってていい感じの日本酒と、みたいな食べ方がほとんどではなかろうかと思います!?(他県でわざわざ食べたことが無いので真偽不明です・笑)
私はいつも、現地に行って採ってきます。採ってくるといっても「盗る」のではありませんよ(笑) ちゃんとお金を払います。
https://akita-fun.jp/spots/105
2500円でバケツに一杯、約2kg収穫できます。これ、市価で言ったら実に1万円以上の量なんですよね(後述)。
採れたジュンサイは水で洗って、生のままだと2‐3日、湯通しをすると一週間は持ちます。市販品は瓶詰されていることが多いようですがゆでたもので、味は落ちますね。生のままで売られているものは当地の直売所やスーパーなどにはありますが少量です。生が他の地域でもあるのかどうかはわかりません。
秋田空港の売店で見たのは60gカップ入りで400円、300gの瓶詰で2475円でした。ということは、2kg分買ったら13000円から16500円!お土産用だとしても、まぁ高価なのはわかります。流通が限られている、或いは鮮度の関係もあるとは思いますが、何しろ採るのが大変なのです。2kg収穫するのに、小舟に乗って私は3時間、プロでも2時間はかかるようです。足腰痛いし、大変です。高いのはおそらく、人件費と輸送コストでしょうね。
自分で採ると、とにかく安い上に量がすごい。冷やして風流な食べ方をしていても全然減りません(笑)
地元の食べ方に「鍋」があります。鶏ガラ醤油スープに比内地鶏、ささがきゴボウ、キノコ、ネギ、本来であればセリ、ここまでは冬の秋田名物キリタンポ鍋とまったく同じと言っていい。
ただ、夏にセリは無い(無くはないが、秋田産は無い)ので、ここでは水菜で代用します。これはこれでさっぱりしてて良いです。比内地鶏、ささがきゴボウ、キノコが煮えたらネギを入れ、そして、水菜、最後にドバドバとジュンサイを贅沢にこれでもかと投入します。そうだなぁ、どんぶり一杯分くらいかなぁ。3分も煮たら先頭の写真のように完成です。
これがまぁ美味いの何の。ジュンサイから出る自然のトロミ、キリっとしたダシが効いた醬油味にジュンサイのつるんとした喉ごしとシャリシャリした歯触り。クソ暑い夏に汗を流しながら食べる夏の鍋です。ビールがなんぼあっても足りません(笑)
で、これを二回食べて、そうめんで食べて、小鉢に生姜醤油で冷やして食べても、ジュンサイ、まだあります(笑)。というくらいには自分で採ってくると潤沢に食べられます。贅沢な夏の鍋のご紹介。





あの、膜をはったような、ぬるっとろっとした感じは、たまりませんね~。
こんなに大量に!!うらやましいです。
>> まきぴ~ さん
世間一般では料亭の味なんでしょうか。私は「採ってくるもの」という認識です(笑)
買ってくるもの、でもありはしましたが、買うと高いのです。
食べに行くともっと高いんでしょうけど・・・。
バケツ一杯の ジュンサイ…いいですね✨
1回 値段も気にせず 食べてみたいです🥢
>> nyankohige さん
一度これを経験してほしいですね!冷たくして小鉢に少しだけいただく、という方法でしか食べたことがありません。というのも、関西ではものすごく高いんです。そして、保存液に浸かってるので(酢のような感じの液)新鮮さ欠ける・・・。
夫がジュンサイ好きで、季節になると食べたいと言われます。でも近所のスーパーでは売ってない、デパート行って買ってくる感じです。少しの量で、高い。個人的には、え、これ草でしょ?こんな高いの?という感じです^^;
その鍋おいしそうですね。鶏肉の出汁と醤油味が合いそう。山菜鍋みたいですね。
>> ねむ125@マイそくSL_ さん
こうやって採るんです。ジュンサイ農家も同じです。量産は出来ない。全部手作業。高齢化で辞めてる人も多くなって来てます、高いわけです。>> ねむ125@マイそくSL_ さん
ナス見えてますが、ジュンサイの天ぷらです。こういう食べ方もあります。地元ならでは。でも鍋が一番かなあ。
>> 電人 さん
四角の箱を浮かべてるみたい^^;バランス崩したら転覆しそうでこわい~ジュンサイの天ぷらって、初めて聞きました。世の中広いですね。まだまだ、実際に行って体験しないとわからないことがたくさんありそう。