インターンシップがもたらす光と影 10社程度の参加は普通
6月から多くの企業のインターンシップへの応募が始まります。
大学生にインターンシップ参加状況についてきいてみました。私の学生時代との大きな違いに驚きを隠せませんでした。
私が学生だった頃は、インターンシップに参加するのは多くても5社程度が普通でした。
ところが今は、大学の就職担当部門が学生に10社ものインターンシップを勧めることがあると聞き、時代の変化に改めて目をみはっています。
私はインターンシップを経験しませんでしたが、当時でも、インターンシップが盛んな時期には、ゼミの4年次の学生は私一人だけ、という寂しい光景を目にすることがありました。
それが今、参加社数が倍近くに増えていると聞くと、学生が学業と両立させることの負担は、想像を絶するものがあるのではないかと案じてしまいます。
もちろん、インターンシップが学生にとって貴重な経験であることは理解しています。企業や業界の理解を深め、自身の適性を見極める上で、これほど実践的な機会は他にないでしょう。早期に社会との接点を持つことで、将来のキャリアパスを具体的に描けるようになるというメリットも大きいと思います。
しかし、その一方で、これほど多くのインターンシップに参加することが、学生生活の・・「学業」という本分・・を疎かにさせてはいないかと気がかりです。
大学での学びは、専門知識の習得だけでなく、多角的な視点から物事を考え、深く探求する力を養う場です。大学で時間をかけてじっくりと取り組むべき活動が、インターンシップの多忙さによって圧迫されていないでしょうか。
インターンシップの期間は、1日だけのものから数ヶ月にわたるものまで様々ですが、平均して6〜9社に参加し、その多くが数日間のプログラムだとしても、合計すればかなりの日数になるはずです。それに加えて、企業研究、エントリーシート作成、面接対策といった通常の就職活動も並行して行わなければなりません。
現代の学生は、学業、アルバイト、課外活動、そして就職活動、さらにその一部であるインターンシップと、あまりにも多くのタスクを同時にこなすことを求められているように感じます。
社会への適応力を高める名のもとに、学生の本質的な学びや、じっくりと自分と向き合う時間が奪われているのではないかと、少し複雑な気持ちになるのです。
インターンシップは、確かに学生にとって素晴らしい光をもたらすでしょう。しかし、その裏で、学業の質が低下したり、心身のバランスを崩したりといった影が生まれていないか、社会全体で注意深く見守っていく必要があるのではないでしょうか。
学生が学業も、インターンシップも、そして何より自分自身の学生生活も、バランスよく充実させられるような環境が整うことを願っています。


※将来使えそうなヤツというアピールになるし
やってませんが「学会でのアピールで就職に繋げる」もありなぁ?
>> pasorin さん
昔は学会での発表が助教の採用につながったそうです。今は、きちんと公募で採用されるように変わりましたね。
>> pasorin さん
今だと IT業界は・カンファレンスで名前が知れ渡る
・様々な OSSのコミッターになる
・その他いろいろ目を引く活動をする
で就職してる新卒なり転職組、普通に見かけます。結構そういうお声がけ多いですよ。
追伸:
私も外資系からたくさんお声がけされましたけど…
業務の関係でごめんなさいしました
→あの時転職しておけば…(苦笑)
>> ばななめろん さん
私が大学生の時に「(よくできた)ソフトを作るとお金か名声が手に入る」と言ってたので、相当前からその気はありましたね。……私も連絡がついていたら富士通系の会社に入っていたのかもしれません💦