共テ国語は、あなたの感想ではだめ。小学生から準備を
中学受験国語の専門教室を主宰する南雲ユリカさんによると、
小学校の国語の授業と、中学・高校、大学受験の国語は違います。
中学受験をする児童とそうでない児童では国語の能力に差がつくのでそのため練習が必要だそうです。
小学校の国語の授業の単元に「心に残ったことを言う」という導入があります。
児童は感想を発言します。「何か読んだら感想を持つことと、人に伝えることが重要」、「国語とは心で感じたことを述べるもの」と理解していくのだそうです。
しかし、中学以降の国語は客観性や論理性を重視します。高校の論理国語がその典型です。
共通テスト国語の構成は、現代文では、論理国語と文学国語となっています。
重要なのは読み手の感想ではなく、論説文であればどのような論理で内容を展開しているかを理解する力、物語文では登場人物の心情や主題を把握する力が求められるのです。
この力は、すぐに身につくものではありません。大人になっても論理と感想を分けて書けない人が結構います。
中学受験勉強をする児童は塾の小4のクラスから、「あなたの感想だけではだめなのです」と教えられるようです。
小学校国語だけしか学んでいない非中学受験組は、中学以降求められる「国語力」が十分に涵養されない恐れが十分にあります。その差が共通テストの現代文の得点力の差につながります。
小4からは中学受験をしなくても、単なる感想を書くだけではなく、主題や論理を把握する演習に取り組む必要がありそうです。
9 件のコメント
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独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する試験における記述式設問は、国語の試験だと揶揄されます。しかし、問題文を読みこなす読解力が無い人や、解答としてまとめる表現力の無い人による、都市伝説の類かとも思われます。
オレ流解決策や自社流解決策を書いて、自滅する人が多いそうです。
https://king.mineo.jp/reports/283803
2024.08.25 19:04 私のコメント
こんなテストなんて、
ダメよダメダメで、
良いじゃないの?
てか。
中高一貫校は実態としては大学入試予備校なので、中学入試は大学入試に勝てそうな子を選抜する試験になります。
一方で多くの大学生にとって大学は就職予備校ですが、就活で問われる力は大学での学びとはほぼ関係ないですね…
>> p928gts さん
投稿を拝読いたしました。なかなかシビアな問題文のようですね。長文の読解能力がIT関連でも問われるのですか。ますます、国語力を充実する必要がありますね。
興味深い事例をご紹介いただきありがとうございます。
>> proto さん
国語力はコミュニケーションの基礎能力ですね。大学での学習は今の業務にとても役立っています。役立たないと感じられるのは文科系のごく一部の学問では?
ただ、リベラルアーツも社会生活上充分役に立ちますね。
受験は大変だったけれども、懐かしいあの頃へ、戻れるものなら戻りたい🤣🤣🤣
作者の立場になるのと感情移入は別物ですか!
受験・・・たまに夢に出ますね
国語の授業で「走れメロス」が課題の授業で私は、「他人の話を鵜呑みにして、王城に忍び込んで王を殺そうとするなんて、メロスはどうかしている。」と感想を言ったところ、教師からは「イヤ!そういうことじゃ無くてさぁ」と全否定喰らいました。
それ以来、太宰はどうも苦手です。
分かっていますよ。友情と信頼の物語だということは。でも、メロスみたいな、なまじ行動力のある馬 鹿な人がいるから世の中から紛争が無くならないとその時に思っちゃったんです。
>> puchichibi さん
とてもユニークな視点で感想を書かれましたね。私は、激賞します。教員は頭が固いです。
そんなことで、太宰が嫌いになったのはとても残念。
富嶽百景の 月には冨士見草がよく似合う の名言が好きです。
人間失格のあのどうしようもない男・・男性には人気があるみたいです・・はどうかと思いますが、斜陽の没落貴族の令嬢には感情移入をしてしまいます。