農水省とJAを叩いても

記事を書いた人は、米の輸入自由化には触れていませんね。インディカ米を買いたくても買えません。

さらに、農地売買や農業従事者の制約も米の高値の原因です。自由化すれば農地は集約されて、企業が効的に米を栽培できます。

実家は狭い田を保有していますが、売りたくても既存農業従事者でないと売れません。個人の新規農業希望者には狭すぎて売れません。制約が多すぎます。

>> sawa875 さん

>>記事を書いた人は、米の輸入自由化には触れていませんね。

その点については私も
米の値段を下げるなら
①食管制度の復活
②米の輸入枠拡大か自由化
しかないと考えている点記事とは些か意見が異なります。

しかし
①の食管制度は既に立ち行かなくなって廃止された制度であり
②の米の輸入枠拡大か自由化では、国内米農家の大規模化集約化を進めてもコスト的に輸入米に太刀打ちできないでしょう。

たとえ、農家が自民党の票田であり支持基盤であることを差し引いても安全保障の点で懸念が残ります。
今は、外国から
買ってくれ
と言われてますが、将来
売れない、売らない
と言われる時が絶対に来ないとは言い切れません。

>>インディカ米を買いたくても買えません。

平成の米騒動に比べればインディカ米に対する印象も変わっているかもしれませんが。安いければ皆がこぞって買うのかどうか。

>>(田を)売りたくても既存農業従事者でないと売れません。

ここのところは、買ってくれた人がそこで引き続き農業を続けてほしい、という政策的な側面があると思います。
新規就農希望者に売る道があっても良いとは思いますが、すぐに離農して不動産業者に宅地として転売してしまう可能性も考えると誰でも農地を購入することが良いことなのかどうかは検討を要すると思います。

農地の宅地転用は、大丈夫です。農地法…？…で厳しく制限されています。
農転ができれば、実家もさっさと売っています。
売れないので、荒地になってしまいます。

米国の米…関税がなければおいしいし、安いし…。飢饉の時に備えて備蓄すればいいのでは。
インディカ米はカレー、チャーハンなどではおいしいと思いますが…さて。私は炊き方さえ工夫すればそんなにまずくはないかと。
ジャポニカ米ほど美味しくはないとしても。

大規模農地に集約すれば、種籾を直播栽培できますし、米作りはもつとらくになります。完全に自動化も可能だそうです。

加谷珪一さんは日経BP⇒野村證券グループの投資ファンド運用会社という感じなので農水関係の中身の話はあまり詳しくないのではと思います。（^^；

同じPRESIDENT Onlineの記事になりますが農水省出身の山下 一仁さんの記事の方が内容に具体性が高いという印象です。

・【PRESIDENT Online-Yahoo!ニュース】残念ながら来年秋まで「5㎏4200円」が続きます…農水省とJA農協がいる限り「コメの値段は下がらない」そのワケ
https://president.jp/articles/-/95683

>> Kanon好き さん

山下一仁さんのご意見では

>>3年前から農水省とJA農協は減反を強化して米価を上げようとしていた。23年産米は作付け前から減反で対前年比10万トン減少していた。さらに、猛暑の影響を受け白濁米などの被害が生じ、合わせて40万トン程度不足した。このため、昨年の8月から9月にかけて、本来昨年の10月から今年の9月にかけて消費される24年産米を先食いしたので、昨年10月の期首の時点で40万トン不足し、これが今も続いている。

の部分
では、何故減反政策のせいで米が去年の8月の地震以前から不足していたのにそれまで米の値段は上がってなかった、ことの説明ができません。

>>家庭への在庫増加で民間在庫量は減少するはずなのに、そうではなかった。

家庭の在庫増加により外食産業等の需要が減ったわけではありません。外食産業等も米が欠品すれば営業自体ができなくなりますから当然米の確保に動いたはずです。家庭の在庫がそのまま積み上がって需要を押しあげたのですから民間在庫量がそれに応じて減少しなかったのは別におかしくはないと思います。

>>農水省がウソを重ねてきたのは、備蓄米を放出して米価が下がることを恐れたからだ。

これはその通りでしょう。しかし、米価が下がれば米を作っても儲からないので農家がお米を作らなくなれば自動的に減反が進むわけで、減反政策を推進してきた農水省にとっては自分たちが音頭をとらなくても減反が進む状況は必ずしも恐れる状況ではなくないのでは？(政府自民党の人は選挙がありますから(米)農家の支持を失うわけにはいきませんから米価値下がりは恐るべき状況です。)

>>減反を止めて米価を下げても主業農家に直接支払いをすれば、主業農家の所得は維持できる。

卸は中抜きをするから卸を通さずに直売すれば良い、という卸悪玉欄ですかね。
直売では生産者が販売コスト・流通コストを負担することになります。お金以外にそれらのための作業量も増えます。言うほど直売は簡単ではない。直売が簡単ならスーパーの売り場は直売コーナーの方が卸から仕入れる賞品のコーナーより広くなっているでしょう。

>> 及時雨 さん

加谷さんの記事を改めて引用すると

また、コメが不足しているのは減反政策のせいだという批判をよく聞く。しかし、これも正しくない。減反政策はコメの生産量を減らすことで価格を維持する政策で、50年にわたる実施を経て2018年に終了している。それによりコメ農家は自由に作付け計画を立てられるようになったが、コメの価格維持を名目に、政府はいまも一定量の減産を求めているのが実情だ。

とあります。減反政策が米値上がりの原因ならこれが事実なのかを検証すべきでしょう。

山下さんは米問題の解決策として

国内の消費以上に生産して輸出し、輸出量をコントロールして国内需給を調整する

と主張していますが
どこの国が買ってくれるのか？
ジャポニカ米を食べる地域は日本・台湾・韓国・中国でも南部に限られています。
中国でもトランプ関税を受けて自国の食糧増産に走っています。

>> 及時雨 さん

あくまで記事を読んだ上での私の解釈となります。m(_ _)m

>何故減反政策のせいで米が去年の8月の地震以前から不足していた>のにそれまで米の値段は上がってなかった、ことの説明が
>できません。
それまでは、供給量が減っていても需要量を上回る程ではなかったからでしょうね。
実際に消費者が購入する米の価格に影響してきたのが昨年6月以降なのだと思います。

>1家庭の在庫がそのまま積み上がって需要を押しあげたのですから
>民間在庫量がそれに応じて減少しなかったのは別におかしくはな
>いと思います。
民間在庫は、JAなど出荷団体や500トン以上の取扱量がある集荷業者、4000トン以上を扱う米卸などの在庫量の事を指すので飲食店が保有する在庫は民間在庫量の統計には入らないです。

>米価が下がれば米を作っても儲からないので農家がお米を
>作らなくなれば自動的に減反が進むわけで
それは補助金との兼ね合いもあるので国が関与できる部分ですね。
他の作物に補助金を出したり輸出向けの米に限定して補助金を出したりしていると、結果として補助が殆ど無く利益の少ない国内向けの食用米の生産量は減っていくでしょう。

>>減反を止めて米価を下げても主業農家に直接支払いをすれば、
>>主業農家の所得は維持できる。
これは国が買い上げて直接農家に支払いすれば良いという意味ですね。
国が直接関与する場合は出荷する米の価格を安く設定しつつ農家からの買上げ価格は維持する事が可能です。

>減反政策が米値上がりの原因ならこれが事実なのかを
>検証すべきでしょう。
需要と供給のバランスが崩れて需要過多になればどんなものでも価格は上昇しますね。

>ジャポニカ米を食べる地域は日本・台湾・韓国・中国でも
>南部に限られています。
昔とは違って今は世界的な日本食ブームがあるのでどこでも需要はあると思います。
それと、日本食チェーン店が増えているので海外で日本のお米が必要となる状況は増えているでしょう。(^^)

>> Kanon好き さん

>>昔とは違って今は世界的な日本食ブームがあるのでどこでも需要はあると思います。

どのくらいの需要があるのでしょうか？
2024年度の上半期の輸出数量は20,806トンだそうです。年間で換算したとしても5万トンに届きません。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdf/mr-878.pdf

これが一挙に50万トンになだりするのでしょうか？

山下さんは、
>>コメの年間生産量は現在、700万トン弱ですが、減反を止め単収の高いコメに変えれば、1700万トンを生産する実力はあります。1700万トン作って、1000万トンを輸出に回せば、安全保障上のメリットは大きい。

と主張なさっていますが、国内で700万トンしか作っていない(売れていない)のに1000万トン作ってそれを外国に売るなんてどうすればそんなことができるのでしょうか？

不作でもインバウンドでもない コメが買えない「本当の理由」 | キヤノングローバル戦略研究所
https://cigs.canon/article/20240830_8303.html

>> 及時雨 さん

>国内で700万トンしか作っていない(売れていない)のに1000万トン
>作ってそれを外国に売るなんてどうすればそんなことができるので
>しょうか？
確かにいきなりは無理でしょう。
そのあたりは長期的なものの様な気はしますね。

政府も２０３０年の輸出量を２４年比で約８倍の３５．３万トンに増やす目標を掲げてますし、それくらいの需要は見込めると踏んでいるのでしょう。

・【JIJI.com】コメの海外輸出８倍に　農業基本計画を閣議決定―政府
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025041100954

いずれにせよ需要量ピッタリの生産を行うというのは天候など様々な要因に左右されて不可能でしょうから、不足しない様にするには多めに生産してくしか無いと思います。

興味深い記事を見つけたので参考までにURLを掲載します。

・【MBS-Yahoo!ニュース】コメ高騰の原因は生産効率の悪さ？「田植えしない」農家に聞く安くても儲かるコメ作りとは「5kg3000円でも利益出る」「100haを3人で運営」【解説】
https://news.yahoo.co.jp/articles/645e77e68207a84fa000a0b43aee5a87ca231a27

内容に関しては私自身もまだしっかり読み込んでいる訳ではありませんがAI技術を活用されているのは面白いなと思いました。(^^)

>> Kanon好き さん

詳しく書いていませんが、示唆したように種籾から直接育てれば効率がいいですね。
さらに、田を耕さなければ温暖化抑制につながります。

そのためにも田を集約化、大規模化すべきでしょう。
農地バンクが使い物にならないのもそのとおりです。登録して5年経ちますが、問い合わせがありません。

新規農業希望者にはいい制度なのです。利用すれば土地登記費用が無料になります。
農地は3000円@平方メートル程度です。

>> Kanon好き さん

記事を拝見しました。

同記事のヤフコメの中に

農地集約（大規模化）が難関、私の地域では一番大きな農家で８ヘクタールほどです。100h規模は県内でも数件ではないかと思います。一般農家は0.2～0.4ヘクタールほど。ましてや日本の約7割は山間部の田畑で栽培しており・・・

というものがありました。

100haとは言わずとも何haの規模に集約すれば農家は採算が取れるのでしょうか？

日本の約7割は山間部の田畑、これを集約するのはなかなか難しいと思います。
棚田の風景は美しいですがおれを集約化するのは難しいでしょう。