給油に頼らないガソリンスタンド経営──横浜の挑戦と成功事例
現代のガソリンスタンド経営において、給油サービスだけでは十分な収益を確保するのが難しい状況です。石油製品の輸入自由化や燃料費の変動などにより、多くの事業者が収益の確保に苦しんでいます。しかし、横浜市都筑区にあるガソリンスタンド「スーパーステーション仲町台」では、ユニークなビジネスモデルで成功を収めています。
この店舗を運営するMIC(ミック)は、ガソリン販売に頼ることなく、車に関連するさまざまなサービスを提供しています。車検対応やレンタカーの貸し出し、さらには中古車販売など、車に関する幅広いニーズに応えることを目的としたビジネス展開を行ってきました。これにより、競争が激化するガソリンスタンド業界での差別化を図っています。
1億円超の営業利益を達成
「スーパーステーション仲町台」では、ガソリン販売だけでなく、車に関連した多様なサービスを積極的に提供しています。その結果、営業利益は着実に伸びており、2020年7月から2021年6月の1年間では、初めて1億1千万円を超える営業利益を達成しました。この成果は、ガソリンスタンドの経営としては非常に高い数字であり、業界の中でも注目されています。
安田倫チームリーダーは、ガソリン販売のみでは十分な収益を上げるのが難しいと感じ、新たなビジネスモデルを模索した結果、これらのサービス展開が功を奏したと語っています。さらに、同様の運営形態を採る他の店舗も、平均で5千万円程度の営業利益を上げており、全体として順調に利益に結びついていることが伺えます。
今後の展開と課題
このような成功事例は、他のガソリンスタンドにも大いに参考になるでしょう。しかし、こうした取り組みを続けていくためには、地域密着型のサービス提供や、継続的な顧客のニーズに応える努力が欠かせません。また、車業界全体の変化や新たな技術の導入にも柔軟に対応していくことが求められます。
「給油に頼らないガソリンスタンド」というコンセプトは、これからも多くの事業者にとって有益なモデルとなることでしょう。



不思議昔のガソリンスタンドは、こういった事をしていたのですが、スタンドで車検をする人は少なく、設備費や人件費ばかり増えるので、積極的に無駄を省き、給油でさえ法改正を業界で要望し現在のセルフスタンドになったのです。
上記の成功例は極めて少ない例です。過去に失敗して現在に至った形態を、新ビジネスモデルといえるものでしょうか?
>> nak-tek さん
ご指摘の内容、確かに一理ございます。過去にガソリンスタンドが車検やレンタカー、中古車販売といった事業を展開しながらも、それが主流とならなかった背景には、設備費や人件費の負担が大きく、収益性が見合わなかったという経緯がございます。その結果、業界全体としては無駄を省き、セルフスタンドが主流となる形に進化したのは、合理的な流れといえるでしょう。
そうした歴史を踏まえると、同様のサービスを現在「新ビジネスモデル」として打ち出す場合、過去の課題をどのように克服し、どのような付加価値を提供できるのかが重要になるかと存じます。例えば、デジタル技術の活用によるコスト削減や、よりターゲットを絞ったサービスの展開、あるいは他業種との連携といった新たな工夫が求められるのではないでしょうか。
単なる過去の再挑戦ではなく、時代の変化に適応した形での進化があれば、それは新しいビジネスモデルとして成立しうると考えます。
給油に頼らないガソリンスタンド
ガソリンスタンドを起点とする業務の多角化はなかなか難しいようですね。
コンビニがあれば利用するかもしれませんが。