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女子トイレの行列問題はなぜ解決しないのか?調査から見えた意外な事実とは

多くの女性が経験している「女子トイレの行列問題」。テーマパークやショッピングモール、駅のトイレなどで、女性の列が長くなっている光景は珍しくありません。なぜ男女でこれほどまでに待ち時間の差が生じるのでしょうか?今回、執念の調査を行った専門家の視点から、意外な事実が明らかになりました。

トイレの案内板を見て怒りを覚えた女性

行政書士の百瀬まなみさんは、2022年に訪れた岡山のJR倉敷駅で、女子トイレの行列に遭遇しました。トイレの案内板を見たところ、女性用は個室4つに対し、男性用は個室3つと小便器4つという状況でした。

「こんなに数が違えば、女性だけが待つのは当然じゃないか」と憤りを感じた百瀬さんは、その後も各地でトイレの調査を続けました。その結果、交通機関や商業施設など全国729カ所のうち、女性トイレの便器数が男性より多かったのは、わずか31カ所しかなかったのです。

トイレの便器数・男女比に見る格差

施設ごとのトイレの便器数を分析したところ、女性用の便器数を1とした場合の男性用便器の割合は以下のようになっていました。

鉄道施設 … 男性 1.84

空港 … 男性 1.39

商業施設 … 男性 1.41

公共施設 … 男性 1.58

大学 … 男性 2.56


特に大学では、男性の便器数が女性の2.5倍以上にもなっていることが分かりました。これは、設計当時の利用者層や、男子学生の割合が高かった時代の名残が影響していると考えられます。

なぜ女性トイレの行列は解消されないのか?

専門家によると、女子トイレの待ち時間が長くなる要因は主に以下の3つです。

1. 個室利用の時間が長い
女性は個室を使う必要があるため、どうしても時間がかかります。さらに、生理用品の交換や衣服の着脱などの要因も加わります。


2. 設計段階での考慮不足
多くの施設では、トイレの設計時に「男女の利用時間差」が十分に考慮されていません。そのため、便器の数が平等でも、女性の待ち時間が長くなってしまいます。


3. 建設コストとスペースの問題
トイレを増設するには、多額の費用とスペースが必要です。そのため、改善の必要性は理解されていても、なかなか実現に至らないケースが多いのが現状です。しかし、近年ではこの問題を解決するために、さまざまな取り組みが進められています。

進むトイレ改革と新たな取り組み

近年、公共施設や商業施設では、女性のトイレ待ち時間を短縮するための工夫が増えています。例えば、以下のような対策が取られています。

1. 女性トイレの個室数を増やす

大型商業施設やテーマパークでは、男女の利用時間差を考慮し、女性用トイレの個室数を増やす動きが広がっています。たとえば、東京ディズニーランドでは、女性用トイレの個室数を多く確保し、回転率を向上させています。

2. 男女共用トイレの導入

最近では、男女のトイレの枠を超え、個室を増やした「ジェンダーレストイレ」の導入も進んでいます。これにより、女性の行列を分散させ、トイレの待ち時間を短縮する効果が期待されています。

3. トイレの使用状況を可視化するシステム

トイレの混雑状況をリアルタイムで表示するモニターを設置し、利用者が空いているトイレを効率的に利用できるようにする施設も増えています。高速道路のサービスエリアなどでは、トイレの使用状況をランプで示し、混雑を分散させる工夫がなされています。

4. 仮設トイレの設置

イベント会場や駅では、混雑時に簡易トイレを増設することで、一時的なトイレ不足を解消する試みも行われています。

それでも残る課題

こうした取り組みが進められている一方で、根本的な解決にはまだ課題が残っています。特に、古い建物やスペースの限られた施設では、すぐにトイレを増設するのが難しく、根本的な構造改革が求められています。

また、「男性のトイレの一部を女性用に転換する」といった案もありますが、男性側の反発もあるため、慎重な議論が必要です。

今後の展望

トイレ問題の解決には、設計段階から男女の利用実態を反映した計画が不可欠です。今後は、法律やガイドラインの改定によって、女性のトイレ待ち時間を短縮するための基準が整備される可能性もあります。

私たち一人ひとりがこの問題に関心を持ち、より公平で快適な公共空間の実現に向けた意識を高めることが重要です。


19 件のコメント
1 - 19 / 19
ジェンダーレストイレはLGBTQの問題もありなかなか難しい問題。

女性はどうしても個室なので、時間がかかります。
うちの母校、男子校に加えて正規雇用の教師もすべて男性と筋金入りなので、女子トイレは事務棟にしかありませんでした。

なので、女性の教育実習生は大変だったと思います。ちなみに学祭の時は男子トイレの一部が「本日女性専用」となっていました(笑)
※卒業の年になって、校舎の一部に女子トイレができましたけど

ちなみに過去に私が行って「さすがに女子トイレの方が多いなぁ」と感じたのは東京宝塚劇場(まあ、客層考えれば仕方ない/笑)
男女無差別トイレが良いと思います😄
トイレ建物の中に個室があるから良くない。個室そのものがむき出しであれば良いのよ。屋外イベントに設置するトイレみたいな感じ。
費用やスペースの制約からとはいえ、結果だけ見れば、まるで「嫌がらせ」ですね😰

>> リックン220109 さん

うちから最寄りの7-11、「トイレは5分以内のご使用でお願いいたします」の張り紙がありました。

「さすがに女性で5分以内は厳しくないか?」というのが私の見解ですが(;'∀')
コンビニのトイレでいつも思うのですが、個室が2つあれば、1つは男女可、もう1つは女性専用で男性不可。

要は女性は2つとも使うことができるのに、男性は1つだけ。
たいがい女性専用はあいてるのに男女兼用は並んでる。

そもそも個室なのになぜ女性専用なのかわかりません。

スレッドとは逆ですが、いつも不満に感じてます。

IMG_5850.jpeg

まあ、流石に男子の小トイレのような個室がないトイレを女子トイレに浸透させるのは文化的に難しいだろうけど、
聴力検査ブース程度のコンパクトトイレは作れそうなので、快適さを多少犠牲にして、長蛇の列を解消した方が最適解のようにも思える。

とはいえ、長蛇の列を使っても「ゆとりある快適スペースのトイレ」を多くの女性は捨てられずにいるのかも知れないし、トイレにおけるトロッコ問題みたいな構造なのかもね〜。
(少数の幸せか、多くの幸せか、という究極の選択肢問題という意味で)
女性トイレはパウダールームがあるから(詳しく知らないけど)、快適さをはパウダーで満たして、
そのうえで、極小ユニットトイレと通常トイレを併設しても良い気もするけど、
イオンモールで、極小トイレを設置するようなことをするとクレームがでそう。

でも、現状よくみるトイレの長蛇の列は「当たり前の苦労」だから、さすがにそこまでイオンモールにクレームする人もいないはず。

という具合に、クレーム視点によって、トロッコ問題ならぬ、トイレット問題が発生しているのかもな〜。
スレ内容から外れるため恐縮ですが…仮設トイレの設置ってワードで思い出してしまいました。

過去に、旧帝大のY田講堂改修工事の応援に行ってたと何度かコメントしますが…追加工事で薬学部とか凄い古い図書室みたいな建物とかの衛生工事もやってたんですが、ある建物のトイレを全部使用禁止にして仮設トイレを設置したんですよ。

そしたら…通りかかった学生が「うわっ、仮設トイレだ。きったね!」とかほざきやがったんですわ。
思わず某芸人の返しのように「汚くねえよ!」「新品だよ!」って言いそうになりました😇

あんな軽はずみな事を言うやつが将来、国や地方の重要な仕事任されたり、大企業で働くのかなあ…と思ったものです😞

>> スパイシーニョ@旧しっかり八兵衛 さん

百歩譲って、足踏みポンプで水流すタイプの仮設トイレなら、まあ使用したくない気持ちもわかる。
でも、仮設ってだけでちゃんと普通の水洗式で、横に手洗い場だって設置してるってのに…
トイレ問題、…女性用の方がそもそも少なかったのは、知りませんでした。

解決が難しい問題ですね。

並ぶのはもうほぼ諦めてるから、それを考慮して、早めのトイレを心掛けるしかない💦

でも、子供は急だから、小さい子のお母さんとかは大変だろうなと思いますね。
そんな列見た事が無い。駅は寄らないけど。
都内にある東京ガーデンテラス紀尾井町のトイレ。手前に体が不自由な人優先のトイレがあり、タクシー乗務員が真っ先にそこを使うのに腹が立つ。奥の個室が空いていないのなら分かるけど。
ニュースを話題にするのであれば引用元も明記しましょう…。ニュース記事にも著作権があります。
前半はこちらでしょうか。
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt10ae8e7837fb4ef9879bb6832055aa86

どこまでが引用で、どこからが個人の意見か。
わかるように書いていただきたいと思います。
STうち
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マスター

>> リックン220109 さん

たしかに、ジェンダーレストイレの導入はLGBTQ+の課題と関連している一方で、利用者全体の利便性や安全性の確保も重要なポイントですよね。

女性用トイレは個室のみなので回転率が低く、行列ができやすいという問題もありますし、ジェンダーレストイレにしたことで女性が安心して使えなくなるケースも考えられます。

一方で、性別で分けられたトイレがあるとトランスジェンダーやノンバイナリーの人が利用しづらいという問題もあるので、バランスが難しいですね。解決策としては、通常の男女別トイレと別に「誰でも使える個室トイレ」を設ける方式が増えていますが、場所や予算の制約でなかなか一律には進まないのが現状かもしれません。
STうち
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マスター

>> pasorin さん

うちの母校、男子校に加えて正規雇用の教師もすべて男性と筋金入りなので、女子トイレは事務棟にしかありませんでした。

なので、女性の教育実習生は大変だったと思います。ちなみに学祭の時は男子トイレの一部が「本日女性専用」となっていました(笑)
※卒業の年になって、校舎の一部に女子トイレができましたけど

ちなみに過去に私が行って「さすがに女子トイレの方が多いなぁ」と感じたのは東京宝塚劇場(まあ、客層考えれば仕方ない/笑)
STうち
初心者マークSTうちさん・投稿者
マスター

>> Y. Daemon@ポリアモラス さん

なるほど、男女無差別トイレで、個室が建物の中にあるのではなく、屋外イベントの仮設トイレみたいに個々が独立していれば問題が減るという考えですね!

たしかに、それなら「個室の中で完結する」ので性別を気にする必要がなくなりますし、行列の偏りも解消されそう。日本の一般的なトイレ設計だと「男女エリア」を分ける前提になってるから、逆に問題が生じてる部分もありますよね。

ただ、屋外イベントの仮設トイレスタイルだと、手洗いや鏡のスペースをどう配置するかが課題になりそうですね。ある程度広い場所が確保できれば、結構いいアイデアかも!
STうち
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マスター

>> トッチン@寝不足 さん

たしかに、女性トイレの快適さの一部はパウダールームが担っているから、そこを維持しつつ、極小ユニットトイレ+通常トイレのハイブリッド方式なら回転率は上がりそうですね。

ただ、イオンモールみたいな商業施設で極小トイレを導入すると、「狭すぎて使いにくい!」みたいなクレームが出そうなのも分かる(笑)。逆に、今の長蛇の列は「仕方ないもの」として受け入れられてるから、それに文句を言う人は少ないというのも納得。

「トロッコ問題」ならぬ「トイレット問題」、うまいこと言うなぁ!
「長時間並ぶ苦労を放置するか、回転率を上げるための施策(極小トイレなど)で新たなクレームを生むか」というジレンマ、本当にどこに重点を置くかで変わりますね。
STうち
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マスター

>> トッチン@寝不足 さん

確かに、文化的な背景や価値観を考えると、トイレの快適さと回転率のバランスをどう取るかは難しい問題ですね。

聴力検査ブース程度のコンパクトトイレを導入することで、長蛇の列の解消には一定の効果が期待できそうですが、快適性が下がることで利用者に受け入れられるかどうかが課題になりそうです。特に、日本のトイレ文化ではプライバシーや設備の充実が求められる傾向があるため、利便性向上と快適性の維持をどう両立させるかが鍵になりそうですね。

また、トイレの「快適さ」を優先するか、「回転率」を優先するかという点は、まさにトロッコ問題のような構造を持っているといえそうです。一部の人がより快適な環境を維持するか、多くの人がスムーズに利用できる環境を整えるか――どちらを選ぶかは、利用者の意識や文化的な受容度にも左右されるかもしれません。

とはいえ、選択肢を増やすことで、状況に応じた使い分けが可能になれば、混雑の緩和につながる可能性もありますね。例えば、広めの個室と回転率重視の簡易トイレを併設することで、利用者が状況に応じて選べるようにするなど、柔軟な運用方法も考えられそうです。
トイレの混雑状況表示

たまたま立寄った大丸東京店、店内ディスプレイに、トイレの混雑状況表示がありました。前からあったと思いますが、このスレが無ければ気付かなかったでしょう。
元スレ 3 の具体例ですね。
優先順位的に、女性用が上段ですが、下段には男性用も表示されていました。
確かこの店は、以前からトイレに対する気遣いで有名でした。
↓ 可視化には、これを利用している?
https://throneservice.com/daimaru-tokyo
https://corp.vacan.com/throne-airknock
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