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青春18きっぷの思い出 ~2024年夏 関東から九州へ その1 西日本編~

2024年冬の青春18きっぷの季節ですね。
今シーズンから規定が変わりますので、今までと旅の形が変わることと思います。列車旅が好きな皆さんはどんな旅を考えていますか。

そこで今までの18きっぷではこんな感じでした、というメモです。

2024年夏に、18きっぷを利用して関東から九州へ行きました。
8/10~8/18の期間ですが、そのうち1日は別の用事が入っています。
18きっぷの旅としていますが、実際には一部で新幹線課金、特急課金をしています。18きっぷだけで旅行する派の方とは少し違った利用方法です。自由に乗り降りや行き先変更ができ、清算の手間がかからないきっぷとして利用しています。


この行程の目的は
・山口県長門市の道の駅「センザキッチン」でアジフライ定食
・鹿児島の友人と会食、鉄道で小旅行
・昼行の在来線で最長距離を走る特急「にちりんシーガイア」乗車
・キティさんの新幹線
です。
それ以外は何も決めていません。かなりいい加減です。
18きっぷは2枚買いました。


●関西へ
大阪での所用を兼ねて、まずは西へ向かいます。
8/10に出発しましたが、この日から多くの企業が夏期休暇に入り、また祝日が重なった連休でした。18きっぷ期間の週末は、東海道線の熱海から西が大変に混雑します。祝日が重なりましたので更に混雑すると考えました。このため熱海から豊橋までは新幹線ワープをしました。

私が利用する区間の中で、通常料金よりは安くなり、混雑を避けられる区間を選んでいます。熱海駅に到着してみると、ホームも駅構内も大変な混雑で、静岡方面から到着した列車も混雑していました。

新幹線の状況ですが、こだま号の自由席は比較的座れます。デッキに立っている方も多いので、乗り込んだ時に席が無いと思う方もいるかもしれませんが、3列シートの真ん中の席であればどこかが空いている可能性が高いです。
こだま号の自由席の数は多いですし、各駅停車ですので停車の度に必ずどこかが空きます。1~2駅の短時間で降りる方は、乗り降りのしやすさを考えてデッキに立っているのかもしれません。

豊橋まで行けば、新快速を乗り継いでほぼ座って関西まで行けます。混雑していれば新快速を1本待てば大丈夫です。
また豊橋を利用するのは「あんまき」を買うためでもあります。


●出雲市へ

まなびの鉄道館.jpg

大阪での用事を済ませ、いよいよ九州へ向けて出発です。
この日は日本海側を目指し、宿泊は出雲市です。

新快速で姫路まで行き、姫新線に乗り換えて津山、新見を経由して、伯備線、山陰線です。
姫路を9時50分に出発し、姫新線の播磨新宮、佐用で乗り換えがあり、12時3分に津山へ到着です。

姫新線はかなりの混雑で、車内の中ほどでずっと立っていました。席が埋まり、つり革がすべて使われているくらいです。姫新線内は交通系ICカードが使えません。姫路駅の姫新線乗り場には掲示があります。

しかし、姫新線内で降りる方の中には交通系ICで乗ってきた方もいたりして、都度運転士が対応していました。一人、京都に行きたいのだけど乗り間違えたという方がいたようです。

津山に到着後、次に列車まで50分の待ち時間でしたので、駅の近くにある「津山まなびの鉄道館」へ行きました。
駅から徒歩10分ちょっとですが、この夏は大変に暑い日が続きました。日傘を差しましたが少し歩いただけでクラクラしました。
ただ「津山まなびの鉄道館」は扇形車庫に展示があり楽しかったです。展示を堪能するには少し時間が足りませんでした。

後ろ髪を惹かれながら駅に戻り、新見行きの列車に乗りました。こちらは空いていました。

定刻に新見駅に到着しましたが、次の列車まで約1時間50分あります。観光等の下調べをしておらず、何かないか駅周辺をぶらぶらしていたら新見美術館があるようです。徒歩10分となっていたので行くことにしました。案内標識に従って行くと、線路の下をくぐる通路を通り、反対側へ抜けます。

新見のとんぼ.jpg

この通路がなかなか趣きがあり、通路脇の小さな用水路に綺麗な水が流れていてトンボがいました。ハグロトンボでしょうか。
通路は用水路があるためか少しひんやりとした感じでした。

新見美術館外観.jpg

通路を抜けていざ美術館へ、と思ったらなんと斜面の中腹と言いますか、階段を登らなければいけません。厳しい暑さの中で、しばらく逡巡しましたがせっかくですので行ってみることにしました。下調べをしていないことを少し後悔しましたが、恐らく調べていても結果は同じだったと思います。

美術館では、渡辺おさむさんという方の「かわいいお菓子の美術館」という企画が開催されていました。
撮影OKとのことでした。小さなお子さんを連れた家族が多かった印象です。子供たちは楽しそうでした。

新見美術館展示2.jpg

気に入ったのは鏡像になった恐竜です。水面に見立てた部分に天井のダクトが写り込まないよう、少し無理な態勢になりつつ撮影してみました。恐らく周りからは変なおじさんに見えたでしょう。

米子駅零番線.jpg

列車の時間も近付きましたので美術館をあとにしました。
新見を16時29分に出発し、米子で乗り換えです。米子駅はゲゲゲの鬼太郎で知られる境線がでていて、霊にちなんだ0番線ホームがあります。米子を出て、出雲市に20時13分に到着です。

ホテルにチェックインして、風呂に入ってからホテルの近くの居酒屋で食事をしました。
22時30分に店をでて、出雲市駅にあるセブンイレブンに行ったら22時30分閉店でした。残念。
そのままホテルへ戻り、就寝です。


●博多へ

萩の遊覧船.jpg

出雲市で一泊し、この日は今回の目的の一つ、山口県長門市にある道の駅センザキッチンへ立ち寄ります。

出雲市駅から、益田、東萩、長門市と、山陰本線を海沿いに九州を目指します。尚山陰本線ですが、この時点では2023年の大雨の影響で人丸から小串は代行バスです。

出雲市5時50分発、益田9時12分着の列車に乗ります。乗車時間は3時間22分です。
出雲市駅のセブンイレブンで朝食を調達しようと思ったら、6時開店でした。残念。
この日は天気も良く、海が綺麗でした。益田から東萩行きの列車に乗り換え、10時45分に東萩に到着です。

ここで長門市行の列車まで約2時間20分の待ち時間があります。
特に予定を立てていませんでしたが1回100円の循環バスがあり、丁度バスが来たので適当に回ってみることにしました。バスに乗車して外を眺めていると、川に遊覧船が見えましたので乗り場近くで降りてみました。

私が乗った時は空いていて、遊覧船は私以外に岡山方面からのご夫婦でした。色々な解説を聞きながら水上からお屋敷を見学します。
面白かったのが、橋の下の高さが低い場所があるため、遊覧船の屋根が下がる仕組みになっていました。
頭を下げてください、と言われて頭を低くします。海にも出ることから、天候の荒れる冬の間は運行していないそうです。

遊覧船を楽しみ駅に戻りますが、町並みを眺めなら歩くつもりでしたが、よく確認したら歩くにはかなり距離があります。酷暑の中を歩いたら恐らく途中で倒れるでしょう。
というわけでタクシーを呼びました。我ながら計画性の無さにあきれます。

キティバス.jpg

東萩駅に着くと、JRバス中国のハローキティのラッピングバスが止まっていました。
調べるとハローキティ新幹線と合わせて登場したようですが、予想していなかったので少しテンションが上がりました。単純です。
運転士さんは女性でした。列車を待っていたお姐様方がしきりに写真を撮っていました。

センザキッチン.jpg

東萩13時5分発、長門市13時44分着の列車に乗りました。
長門市駅からは仙崎線に乗り換えて仙崎駅がセンザキッチンの最寄駅ですが、一区間だけの路線で朝3往復、午後3往復しか列車が走っていません。長門市から仙崎までは一駅なので歩けないことはないのですが、酷暑の中は危険が危ないです。
というわけで長門市駅からバスでセンザキッチンに向かいました。実際、バスの方が便利です。

目的は「ひものや食堂ひまわり」のアジフライ定食です。
順番待ちで約1時間後とのことでしたので順番待ちの名簿に記入し、市場を回ることにしました。
とらふぐの握り寿司があったので購入して外のテーブルでと思いましたが、トンビに注意の掲示です。とんびにふぐを持っていかれてはたまりません。屋内のベンチで頂きました。
色々と見て回っていると、色々と美味しそうなお惣菜やお弁当もあり待ち時間の長さは気になりません。
順番が来て念願のアジフライ定食をいただきました。
出雲市駅で朝ごはんを調達し損ね、今日初めての食事です。

アジフライ定食を食べ、かなりご満悦です。

鉄道代行バス.jpg

ここからはこの日の宿泊地、博多を目指します。
センザキッチンから仙崎駅まで歩き、仙崎駅16時12分発、長門市駅16時16分着の仙崎線の列車に乗ります。時刻表の上では仙崎発、長門市駅行の列車ですが、この車両が続けて人丸行きになります。

長門市から山陰本線で、人丸 ~代行バス~ 小串~下関~小倉~博多です。博多まで急ぐなら美祢線の代行バスの方が早いのですが、天気が良いので海沿いを回れば綺麗な夕陽が期待できます。
自由に行き先が変えられるきっぷは便利です。

この日は車窓から見える海が夕陽に輝き綺麗でした。早い復旧を祈ります。

小串から下関行きの列車は、下関に近づくにつれて車内が混雑してきました。下関に着いてわかったのですが、花火大会が開催される日だったようです。
19時18分に下関に到着し、小倉行きに乗り換えます。関門トンネルを抜けて九州に入ると、ひとときの間車内の照明が非常灯だけになり、薄暗くなります。
電源の切り替え区間です。ここを夜に通過するのは初めてです。昼間だと照明が消えてもわからないですね。九州に入ったことを実感しました。

小倉駅で乗り換えの際に、売店で安くなっていた「かしわ飯弁当」を夕食として買いました。
明日は鹿児島へ向かいます。


6 件のコメント
1 - 6 / 6

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キティちゃんもかわいいですけど、かつての「500 TYPE EVA」かっこよかったなぁ!
こんにちは、銀G3ABFさんの18切符旅行のお話、非常に興味深い内容でした。長い読み物なのにまったく無駄がなく、本当に文章もお写真も素晴らしいです。 時間なども記載されているのが、旅行好きの私にとって、リアルタイムで楽しませて頂けているような感覚。とってもワクワクしました。 出雲や山口に行ったことがなく、是非訪れたいと思いました。
あんまき って 何かな~と検索しましたら、美味しそうなお菓子が! いいですね。 あんまきぴ~。。。w って覚えておきます!

数年前、18切符で大阪から家族と二人で倉敷に行きました。その時、、、18切符途中下車したらそれで終わりと勘違いしていまして、、、惜しいことをしてしまいました。ガーンw
夏でしたが大雨で電車のダイヤ乱れまくりでした。美観地区のお店ほぼ閉まった時間に到着。ひぃ。倉敷のホテルで翌日のプランを考えました。四国方面に行くか、広島、福岡に行くか、、、w 結局広島に行きました。ホテルも前夜に取りましたが安かったです。 原爆記念館の辺りで灯篭流しのイベントがあり、その日に訪れることができて本当に良かったです。

もっともっと拝読したいと思いました。その1ということで、続きをとっても楽しみにしています。
津山まなびの鉄道館は、2018年に行きました。
◆A lonely journey vol.3 at Okayama and Hiroshima◆
https://king.mineo.jp/reports/46838

米子駅は、2015年に境港へ行ったときに利用しました。めちゃめちゃ駆け足で「水木しげるロード」を堪能しました。

東萩駅は2021年に山口に行ったときに降りましたが、レンタサイクルを借りる勇気がなかったです。最終的には萩・明倫館から高速バス「スーパーはぎ」で新山口に行きましたが。
銀G3ABF
銀G3ABFさん・投稿者
マスター

>> まろんわん さん

500 TYPE EVA、かっこ良かったですね!
見た目はN700Sよりも速そうです。
そんな車両がかわいいの権化、キティさんになるのですから面白いです。
銀G3ABF
銀G3ABFさん・投稿者
マスター

>> まきぴ~ さん

無駄だらけの毎日を過ごしている身としては、無駄の無い読み物とは嬉しい限りです。
時間を記載することで、効率的に旅する方に比べて、いかに非効率であるかがわかっていただけるかと思います。なんの自慢にもなりませんが。

出雲、山口方面、是非行ってみてください。出雲大社へ行かれるときは是非とも「ばたでん」こと一畑電鉄にもご乗車くださいませ。
あんまきぴ~、おすすめです。大きいので大き目の胃袋をご用意ください。豊橋のいなり寿司もぜひ。

18きっぷでの倉敷下車の勘違いと悪天候は残念でしたね。
しかしながら柔軟に旅程変更ができ、広島での体験ができたとのことで何よりです。

この後、九州編になります。
銀G3ABF
銀G3ABFさん・投稿者
マスター

>> wzjm さん

津山まなびの鉄道館は時間を取ってゆっくりと見学すべき場所ですよね。反省です。
駅のすぐ隣なのに駅から離れた踏切まで行って「ぐるぅ~っと回る」経路はなんとかしてほしいとは思うところです。
私が幼少の頃、祖母の家の近くをSLが走っていて、汽笛に驚き泣き叫んでいたそうです。今はD51とかC61の汽笛が大好きなのですが。

「水木しげるロード」はまだ行ったことがありません。行きたい場所ではありますので、カニとか海鮮がいいですねぇ。

東萩は列車よりも、新山口からの高速バスが便利ですよね。
きちんと下調べをしておけば色々と回れたとは思うのですが、取りあえず出掛けてしまえ、といういい加減さです。列車に乗ってさえいれば幸せ、という部分が大きいからかもしれません。
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