iPhoneと外部メモリー：写真.appのメモリー機能で困った話

関連ワード
iPhone、iPad、写真.app、メモリー機能、外部メモリー（USBメモリー、SDカード、micro SD）、lightning、Wi-Fi、WebDAV、Documents（Zip解凍可能）

※この投稿は外出時にクラウドでなくローカルの写真や動画をよく使う方やiPhone iPadの内蔵メモリーが少なくて困った方には多少参考になるかも知れません。

・写真.appの「メモリー」機能で困った話（機能の方は「メモリー」で統一します）

先日一時的に万単位の写真をiPadに入れました。
iOSの新機能「メモリー」の自動作成に数日かかりました。
容量は数十GB（笑）かな？
内蔵メモリーには限りがあるので写真を削除したのですが、困ったことに「メモリー」が消えません。
数週間待っても「メモリー」が消えないためiPadをリセットしたけど効果なし。
他に入れたい写真があったのでiTunesで入れたけど、アルバムタイトルができるだけで写真もサムネイルもできないまま…OMG（なんてこった）！
バックアップは大量の写真が含まれたデータしかなく、ダメ元で復元したけどやっぱりダメでした（笑）。
で、最後の手段で初期化〜復元使わずに復旧、結構大変でしたがその甲斐あってなんとか正常に戻りました。

・対策

「メモリー」機能のオンオフができれば一番なんですが、アップルストアで店員の方に伺ったら無理とのことでした。
「メモリー」機能は内部にデータを作成するだけで、通常は写真を削除すれば消えるそうです。
（別のiPhoneで1000枚くらいを試したけど、確かに無事消えました）
クラウドは便利だけど、外だと通信量でパケットを大量消費しそうなので選択肢から除外しました。

結果、外部メモリーの利用について検討することにしました。

結論を先に書いておくと、サードパーティーのリーダーは無線もLightning接続も、あまりオススメできる製品がありません。
発売当初は評価が高くても、その後読み込めなくなったり不具合のコメントが目に付きます。
不満の多くはファイルビューワーのappの不具合が多いみたいですね。
購入の際はファイルビューワーの評価をApp Storeで読まれると参考になります。

・Lightning - SDカードカメラリーダー
https://www.apple.com/jp/shop/product/MJYT2AM/A/lightning-sdカードカメラリーダー

純正品で紹介記事の評価も高いので、試してみました。

○ビューワーのインストール不要
写真.appでサムネイルが表示されます（おそらくiOSの標準機能）。

○電源不要
Lightningポートに挿すだけ。

○有線接続なので読み込み時の転送速度が安定して速い
正式なスペックは公開されていないと思いますが、紹介記事では14〜18MB/s程度の実地測定結果となったみたいです。
iPad Proは上位スペックなので若干速いです。

○写真だけでなく動画も読み込み可能

×iOSから外部メモリーにデータが保存できない（著作権の問題で制限があるのでしょうかね、iPodの頃に問題になってた気がします）
外部メモリーからiOSへの読み込みのみ可能です。

×写真.appの表示はサムネイル表示のみ、本体に読み込まないと拡大表示は不可

×ファイルはカードメモリー内の「DCIM」フォルダに「ABCD1234.jpg」形式の名称でフォルダ直下に入れないと写真.appが読み込まない（動画もおそらく外部メモリー内では再生不可だと思います）

結論
僕の用途には不向きでした。

もし下で紹介するDocumentsでカードメモリーにアクセスできるなら、結構便利かもしれません。
（実機利用時は思いつかず、読み込めるかどうかは残念ながら不明です）

・REX-WIFIUSB2X
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/wifiusb2x.html

Wi-Fi接続のモバイルバッテリー兼メモリーリーダーです。
数年前に購入してたまに持ち歩いています。
純正のWiDrawer2というappのファイルビューワーがあるのですが、正直使いにくいです。

○iOSから外部メモリーに書き込みできる

○iOSの更新時も定期的にファームウェアやappをアップグレードして継続対応している

○（後述の）Document.appと組み合わせると凄く使いやすい

×コンセントや充電製品なので充電残量が気になる

×伝送速度が理論値で最大約4MB/sと有線に比べて遅い

×純正のファイルビューワー（WiDrawer2.app）がイマイチ
具体的には動作が遅い、というか結構もたつきます。

購入して数年も経つので、転送速度の速い後継機も出ています。

・REX-WIFISD2（後継機、11ac対応、最大転送速度：約12MB/s）
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/wifisd2.html

こちらはWebDAV（http系のファイル転送）にも対応していて、Document.appというファイル管理アプリが使えます。
で、試してみたらなんと、REX-WIFIUSB2Xでも使えました！
ファームウェアのバージョンアップで設定に追加してくれたのかもしれません♬

（画像はDocuments 設定画面です）

アクセスの設定方法
①設定>ネットワーク>+アカウントを追加>WebDAVサーバー
②「10.10.10.254/data」と入力
USBはVolume1なのでUSBを挿した状態なら「10.10.10.254/data/Volume1」でメモリー内にアクセスできます。

※基本的にはフォルダ（ディレクトリー）名を「/」区切りで追記していけば、深い階層へのリンクになります。

REX-WIFIUSB2Xを利用していますが、画像が多いと時間は掛かるけど、フォルダ内が数十枚程度ならサクサクサムネイル表示されますヨ。
多分この辺は通信速度だけではなく、スマフォやタブレットの性能（特にメモリーの多寡）も関係しているように思います。

補足

Documentsは元々、北欧の学生ベンチャー起業の有料アプリでした。
販売戦略の変更で現在は無料です。
メモリーやWebのデータ保存だけでなく、.ZIPファイルの解凍もできる優秀なアプリです。

（参考情報：価格は変動しますのであくまでも目安として記載しています）

REX-WIFIUSB2Xは生産終了なのでアマゾンだと10000円以上しますが、家電量販店で運が良ければ3〜4000円くらいで売っています。
REX-WIFISD2はホワイトなら5800円〜、Lightning - SDカードカメラリーダーは税抜き3200円です。