ケン・イシイという日本人アーティストを知ってますか?
皆さんは、ケン・イシイという音楽アーティストをご存じでしょうか?
どういうわけか、YouTubeのオススメにケン・イシイのEXTRAのPVが出てきました。
もしかしたら…攻殻機動隊の草薙素子の声優、田中敦子さんがお亡くなりになり(御冥福をお祈りします…)、それをきっかけにケン・イシイの楽曲にまで辿り着いているユーザーがいるから?
攻殻機動隊のサントラ(プレステのゲーム)に楽曲提供してましたし…
このEXTRAのPVを手掛けたのは、森本晃司さんです。「アキラ」の作画監督補でしたねぇ。他にも多数のアニメに関わっていますねえ。
PVの絵柄が「ナルト」っぽいと思った方はとーっても、お目が高いですねえ。岸本さんが森本晃司の影響を受けてたと公言していますよねぇ。凄いですねぇ。(たしか、ナルトの単行本のどこかにも書いてた)
しかし、個人的には…ケン・イシイのピークはこの作品でしたねえ。この後の作品は、何だかよく分からなくなりましたねぇ。
それまでは、東京の陰鬱さ、日本の神秘さというものを、KORGのM1というシンセを中心とした音作りで表現していたのに、この曲(PV)以降は「テクノゴッド」などとメディアに持ち上げられ、アゲアゲな曲が増えたりして、ついて行けなくなりましたね。
ジョーイ・ベルトラムといい、個性的なアーティストはDJをやり過ぎちゃうと個性失っちゃうんですかねぇ。怖いですねぇ。
この、Garden On The Palmという曲で彼はイギリスで有名になっちゃうんですねぇ。
そして、日本に逆輸入されちゃうんですねぇ。
この、和を感じるような内省的な感じの曲は、当時のテクノシーンではかなり新鮮だったんですねぇ。
YMOなんかからの影響も、きっとあったんでしょうねぇ。今になって聴いても独特ですねぇ。
このLOWという曲も、実に彼らしさ、彼の良い部分がハーッキリ出ていますねぇ。凄いですねぇ。
まるで、日本の伝統芸能のような神秘さを、感じますねぇ。
しかし…残念ながら、先にも述べましたようにEXTRA以降のケン・イシイは聴けなくなっちゃったんですねぇ。もし、良い曲をご存じでしたら、教えていただきたいですね。
なお、作風がガラリと変わってしまったケン・イシイよりも、ススム・ヨコタの方が凄いアーティストかもしれませんねぇ。
1999年発表のアルバム「sakura」で「ブライアン・イーノの再来」っていう評価されてます。
ビョーク、レディオヘッドのトム・ヨーク、現代音楽家のフィリップ・グラスもヨコタのファンだったと言われてますからねぇ。
興味のある方は、YouTubeなどで探してみてくださいね。
(しかし、残念なことに…ススム・ヨコタさんは54歳という若さで他界されてます。)
そして、余談ですが…ケン・イシイの前職は…なんと、あの電通なんですねぇ。凄いですねぇ。怖いですねぇ。
「テクノゴッド」なんて持て囃されたのも…もしかしたら…いや、野暮な詮索はやめときましょうね。
それと、ケン・イシイはアルファレコードのA&Rだった弘石雅和という人にデモテープ渡してるんですねぇ。この方は後にソニーテクノを立ち上げるんですが…自国のアーティストの素晴らしさは、残念ながら見抜けなかったんですねぇ。
それでは、次回をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…
今でも時々聴いてしまいます。
丁度、同じ時代に前後して、wipe outっていうプレステのゲームが発売されたんだけど、アレのサントラもなかなかでした。