掲示板

米国MVNO-SIM探索 -その3- Three-UK SIM in 米国 【体験レポ】

s-l500_(1).jpg

これまで Three-UK SIM(EU圏)については幾つか「体験レポ」を書いてきましたが、今回はEU圏を離れて、やはりパッケージ・プラン対象国になっている米国での使い勝手を纏めてみました。

Three-UK SIMについては以前の出張の時にも何回か利用していたのですが…安易に、「…出発前に日本国内でSIM設定が出来る…ネットにデータ接続してブラウザーでニュースやら出先でマップやら、EメールやらSNSが使えれば有難い…それだけで十分…」 くらいの感覚でそれなりに満足して利用していました。

そこで今回は、ネットの接続状況についてもう一度見直してみることにしました。

(Three-UK SIMについての国内/国外アクティベーションの方法や、My3ページ、アカウント登録、プラン追加、管理アプリ等、について興味ある方は幾つかの既報・体験レポがありますので、そちらを参照してみて頂ければと思います。 掲示板検索でキーワード 「Three EU圏 SIM」を入力すれば関連レポが出てきます。)


さて、いきなりですが、米国に着いてスマホ(私の場合iPhone)電源をONした場合、自動的に選択されるネットワークは T-Mobile 3G でした。 この時点でスピードテストをした結果は↓

TH37_20171121_031027000_iOS.png

接続状況 :
PING = 194ms
DOWN = 6.07Mbps
UP = 3.93Mbps
ROMING NETWORK = T-Mobile 3G

ブラウジングは PING=194ms の影響もあってか最初の頭出しが少し遅い感じでした。やはりキャリア元が長距離国際ローミングSIMの場合には避けられない現象なのかと思います。 
そうは言っても、Acrobits SIPアプリを使用したFusion-IP(SmarTalk)の利用に際しては、通話接続された相手の一声が一瞬遅れて確認された後は、音声品質、遅延、ともに不都合を感じることも無く、米国内宛/日本国内宛ともに問題なく普通の会話ができる程度でした。
コーデックとして G.711 u-law を選択しているので、このDN/UP速度はとても有効です。



続いて、Three SIMは複数の米国内ネットワークにローミング可能なので、ネットワーク選択を「自動」から「手動」に変更し、他のネットワーク接続↓を試みました。

TH32X_messageImage_1511288628896.jpg

選択肢↑に表示されたのは 5種類のネットワークであり、T-Mobile の他に、AT&T, Verizon, Sprint, と 312-770 (不明) が検知されていることが分かりました。 


しかし夫々に接続を試みた結果、利用可能なローミング・ネットワークは、T-MobileとAT&Tの2社↓のみでした。 

TH34X_messageImage_1511288896426.jpg

T-Mobile, AT&T ともに 電波良好で3G接続していることが分かります。そしてキャリアバンドルは Three-30.0 UKキャリアからの設定になっていることが分かります↑。



最終的に、Three-UK simを米国にて使用した結果の接続状況を T-Mobileネットワーク利用、AT&Tネットワーク利用についてスピードテスト結果↓で見てみました。


接続状況 :【T-Mobileネットワーク利用】
ROMING NETWORK = T-Mobile 3G
PING = 194ms
DOWN = 6.07Mbps
UP = 3.93Mbps

接続状況 :【AT&Tネットワーク利用】
ROMING NETWORK = AT&T 3G
PING = 217ms
DOWN = 10.57Mbps
UP = 1.14Mbps

TH36X_messageImage_1511289255807.jpg


スピードテストの結果は両者ともほぼ互角でした。
ウェブ・ブラウジングやIP電話利用時の体感もほぼ同じで優劣は感じませんでした。ただし、一般的にT-Mobileは田舎に弱いことがあると言われているので、行き先に応じて ローミング・ネットワークとして T-Mobile, または、AT&Tを選択変更して利用することが賢明かと思います。


ということで、Three-UK sim, 米国でもシッカリ利用することができます。長期で滞在される方は、「12GB(9GB)/12ヵ月/約$60」プランなんて魅力的に映るのではないでしょうかね~(個人的感想!にすぎません…)

以上、興味ある方向き、いつもながらニッチな体験レポでした。



@ iPhone SE シムフリー
@ 米国・ナッシュビル、テネシー州
@ 英国 Three(3) 社 URL = http://www.three.co.uk/





4 件のコメント
1 - 4 / 4
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター

messageImage_1511932243653.jpg

自己レス・フォローアップ :
引き続き、Three(3)-simの米国使用時の接続スピード実績です。
PINGは T-Mobile, AT&T 両ネットワークを経由して接続可能で、前回同様に 約200ms、DNも 5~10Mbps前後ということで、PING値が大きいことから、ウェブブラウズなどの頭出しは"重い"感があるものの、実使用感では問題ないレベルだと思います。
>kc_iOS9.2.1さん
いつも分かりやすいレポありがとうございます。
先日、SIM2Flyをメイン・Threeをサブとして子供の旅行時に持たせました。
慣れないことなのでサブを試すまで至らなかったのですが、3Gでも安定して使える感じを拝見すると、ちょっと見てみたかったなと思います。
ちなみにThreeは3GB、90日有効のものを中古で買い、そしてまた売れました。ちゃんと動作もしたようです。
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター
>ROCKGOさん

>…ちなみにThreeは3GB、90日有効のものを中古で買い、そしてまた売れました…

おおお、90日間は長いので、残ったGBがたっぷりあるときは転売という選択肢があったのですね~。

Threeの定額パックの残GBは有効期間が終わると消滅しますが、チャージ残額には期限がないのと、「Feel at Home」対象国内であれば従量課金でもビックリすることない料金体系なので、トランジットや通過国のメール確認、短期のデータ通信程度にはパック購入無し、チャージからの従量課金利用と言うのも十分アリかと思います。色々トライしていますが、フリークエント・トラベラーには使い勝手の良いSIMの一つという感じです。。。
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。