車の異音対策をしたらエアバッグ警告灯が点灯

車なのですが、走行中に段差を通過するとオーディオの音が一瞬消えるようになりました。また、ダッシュボード奥からカタカタと音がするようになりました。
最初は大きなショックの時だけだったのが、だんだん少しの振動でもオーディオの音が消えるようになってきたので対策をすることにしました。

状況ですが、オーディオの音は消えますが電源は切れていません。電源の配線は問題なさそうです。
オーディオ単体をたたいてみましたが音が途切れることはありません。内部の基板の半田割れや、内部のコネクタが外れかけていることはなさそうです。
スピーカーのコネクタが抜けかけているのかと想像しましたが、4個あるスピーカー全てから音が出なくなるので可能性は低そうです。

●音が消える原因と対策
というわけでオーディオを外してみました。
結果は、CDチェンジャーを接続するコネクタが抜けかけていました。DINタイプのコネクタでロックがありません。
振動で接触したり外れたりして、オーディオがCDチェンジャーを認識したりしなかったりの状態になり、結果として一時的に音が消えたのではないかと推測します。
取り付けた時にきちんと接続されていなかったのでしょう。困ったものです。作業をしたのは私ですが。

取り外す作業の際に、エアコンの操作スイッチ裏側のカバーの爪を破損しました。
赤○の部分です。
樹脂のカバーで、経年劣化により簡単に折れてしまいました。

このカバーにエアコン操作部の照明用の電球がついているので、カバーが固定できないと夜にスイッチが見えなくなります。しかし考えてみたら前回電球を交換したのは2011年です。
その時は切れていませんでしたが予備的に交換しました。今回も電球は切れていません。
私の車は1998年式ですので、前回、今回と13年間は持ったことになります。つまり、今電球を交換すればあと13年使えます。

というわけで電球を交換しカバーを接着しました。13年後に電球を交換するときは、接着も劣化して簡単に外せるでしょう。
多分。

オーディオの配線を確認するには、助手席側のグローブボックスとエアバックを取り外ます。
エアバックを取り外すと、車によってはエラー履歴が残ったり、場合によっては意図せず展開したりすることがありますので、良い子の皆さんはマネをしないようにしてくださいね。


●異音の原因と対策
ダッシュボードの奥から音がする原因は、オーディオの配線に取り付けてあるフェライトコアによるノイズフィルタがブラブラしていて車体とぶつかっていたためのようです。
他のコネクタ類も接触していたようです。取りあえず手持ちのスポンジや保護シートを巻きつけ、タイラップで固定して対応しました。


●保護スポンジの経年劣化
しかし問題は他にもありました。
配線類は被覆の保護や消音のためにスポンジで保護されています。
このスポンジが経年劣化でボロボロです。
赤○の部分です。

崩壊したスポンジを取り出しました。

実は13年前にもこんな感じで分解して交換しました。

この時は、エアコンの外気と内気を切り替えるフラップ部分のスポンジが劣化し、エアコンをかけると走行中にスポンジの破片が顔を直撃する惨事となり、やむなく作業をしましたがまた同じ作業が必要なようです。
奇しくも13年間隔です。
スポンジの崩壊はタイマーが備わっているのでしょうか。不思議なのは、完全に崩壊しているスポンジと、かろうじて原型をとどめているスポンジがあることです。

●エアバック警告灯が点灯
全てを元に戻してイグニッションキーをオンにします。
若い方はイグニッションキーってわからないかもしれませんね。

球切れの確認の為に、一旦警告灯が全て点灯し、そして消えます。

・・・のはずが消えません。

エアバック警告灯が点灯します。
一旦消灯してすぐに点灯しますので、コンピュータは正常に動作しているようです。
エアバッグの抵抗値を確認しましたが問題なさそうです。
エアバッグに繋がる配線を断線させたのかもしれません。今回の作業が原因なのか、偶然に故障のタイミングが重なったのかは不明ですが困ったものです。

警告灯は点灯しますが走行はできます。オーディオの音は正常になり、異音も解消していました。車が古いので車内はそれなりに煩いですが、余計な音がしないのは気持ちいいですね。


では大事なことですからもう一度。
マイネ王に集う良い子の皆さんはエアバッグを外したらダメですよ。

さて、どうしましょうか。