妖怪人間ベラ
先日「妖怪人間ベム」のDVDを見ました。
それでふと思い出した事があります。
私がまだ20歳ぐらいの頃によく行ったスナックがありました。
ここのママさんが50歳ぐらいで、見た目が「妖怪人間ベラ」な人でした。(変身してない方ね。)
みんなお店の事を「オバケ屋敷」と呼んでいました。
しかしここのママさんがやさしい人で、私が扉から顔だけ出して「今日はオケラなんだけど・・・」と言うと、「かまへんかまへん、おいでおいで。お金なんかある時払いでええわな。」と言ってくれました。
私は当時給料が安くて、相場的に考えて吞んだほどは払えてなかったけど、ママさんは常連さんを指さして「あっちから取るから遠慮せんでええで。あの人のオゴリや。どんどん吞んだらええんや。」とか、
私が「今日のアテ美味いな。」と言うと、お皿が空になる度にドンドンオカワリ出してくれたり。
みんな「オバケ屋敷」と呼んでいた訳ですが、若い女の子がいる訳でもないのにいつも間違いなく4~5人は居る人気のお店でした。
やがて私は結婚して足が遠のきましたが、ある日5年ぶり?ぐらいにひょっこり顔を出して「こんばんは???」。
するとママさんは「おぉ!よう来たよう来た。まだボトルあるで。入っといで。」と招き入れてくれました。
そんなママさんの事をよく知る人によれば、「昔な。ちょっとあった人なんや。」との事。
でも何度聞いても何があったのかは教えてもらえませんでした。
現在はすでにお店がなくなっています。
ママさんは今どうしているのか、さっぱり分かりません。
あの頃の私はただ甘え続けただけで、何のお返しもしませんでした。
私は悪い人間なのかも知れません。いや間違いなく悪い人間ですね。少なくともあのママさんに対しては。
おっと、また長くなってしまいました。実話です。
3 件のコメント
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ママはあなたが好きだったのだと。
好きな男に尽くす喜びもあるんですよ。
私はスキンシップで尽くしてもらってます💦
てっきり、コレの話かと…