夏希の未来日記 第2話 未来人と仮想現実の世界
夏希の未来日記 第2話
未来人と仮想現実の世界
本物語では、「仮想現実」とは、現実の世界が仮想空間で出来ていると定義付けとする
1、自分自身とは、自分の過去の記憶そのものである。
あるTV番組で、介護施設に入居されている高齢女性に付いて放送していました。
その内容は、その女性の夫は既に亡くなられており、その夫の記憶を書き込んだ卓上型のロボットをあるメーカーが作製し、女性の部屋に設置していました。
その高齢女性は、そのロボットを夫と見立てて楽しく会話をされていました。
また、ある研究所の研究員は、個人とは過去の記憶そのものであると語っていました。
現代では、医療技術が発達し人間の身体のいろんな部位が移植出来るようになりました。
海外では、頭部の移植が検討されています。
それが実現出来れば、太郎さんの頭部を邦雄さんの身体に移植することが可能になります。
すると、邦雄さんの身体は太郎さんになります。
もう少し時代が進めば、脳の移植も可能になるでしょう。
太郎さんの脳を邦雄さんの身体に移植したとします。
すると、邦雄さんという人は太郎さんになります。
邦雄さんのDNA 鑑定をしても、太郎さんとは判別できません。
この時代になると、DNA鑑定とは別の鑑定方法が必要になってきます。
脳の移植をした太郎さんには、新たな悩みが出てきました。
それは、太郎さんの脳は並のIQだったのです。
もう少しIQ の高い脳と高い身体能力が欲しくなってきました。
もう少し時代が進むと、脳から過去の記憶を取り出し、IQが高く優れだ身体能力の身体にその記憶を書き込むことが出来るようになります。
優れた身体や各種の部位を培養して、組み合わせて一体の身体を作り出します。
また、現代のクローン技術と同じ原理で、クローン体も容易く作り出せるでしょう。
太郎さんの場合、IQが高く優れた身体が手に入れば、その脳に太郎さんの記憶を書き込めば良いわけです。
ただややこしいのは、過去の記憶を持った太郎さんが何体も作り出せてしまうことです。
いろんな人生を歩んで行く太郎さんが出現します。
パイロット、医者、看護師、弁護士、商社マン、銀行員、政治家、会社員、美容師などの人生。
話が現代に戻りますが、2歳3歳の子供が過去世の記憶を語り出す事例が、全世界で確認されています。
子供が語った過去の事柄を調査すると、実際に実在していた人物がいた事例もありました。
過去の内容を語っていた子供は、自分は過去のその人物であると信じていました。
このように、過去の記憶がその人物そのものになるのです。
次回以降は、映画マトリックスやアバターの世界と、人類がコンピューターの中に生活圏を移すという内容で物語を進めていきます。
続く…
この内容は、SF物語です。
みなさんの感想や考察、ツッコミなどどしどしお待ちしています。