USBテスターFNB38を使ってType-Cケーブルを調べてみた

USBの充電に関してあれこれ調べられるUSBテスターでFNB38と言う製品があります。

FNB38 電流および電圧計 USB テスター QC4+ PD3.0 2.0 PPS 高速充電プロトコル容量テスト
https://www.fnirsi.cn/product/704371608344727552

Ali Expressなどで販売されていて以前から欲しかったのですが、2,000円以上しているので購入をためらっていました。
今回、セールで1,933円になったので思い切って買ってみました。まだ使い方が良く分かっていないのですが、両端がType-Cのケーブル3本についてテストした結果を報告します。
FNB38の使い方は下記のサイトを参考にしました。

格安USBテスター「FNB38」のPDチェック機能を検証。充電器やケーブルの識別に活躍：#てくのじ何でも実験室
https://funq.jp/flick/article/541199/

上の写真はテストのための接続です。FNB38の上側に接続されたケーブルはFNB38を動作させるための5V電源供給用です。接続しなくても使える場合がありますが、ケーブルのテストのときはこれが無いと正常動作しませんでした。

テストに使った電源はCHOETECHと言うメーカーの65W充電器でPD対応のType-C出力以外に5V単一のType-A出力の2端子となっています。

上の写真はこの電源のType-C出力の特性を測っているところです。緑色の文字が対応できる電源規格で、PD3.0の65Wに対応していることが分かります。

以下は両端がType-Cの3本のケーブルのテストとなります。
最初に、上に書いた充電器に付属していた太めのケーブルです。E-Markerが内蔵されていることが分かります。20V5Aまで流せます。また、通信ケーブルとしてはUSB 3.2 Gen2まで対応しています。ベンダーIDはありません(0x0000)ので、やや怪しいです。

次のケーブルはAli Expressで269円で買った、充電中の電力が表示される100W対応ケーブルです。これもE-Markerが内蔵されていることが分かります。20V5Aまで流せます。また、通信ケーブルとしてはUSB 2.0に対応しています。ベンダーIDも表示されています。

3本めのケーブルはAli Expressで221円で買った、Baseusと言うそこそこ有名なメーカーの100W対応ケーブルです。しかし、これはE-Markerが内蔵されていない規格外ケーブルでした。PD充電は可能ですが、60Wを超える充電はできません。

まだほんの一部の機能しか使っていませんが、FNB38はUSB充電のあれこれを調べるのに役立つ多機能チェッカーです。
別の機会に、他の視点からUSB充電についてテストして報告したいと思います。