【SIM道楽】タイ7日間のSIM選びアレコレ~現地キャリア・DTAC音声通話付eSIM・50GB選
職場の同僚君が出張でタイへ行くことになり「お薦めのSIM~」を尋ねられたので、久し振りにアレコレ調べてみました。
数年前まで自分としても年数回 タイ出張する機会があったので、AIS, TRUE, DTACの3社ともに各社SIMを利用した経験があり、当時の認識としては、タイほぼ全土をそれなりにカバーする AIS, 都市部で安定した高速通信が期待できる DTAC、カバレッジは狭くても首都圏で力を発揮する TRUEMoveと、それぞれの特徴を理解していました。(注 : DTAC社は 2023年3月に TRUE社と合併し、それまで最大手だったAIS社を抜いて、タイ最大の携帯キャリア True Corporationとなりました。)
今回の同僚の要望事項としては概ね以下のようなものになっていました :
・iPhone 13で使用する
・7日間(週末散策アリ)
・バンコク市内、および周辺都市
・Grab Taxi 利用
・ローカル音声通話(+Text)必要
・Google Mapを利用
・Zoom, Skypeを利用
・高速データ通信 10GB以上
私としては過去の経験から 業務利用が主体と言うことであれば、現地ローカルSIM(ローミングではなく) としてDTAC社サービスを薦めてみることにしました。購入方法としては…
① スワンナプーム国際空港到着時、ロビー出口のショップで購入
② 各種グローバル eSIMサービスから選択
③ 渡航前にAmazon.co.jpで購入
以上のようなの選択肢が挙げられます。これらについて一つづつ検討してみることにしました。
<その1>「スワンナプーム国際空港到着時、ロビー出口のショップで購入」については、本人の希望として、「ショップ前で待つ "長蛇の列" は避けたい~」とのことでボツ !
<その2>「グローバル eSIMサービスから購入」については あちこちの有名どころサイトを探索してみた結果~
・殆どのプランがローミング接続…
・通話(電話番号)付きサービスはほぼ見当たらず…
という状況だったので 諦めかけていたところ、
Airalo社 ↓ ( https://www.airalo.com/thailand-esim/dtac-thailand-10days-50gb )
そして
AirHub社 ↓ ( https://www.airhubapp.com/esim/Thailand )
以上の二社が提供するサービスとして「DTAC(直接ネットワーク接続)のeSIMサービス」を見つけました。
この両社のeSIM、ポイントは…
・現地ネットワーク直結(DTACネット)
・APN構成プロファイル不要
・国内音声通話 100分間付き
・チャージ残高 15~20THB付き
・eKYC(本人確認)不要
・50GB/10日間 (高速データ利用)
・50GB消費後は データ通信 384Kbpsで無制限
ということで、国内通話100分付き+50GBで 価格は約1,400円前後、ほぼ期待に合致していました。
さらに、この二社が DTAC現地SIMを ほぼ同じ仕様、ほぼ同じ価格のeSIMサービスとして提供していることから、DTAC本家のサービスプランでも提供していないか~と、本家ウェブサイトを調べてみたところ…おおお、アリましたぁ!!(笑)
DTACウェブサイト ↓「dtac Happy Tourist SIM」
https://www.dtac.co.th/jp/prepaid/products/tourist-sim.html
DTAC社自身のウェブサイト最新情報および「Terms and Conditions of dtac HAPPY TOURIST SIM」によると、AIRHUB社や、Airalo社とほぼ同様のサービスが提供されていますが、明確な違いとしては…
・プランによっては eSIMでなく、「ショップ扱いの物理SIM」のみ提供となっていること
・購入時に本人(ID)確認が必要なこと (eKYC、パスポート等)
・付帯される電話番号に対し、12個の候補番号が提示され、その中から希望の番号を選択できること
となっていました。プリペイドとは言え、やはりキャリア自社の販売ということで「本人確認」のプロセスが組み込まれていることは時代の要求なのでしょう。ただし、購入時の「本人確認」については、出来ることであれば避けたい~というのが同僚君の希望。(eKYC苦手らしい~(笑))
<その3>「渡航前に Amazon.co.jpで購入~」が可能かどうかチェックしてみました。↓ https://www.amazon.co.jp/dp/B0CGDYBNLF/ref=sr_1_1_sspa?crid=18NOT4STBCC61
残念ながら eSIMプランの販売は見つからなかったものの、全く同様のサービス内容で物理SIMプランが販売されていました。eKYCやeSIM苦手なユーザーには このAmazonの「翌日配達」の物理SIMサービスでも便利ですね。
これまで見て来たサービスを一覧にすると↑表のようになります。どれもほぼ同様のサービスレベル、かつ DTAC社のキャリアネットワークを直接利用できるサービスなので接続品質は担保されていると考えてよいでしょう。(2023年3月のDTAC社/TRUE社の合併で、双方が それぞれ割り当てられていた 2600MHzと700MHz の周波数帯を"持ち寄り"共有できるようになったのも接続品質向上に奏功しています)
最終的に、同僚君は今回のタイ出張に「Airalo」の50GB/10日間に決めました。ポイントとしては
① eSIMの便利さ、
② 100分間の無料ローカル通話、
③「本人確認」不要、
④ Airaloの知名度の安心感
➄ そして、電話番号チョイスについては不問
ということのようでした。
数年前とは比べ物にならないほどのプラン内容の充実化、そして実用的な選択肢が整ってきた海外諸国のSIMサービスは、見ていてとても頼もしいものがあります。
また、eSIMの登場によって渡航先ローカル・キャリアのSIMサービスを、日本国内に居ながらにして直接、簡単入手できるようになったというのも eSIM普及の効果だと思います。さらなる普及が期待されます。
今後の流れとして、渡航先で割高なローミング接続を利用することなく、ローカル・キャリアのeSIMサービスを直接使うことで簡単に入手し、より安く快適に利用する選択肢の開拓が次の楽しみのステージになりそうです。
以上「タイ・7日間のSIM選び」でした。
昔は海外用のフィーチャーフォンを用意し海外のSIMを差しました。
byゆずるね。銀マスター
>> Parama000 さん
>昔は…海外のSIMを差しました…そそそ、飛行機の中でSIM入れ替えの際に、ピンを床に落として慌てて探しても見つからず~スッチーさんがペンライトを持ってきて探してくれました~懐かしい記憶~(笑)
>> ガゴゼ@コメント泥棒 さん
>泰国マスターの金メダル…金と言えば…ワットプラキオの涅槃仏~傍らの河川の渡し場には多数の大ナマズ~(汗)
~お知らせ~
今は昔、2015年1月13日に ファンサイト「マイネ王」が誕生しました。その年の7月24日、備忘録を兼ねての初投稿から始まり、2018年からはタイトルに【SIM道楽】を冠して、本日の投稿が 300投稿となりました。
振り返れば 初投稿は何と MVNO業界初のブルーオーシャン~ mineo-Aを海外に持ち出した際に、思いもよらずSMSを受信したことで感激した時のお話し…今となって超「アタリマエ~」の話ですが、当時のmineo創世記のユーザーの皆さんにとっては懐かしい話ではないでしょうか。↓ 掲示板の開始以来、69番目の投稿でした。
2015.07.24 「mineo(シングルタイプSIM)のSMSって少しお得な感じです」https://king.mineo.jp/reports/69
それ以降この八年間、ウケるウケないに拘わらず、独断先行、飽きもせずニッチな話題ばかりでしたが、それにも拘わらずコメントを下さった皆さんから多くのことを学ばせて頂けたこと、感謝に尽きません。時流の早いMVNOの中で既に陳腐化してしまった内容も多々あるかと思いますが、今後も自ら経験して興味深かった話題について【SIM道楽】として投稿シェアして行きたい思っています。
たかが300、されど300~これからも【SIM道楽】を宜しくお願い致します。
airhubとairaloは、ほぼまったく同じスペックで、チャージ残高はairhubのほうが多く、さらにairhubのほうが1USドルお安いわけですが、なぜairaloを選んだのでしょうか?
#mineoとiijmioのどっち?で、mineoを選ぶみたいな
選択のポイントは Airalo社の知名度による安心感ということでした。15THBと20THBの違いは約20円~(汗)、料金差の US$1.00は 出張費から見れば まぁ、いずれも十分に無視出来る範囲です。
追記 : ネット探索していたところ、懸案の「DTAC音声通話100分付・eSIM・50GB/10日間」が KKday社(台湾本社、日本支社)販社から、Airalo社と同条件で なんと1,138円でウェブ販売されていました。https://www.kkday.com/ja/product/136927
タイ勢といい、台湾勢といい、この業界を先行する国々の販社は シッカリと攻めていますね。