【SIM道楽】楽天回線・MVNEサービス展開~by 楽天コミュニケーションズ~MVNO事業者募集中
今回は 楽天コミュニケーションズ株式会社による「楽天回線データSIM」のMVNE展開についての投稿です。https://comm.rakuten.co.jp/
過日 7月28日、ロケツトモバイル(株式会社IoTコンサルティング)による「楽天・データ専用プラン(法人)」が発表されました( ↓ 投稿参照 )。
2023.07.30【SIM道楽】ロケモバ・楽天・データ専用プラン(法人)・(7月28日新発売)について考察してみた
https://king.mineo.jp/reports/245036
ロケツトモバイル「楽天・データ専用プラン(法人)」ではAPN設定パラメータ=「p.rcomm.jp」と指定されていて、楽天本家提供のサービスのAPN設定が「rakuten.jp」となっているのと異なるという特徴がありました。
楽天モバイル(本家)の「最強ブラン・データ専用プラン(法人)」(7月14日新発売)の提供開始以来、驚くことに、たったの2週間程(7月28日新発売)を置いて、今度は「ロケモバ・楽天・データ専用プラン(法人)」の提供開始となったわけです。事前の打ち合わせ等はあったにせよ、ロケモバが 楽天回線を利用した MVNOとして回線インフラや管理システムを自前準備するには、期間的、コスト的にもビジネスに見合うものなのか~? という疑問はありました。
そんな折、楽天コミュニケーションズ のウェブサイトを見ていたら「回線事業者を対象とした MVNEサービス」というのが目に入りました。
あああ、やはりそうだったのか。現時点でユーザー数のそれほど伸びていない楽天MNO回線を対象に 既存のMVNO回線事業者(一般)が新たに追加サービスを導入するとしたら、回線設備インフラ負担等のコストの観点から見てもなかなか採算が合わないのではないか…と素人ながら感じていたわけです。
そして、まさに今、楽天コミュニケーションズは MVNEとして楽天回線サービスを提供開始することで、回線設備インフラ等のコストや手間負担等による懸念を払拭することで、顧客サービスに特化した提供会社としてのMVNO事業者を求めているように見えます。
さらに「電気通信事業者様限定トライアルキャンペーン」として「3GB/3カ月間のデータ通信」無償提供を発表しています。
(ただし~MVNE事業者、個人事業者の申込お断り~という記述について、ここで言う MVNE事業者というのが IIJ や mineoを指しているかどうかについては分りません…)
また「ロケモバ・楽天・データ専用プラン(法人)」に見られるように、サービス項目や機能(制限、削除)については、サービス事業者の要望によってかなり柔軟な対応が可能なように想像できます。設備投資をせず、ビジネスリスクを最低限に抑えたい MVNO向けですね。
「申込から最短2週間ほどで利用開始~」というのも「ロケモバ・楽天・データ専用プラン(法人)」がこのMVNEを利用した、サービスMVNOとしてのスピード発売開始と合致しているように感じます。
他MNOキャリアとしての、ドコモ、KDDI、ソフトバンクのMVNE/MVNO事業に比べて、楽天MVNE事業の中では交渉次第でなんでもあり~的な雰囲気を感じてしまいます。ある意味、楽天モバイル的ダイナミズムと言えるかもしれません(私見に過ぎませんが~(笑))
ウェブサイトを見る限り、楽天コミュニケーションズとしてのMVNEサービス提供に関する(基本)仕様テンプレートのようなものは外部から覗く限りでは見つけられませんでした。唯一の規定値表現としては「データSIM」ということだけのようです。
「ロケモバ・楽天・データ専用プラン(法人)」プランの場合は、他プラン(本家)と比べてかなりのサービス項目が制限や削除されて少なくなっていることが分ります。
相変わらずの 飽くなきSIM好き向け、ニッチな話題で恐縮です。
楽天モバイル/楽天コミュニケーションズによるMVNEサービス展開ということで投稿しましたが、今後さらなる積極策が出てくることも楽天モバイルに期待したいところです。
楽天コミュニケーションズは MVNEによる「APN設定」について
https://comm.rakuten.co.jp/houjin/mobile/support/
>> ヒィロ さん
これまでの D/A/Sを使った硬直化したMVNOサービスとは一味違ったアプローチが繰り広げられるようであれば、楽天モバイル参入の価値も徐々に上がってくるように思います。★TCA理事 名部 正彦(株式会社オプテージ社長)
★TCA理事 矢澤 俊介(楽天モバイル株式会社社長)
>> 勝ちゃん さん
雲の上であろうと何であろうと、進化が止まれば淘汰される業界なのでしょうから、新しい試みはどんな時でも歓迎です。>> kc_iOS9.2.1 さん
連携の合意ができた暁には、日本のMVNO事業者としては、APN不要となると更に嬉しさ倍増ですが...できるかな??>> 勝ちゃん さん
>APN不要となると更に嬉しさ倍増…まさにユーザーにとってそこは一つの重要ポイントですね。
しかし現在のビジネス図式を見る限り、APN=rakuten.jpを確保するには楽天モバイル(本家)との契約が必要になるわけですが、mineoが本家とMVNO契約するには自前の設備インフラ投資を必要とするわけで、楽天回線の契約数少というリスクが発生します。それを回避して楽天コミュニケーション社MVNE経由のMVNO契約すれば「APN=p.rcomm.jp」は免れられないというジレンマ…(汗)
>> ヤマ06 さん
>ロケモバってnuroにMVNEしてもらって…おおお、そうでしたか。
ロケモバって自前の設備インフラは持ってないサービスだけのMVNOだったのでしょうか。
(スミマセン…ロケモバってこれまで殆ど興味を持っていなかったので全くの無知です~(汗))
>> kc_iOS9.2.1 さん
>>自前の設備インフラ投資を必要とするわけ..mineoとは別の部門が、インフラ設備投資も想定して、フルVMNOの実現に向け検討しているようです。
オプテージは2026年1月から大阪市の曽根崎エリアにおいて、「曽根崎データセンター」を新たに運用開始するとの事なので、環境整備は進んでいるかも?
>> 勝ちゃん さん
サービスは ↓ の順に設備投資は増加してくると思われます。・サービスOnly MVNO (MVNE経由)
↓
・ライト・MVNO (MNOキャリア別設備要)
↓
・フル・MVNO (MNOキャリア別設備要)
さらにライトMVNOやフルMVNOではキャリア別の設備が必要とされるわけで、先陣のIIJmioの例で見ると分るのは(現時点で)
①(ライト・MVNO)費用対効果でSプランは導入しない
②(フル・MVNO)費用対効果でDプラン以外は導入しない
③(フル・MVNO)技術的/MNO規制的(?)/費用対効果でデータ専用プランのみ
こんな感じだったと思います。mineoのフルMVNOの狙いが何処にあるのか知りませんが、楽天回線に関連しての対応とするなら、あまり大きな期待は出来ない(費用対効果で旨味なし)かと。もしも「何としてもR回線を揃えたい~」とすれば楽天コミュニケーションズMVNE経由の「サービスOnly MVNO」の「データ専用プラン」くらいが当面の選択肢なのではないでしょうか。「iOSのAPN設定プロファイル」の課題は解決しませんが楽天回線の「音声通話リスク」からは逃れることが出来ますけど。
>> kc_iOS9.2.1 さん
>>フル・MVNO (MNOキャリア別設備要)オプテージが目指しているのは最終的には「フル・MVNO」ではなく、
「フル・VMNO」のようです。
★「mineo」のオプテージがMVNOではなく自らローカル5Gの構築に取り組む理由
https://www.itmedia.cso.jp/mobile/articles/2008/06/news078.html
📌 特にコアネットワークに関しては、ローカル5GとVMNOとで技術的に大きく変わるわけではないことから、まずはローカル5Gで実績を積みつつ、VMNOが実現する将来に備える考えのようだ。
★VMNOの定義は一般的ではありませんが、現時点では下記の内容かと!
MNO=大手キャリア
ライトMVNO=mineoなど
フルMVNO=IIjmio,OCN
ライトVMNO=オプテージが目指している?
フルVMNO=オプテージが目指している?
★5G時代に大きく変わるMVNOについて
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2005/14/news058.html
また5Gでは、高速大容量通信の他、低遅延、多数同時接続といった5Gの特徴を生かすため、用途によってネットワークを仮想的に分割する「ネットワークスライシング」の導入が進むと考えられる。
これを応用すれば、キャリアの無線設備から先のコアネットワークをスライスして他社に使わせることや、他社のコアネットワークを直接接続することなども可能になるだろう。
そうなれば現在でいうところのMVNOが、コアネットワークに匹敵する設備を自ら持てるようになり、キャリアの制約をあまり受けることなく独自のサービスを提供できるようになる。
そうした新しい形態の事業者を、テレコムサービス協会MVNO委員会では「VMNO」と呼んでいる。
そしてこのVMNOには「ライトVMNO」と「フルVMNO」の2つの形態があるとしている。
前者はキャリアがコアネットワークの機能をスライスして提供し、APIなどを経由して制御できるようにするというもの。
従来のMVNOと比べ、コアネットワークの多くの部分を制御できるようになることから、かなり自由度の高いサービスを提供できるようになると考えられる。
>> 勝ちゃん さん
>オプテージが目指しているのは…「フル・VMNO」のようですおおお、なるほど~VMNO~! MVNOじゃなかったわけですね~混同失礼しました。ご説明有難うございます。
そう言えばどこかで聞いたことがあったかも~と思いつつも、内容については全く理解していませんでした(汗)
というか、未だ殆ど理解していませんが~(汗)。
チョットした技術的問題でも解決に超長時間を要するオプテージ(mineo?)が そんな先進的(???)なことを目指していたとは驚きです。まぁ当面「MVNO化楽天R回線の取り込み」とは無関係でしょうけど。
4Gのスキームでの借り受けはMVNO
5G SAのスキームでの借り受けはVMNO(が望ましい為、そういうのを新たに作ろうとしている)
これに対してライトやらフルやら付く。というか、この辺の単語は半分iijの営業用の用語みたいなもんで。(公認はされているが)
だいたい、5G SAがまともに存在しない状態(VoNRもまだ実際には見当たらないというか、私は知らないw)なので、そうなるのは確実ですが眉唾もしておかないとダメな世界かも。
>> eq.18 さん
>5G SAのスキームでの借り受けはVMNO…解説頂きありがとうございます。お陰様でちょっぴりだけ理解に近づいたような気になってます(笑)
ローカル5Gの時代になると VMNO側がスポット的(限定領域、企業構内等)に無線機器(ローカル基地局)をVNMOが自前調達するような仕組み、これを使うことでローカル5G域内はVMNOの自由裁量次第~という理解ですかね。
確かにこれをやられたら キャリアは全く面白くないでしょう。まさにキャリア業務が「土管本線のみのメンテナンス」になってしまう~(笑) 実現の難しさは技術よりもビジネスモデルがキャリアに許容されるかどうか。またぞろ総務省マターということかも。
>> kc_iOS9.2.1 さん
大体その通りです。これってiijやMVNO委員会にあまりにも都合が良すぎるという視点も間違いなくある(私はあるw)ので、これが正しいとかこれが未来と強く言いきれないところはある。こうなれば面白いなとは思うが。
とは言え、キャリアも何処かの工場(トヨタクラスではなく、ちょっと名前が知られている程度の)のネットワーク施設を直営で行うってのは余りにも想像出来ないんで。本来はそういうのSIerの話でしょうし。
とりあえず、個人的には黒四から宇奈月温泉までをオプテージのローカル5Gで満たしてから、という気分。w(というか、まさにそういう用途でしょう)
>> eq.18 さん
>とりあえず、個人的には黒四から宇奈月温泉>までをオプテージのローカル5Gで満たして
>から
おおお、そう言う具体的な試みが模索されていると言うことでしたか。ローカル5G回線事業者としてのオプテージのチャレンジなわけですね。
>> kc_iOS9.2.1 さん
いやいや、それは私の妄想。wですが、導入の適所だと思っています。
>> eq.18 さん
あらら、eq.18さんの個人的な期待でしたか(笑)余談になりますが…彼の地辺りの知見はアリマセンが「宇奈月温泉」というと、それは昔読んだミステリー小説の中に出てきた記憶の地
>> kc_iOS9.2.1 さん
黒部川峡谷鉄道沿いはauが昨年エリアを広げましたが、長年圏外多発地帯でした。で、何故そういう妄想をしたのかと言えば、
黒部川峡谷鉄道(そもそも関電100%子会社)を含めて宇奈月温泉から上流、黒部第四ダム付近までは関西電力が発電水利権を有する水力発電所林立地帯なんですよ。そして徒歩を除く交通手段ではこの鉄道以外に交通手段もない。
だから全部関西電力の発電所の敷地内と言っても大げさではないんです。(環境省が怒るわ!w)
なってほしいなあ。
いちいち根元側に頼むからガッツリ手数料とらんにゃあ
やってられんコストかかるんでしょう?