IODATA 「UD-LT2」QOS機能を利用したギガ節約術
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前回車載ルータとして紹介した「UD-LT2」ですが、UD-LT2に搭載されたQOS機能を使う事で、ちょっと他ではマネできない超低価格車載運用が実現できたのでご紹介します。
私が車載に利用しているsimはIIJのギガプランとなります。こちらは低速通信モードという機能があり、最大300Kbpsの低速モード時はギガを消費しないという機能となります。
Androidナビに於いては音楽のストリーミング(低音質)+ナビの利用程度であれば300Kbpsも速度が出れば、多少レスポンスは悪くなりますが、音楽も途切れる事無く、
ほぼストレスなく利用する事ができます。
また、この300Kbpsという設定が絶妙で、他社の256Kbps制限の場合は音楽が途切れたりと、ストレスが溜まります。
この絶妙な300Kbps低速モードのみで車載運用すれば、ギガを消費する事無く、基本料金のみでやっていける目論見でしたが、そう甘くはありませんでした。。。。
低速モードの利用には上限が設定されており、連続した3日間の通信量が366MBを超えると、超低速モード(56Kbpsくらい?)へ強制的に切替られてしまうのです・・・。
この超低速モードを解除する方法は①高速モードを使う ②3日間ガマンする の2択となります。
②の3日間ガマンは流石に厳しいので①の高速モードに切替えて3日間をやり過ごそうと試みましたがそんなに甘くはありませんでした。。。
Androidナビ側でストリーミング品質を抑えてあるとは言え、高速モードをONにした途端、みるみるギガを吸い取られ、あっという間に上限の2GBに達してしまいました。
300Kbpsで十分なのに、高速通信が仇となっている状況です。Androidナビ側で通信速度の上限設定ができないか調べましたが、なかなか難しいようです。(通信総量の上限設定はできる)
そんな中、UD-LT2のマニュアルを眺めていると「QOS」という項目に目が行きました。
マニュアル→ https://www.iodata.jp/lib/manual/ud-lt2/index.html#p50_sslst_trnsfr_qos
QOSについて詳しくは知りませんが、どうやらコイツを上手く設定してやるとsimの速度制限(WAN側の速度制限)ができるようです。
「写真」の設定項目でとりあえずIIJの速度制限をUD-LT2で行う事ができました。(もっと詳細な設定を行えばクライアント別に設定も出来そうですが、難しくてやれてません)
とりあえずこれで、「高速モードでの300kbps制限」(ちょっと何言ってるかわからない)が完成しました。
効果は抜群で、2GB契約もあれば余裕で1か月持たせる事ができます。
私の車載環境では音楽再生とナビ利用で300kbps制限時のギガの消費量はおおよそ1Mbyte/分となりましたので、2GBの容量で2024分=33.7時間の利用が可能という計算です。
低速モードでロングドライブに出かけたりしてうっかり366MB制限に引っ掛かってしまった場合でも安心して高速モードへ切替を行う事ができるようになりました。
アップした写真にも記載ありますが、低速と高速を上手く切り替えれば最大で112分/日の乗車が2GBで収まる形となります。
また、IIJのように低速モードの設定がないsimもありますので、UD-LT2のQOSによる通信速度制限は車載LTEに於いては非常に有用な機能であると言えます。
非常に稚拙ではありますが、QOS機能を使った場合のギガ消費シミュレーション表を掲載しておきます。
回線速度によって使用量が変わるというのはちょっと解せません。
前スレ拝見しました。
AndroidOSが載った車載ナビ使ってるんですね。
通常スマホの音楽アプリなら
音質固定で通信量を調整できると思いますが
この手のナビだと制御が難しいんでしょうか・・・
勉強になります。
>> ヨッシーセブン@北京 さん
> 音楽のストリーミングは、高速モードになると自動的に音質が上がるのですか?> 回線速度によって使用量が変わるというのはちょっと解せません。
あくまでも推測ですが「帯域自動制御を前提にしたプレイヤー設定になっているのでは?」と。
それだと何やっても根本解決にはならんですよね。
再生環境側で帯域絞るとか、色々と対策を組み合わせるとがちがちに帯域制御できますけど、それはそれ。
QoSも使い方間違えるとユーザー側がストレスの原因になるので色々悩ましいなあ、とお仕事では感じます。
※実際にお金を頂くサービスの管理を考慮すると、
混雑してても帯域確保は必要なので。
Web系サービスはこれらが結構独自ノウハウだったりするので
厳しいこともありますね。