STARLINKについて
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スターリンクの本格サービスインを記念して
契約を検討されている方への一助となることを願い投稿致します。
おそらく検討される方が必要であろう情報を適当に書いておきます。
あまりまとまって情報が書かれているところが見当たらないので自分で書いておきます(笑)
<購入>
ご存知かと思いますがアンテナは73000円
送料は無料で私の場合はロサンゼルスから国際便(DHL)にて発送でした。(税込みたいです。関税はとられませんでした)
到着までは約10日(送付住所が北海道でしたので)
なぜか送られてくるのは第一世代アンテナ(でかい)
<契約>
2022年11月現在、月額12300円のレジデンシャルのみ
この契約だとアカウントに登録した使用ロケーション以外での使用不可
ドコモのHOME 5Gのように登録ロケーションを変更できるが、月に何度まで変更できるかなどは不明
別途オプション契約の「ポータビリティ」を月額2800円にて契約すると、登録ロケーション以外での使用が可能となる。
ただし、登録ロケーション以外での使用は帯域の優先度が下がる模様。
<使用に関して(接続編)>
自身の用途がほぼ可搬しての使用なので実際の固定局として使用した場合は状況が異なるかもしれませんのであしからず。
既知の情報の通り、衛星の可視範囲を確保できない状況では切断されることが多いです。
未確認情報ですが、登録ロケーション以外での初期設定ができないかもとのことです。
自分は念のためにロケーション変更してから設定しました。
通信速度はユーザーがまだまだ少ないおかげか、100~250Mbps程度出ています。(状況次第ですが)
各都市ごとに下りの速度を計測してみたのでご参考にどうぞ
実際は衛星位置や、天候等の条件にて大いに変動します。
仙台市:150~250Mbps
川崎市:40~70Mbps *ユーザーの多いエリアに隣接するからか比較的低速
横浜市:150Mbps
名古屋市:150~300Mbps *今のところ最速でした。なぜか公称値よりも出てる
松山市:100~150Mbps
広島市:100~150Mbps
北九州市:100~200Mbps
実のところ10月末の段階で西日本も通信可能になってました。
正式にサービスインしなかったのはおそらく衛星の数が足りなかったからと思います。
実際、東日本と西日本と比較した場合だと西に行くほど衛星との接続が切れる頻度が高かったです。それでも何分も切断されるわけではありませんが…
広島市はとりあえずつながると上記の速度ぐらいは出ていましたが、地理的に北側に山があるため衛星が見えなくなる頻度が断トツで多かったです。
なので設置場所の北側の視界が悪い環境では通信状況が悪い可能性があります。
遅延(レイテンシ)に関しては優秀だと思います。
通常状態で20後半から60弱msぐらいで推移しています。
ジッターが大きくでることがあるので、まだゲーム等には厳しいかもしれませんが、LTE網と遜色ない感じです。
ただし、衛星の切替時などは数値が跳ね上がります。
おおよそ数十秒に1回程度切替がある感じですが、切替した衛星のゲートウェイ(地上局)が前の衛星と同じ場所と接続されているとあまり問題ないのですが(大体200ms以下ぐらい)、別のゲートウェイに接続された衛星に接続すると一瞬遅延が大きくなります。(見てるかぎりだと2000msぐらい?)
<使用に関して(機器編)>
添付のルーターはほぼ何も設定できません(笑)
写真の通りです。
ルーターはアンテナの電源ユニット(独自規格のPoEインジェクター DC56V)を共有する形になっているので別途コンセントを用意する必要はありません。
添付されるLANケーブルは短めなので延長する際はCAT7以上でできる限り線径の太いケーブルを使用することをおすすめします。
電源ユニットの容量はアンテナ・ルーター合わせてMAX180W
アンテナ用ケーブルは約30メートルあります。(アンテナから取り外し不可)
雪溶かし機能がついてますが、通常使用でもそれなりに表面に熱を持つのでよほどの積雪がない限りいらなそうです。
STOWを押すとアンテナが格納状態になります。
ADVANCEDを押すと
DEBUG DATA
REBOOT WIFI
REBOOT STARLINK
の操作ができる画面に推移します。
DEBUG DATAでは
アンテナ・ルーターの状態が確認できます。
<番外編>
※ほとんどの場合で保証外の行為になります。
責任は負いません(笑)
○移動体に搭載して通信可能か?
条件付きで可(合法的に使えるかは別)
高速移動・方向を変化させる車両等は向かない。
新しく発表されたRV用フラットアンテナ待ち
低速移動する移動体などは使えないこともないが、アンテナが
頻繁に衛星方向が変わる前提の仕様ではないので
方向補正に数分必要
○海で使える?(船などの海上使用)
使えないこともない(合法的に使えるかは別)
2022年11月の段階では止めたほうが良いかと…
そもそも認可がまだ出てないはずなので…
衛星のビーム制御が非常に精密なようで、サービスエリアの
ギリギリ外側で使用すると信号は検出するが、リンクを確立
できない。
公式サイトで確認できる利用可能エリア外では現状使用不可
そのため、瀬戸内海、豊後水道等でエリア外となっている
一部離島は使用できない可能性が高い。
実際、愛媛県宇和島市日振島付近
山口県熊毛郡上関町八島付近では通信不可だった
(条件が悪かっただけかもしれないが)
スターリンクマリタイムがサービスインすると状況が変わるかも?
○アンテナケーブル延長できる?
物理的には可能
保証の約款に添付されたもの以外を使うと保証対象外の文言が
ある。
それでもやりたい勇者のために
ケーブルは市販のLANケーブルでOK
ただし、CAT7以上で可能な限り線径の太いもの
かつ、可能な限り短く
あまり長くなったり、線径の細いケーブルを使用すると
電圧降下を起こすのでアンテナが不安定になる。
(お気づきの方がいらっしゃるかもしれないが、上のデバック
データの画像でアンテナのブートカウントが使用日数に対して
多いのはそのせい)
延長コネクタもCAT7以上用のものを使用すること
(CAT5用だとだめだった)
○壁に穴あけれないけどどうしよう?
屋外で延長コネクタを噛ましてフラットケーブル化した後
窓のサッシの隙間などから室内に引き込みましょう!
自身の場合も穴を開けれる状態ではないので
CAT7用延長コネクタを防水処理してCAT8フラットケーブル5m
を使用して室内に引き込んでいます。
同じCAT8のケーブルでも調べて入手可能な26AWGの線径のもの
を購入。
○アンテナの取り付け金具で良いのない?
調べた限りだとポン付けして使えるものは国内には無かった。
なので自分で作った(笑)
自身の場合は屋外の手すり(丸パイプ)に固定したかったので
サイズに合う金具を作った。
寸法等は後日記載
その他ご質問等あればどうぞ
あまり筆が早いほうではないので忘れた頃になるかもしれませんが…
以下、ご存知でしたら教えてください。
(1)川崎市でスループットが落ちるのは興味深いです。多摩川の東京都側、大田区や世田谷区などの通信速度はどうですか?
(2)衛星-地上基地局間でハンドオーバーが発生しそうな気がするのですがいかがですか?川崎あたりがハンドオーバーの境界とか…そもそもアップリンクのルーティングがどうなっているのやら。
どうぞよろしくお願いいたします。
>> クリームメロンソーダ さん
この場合の不可というのは設置してはいけませんというよりも
設置しても想定した性能出ないから止めて
の意味合いが強いと思います
壁際においたら180度は死角になってしまいますからね
空間があったとしても都市部や住宅地の駐車スペースなどでの使用は
厳しいと思います。
自分も自宅では周りを住宅で囲まれているため上空の見通しが確保できないのでほぼ使用できないです。(´・ω・`)
>> gavotte@新型NISAウイルス さん
こんばんは(*^^*)当方専門家ではないのであくまでも個人的見解であることを御了承ください。
まず細かい挙動に関してこちらのサイトが参考になるのでご覧ください
https://starlink.sx/
おおよそ実機と同じ挙動をしていると思います。
(1)について
川崎市での計測は東扇島にて実施しました。
上空の見通しの良い場所で行うため、基本的に臨海部で実施しています。そのため隣接する先日まで「低容量」となっていたエリアと11/6時点で「定員拡大予定」の表示になっているエリアに引きずられるように速度が落ちていると考えています。
まず前提として、カバレッジエリアは複数のエリアを1つのビームでカバーしているものと考えています。(おおよそエリアマップの六角形3~9個分程度)
可変ビーム方式を採用していると思いますのでユーザー数の多いエリアはビームを絞ってエリアを狭めることで1ビーム当たりのユーザーを少なくして通信品質を上げるように制御しますが、ご質問にある大田区や世田谷区などのエリアは同一ビーム内に収まってしまうことが多くあるので同一の速度低下傾向を示すと思います。
ただし衛星のある方角によってもカバーエリアが変化しますし、随時通信品質の良い衛星に切り替わるように制御されているようなので一概には判断できないかと思います。
(2)については
衛星-地上局(ゲートウェイ)のお話と思いますのでこちらを前提にお話させて頂きます。
まず日本国内に地上局は現時点で4箇所
北海道石狩市
秋田県秋田市
茨城県ひたちなか市
山口県山口市
いずれもKDDIの管理施設で行っています。
この地上局を衛星側が自動で最適なものを選択し接続しています。
関東圏に限った話であればおおよその可視範囲内にある衛星は茨城県の局に接続されています。
稀に可視範囲内に適切な衛星が無い場合は秋田の局に接続されているものに接続されることもあります。
ゲートウェイハンドオーバーは仙台市や名古屋市等で発生する場合が多い印象です。位置関係的に地上局同士の真ん中ぐらいなので
前述の通りこの場合はレイテンシが大きく出ます。
ルーティングに関してはもう少し突っ込んで調べてみないといけませんね^^;
色々間違ってるかもしれませんが…
仕事柄年間100日程度しか自宅に戻れず
出先で固定回線など引けるはずもなく
各キャリアの無制限プランで我慢していた状態でしたが、
携帯特有の混雑時間帯の速度低下も地方でLTE-CAが無い状態で速度が出ないなど考えなくても良い状態になりまずまず満足です。
正直キャリアの電波が不安定な地域にいることも多く快適な通信環境が整うだけでもすごく嬉しいことです。
都市部にいらっしゃる方は感じることが少ないとは思いますが、地域によっては下り1Mbpsも出ない場所もザラにあるので同じ環境にある方々には本当に嬉しいことだとおもいます。
STARLINK+楽天モバイルが最強になってしまうかもしれません。
ネットさえつながっていれば電話もメールも全部できますしね。
持って歩けませんが…
>> mimiy さん
>まず細かい挙動に関してこちらのサイトが参考になるのでご覧ください>https://starlink.sx/
>おおよそ実機と同じ挙動をしていると思います。
サイトご紹介、どうもありがとうございます。
のぞいてみましたが、衛星の数がすごいですね。4000超とか話には聞いていましたが、こういう形で目にするとその数に驚きます。
衛星の数にくらべてゲートウェイが少ないなーと思いましたが、Inter Satellite Linkを構築しているんですね。ISLでルーティングされている衛星が3分の1ほどあるんですね。
低軌道通信衛星は国内キャリアも注力しているとうかがっていますので、引き続き着目していきたいと思います。どうもありがとうございました。
街のfreewifiみたいに、接続可能な場所を設けるとか。
>> Ueokhrkt0422 さん
>ウクライナ戦争あれほど明確なメリットはないですよね。
サイバー攻撃とミサイルの両面で破壊され尽くした後に、外部からネットワークを持ち込めたのだから。
今後の戦争で引き合いは強いでしょうね。砂漠とか・・
STARLINKが死の商人にならなければいいけど。
兵器を取り扱ったら死の商人?
アメリカやEU諸国がウクライナに兵器を供給しているのも兵器を取り扱っている人が必ず間に入っている。
最近問題になっているのが、日本の軍需産業の衰退、先細り。
「海外輸出出来ない」から日本の装備は超高価。超高価といっても「海外輸出出来ない」から製造元はとても苦しい。撤退する企業が相次いでいます。
近年は安倍さんがなんとか幾つかの条件を付けることで海外輸出を出来るようになりましかが、それでもかなり高いハードルです。ほとんど海外輸出が出来ていないのが現状。
防衛費を1%から2%に上げる話が出ていますが、武器も輸出規制も変えていかないと非常な足を引っ張られることになり続けます。