ドコモBand21とiPhone7
最近iPhone6s plusをヤフオクで売って、代わりにiPhone7を購入しました。
というのは、i
Phone7とiPhone7 plusからLTEのバンド21に対応したと聞いたからです。
iPhone 6s plusとiPhone SE使っていたんですが、ドコモ本家のsimを使っても全然速くないわけですよ。画像のとおり、一日中2~3Mbpsですから。
それが、2年くらい前からドコモがキャリアアグリゲーションでの高速化を達成するために、地方都市においてはバンド21も利用した組み合わせでキャリアアグリゲーションを実施するようにしたそうです。そこで、iPhoneでバンド21に対応するのはPhone7とiPhone7 plusだけですから、もしかしてiPhone7に替えたら高速化できるのではないかと思いました。
結果はこのとおり、バンド21で通信したら何と30Mbpsになりました!
これはなぜかというと、バンド21が使える機種はドコモの機種でも値段の高いやつと、Phone7とiPhone7 plusだけですから、同じ基地局を使う人の絶対数が明らかに少なくなるからです。
ただ、これはあくまでもドコモ本家のsimを利用した場合なので、直接皆さんの参考にはならないですよね。そこで、mineoDプランsimならどうなるかということで、ドコモ本家のsimとmineoDプランsimとをiPhone7で入れ替えて速度を測って比較してみました。
あくまでもバンド21での比較のため、測る前にフィールドテストでバンド21をつかんでいることを確認してから測りました。
ついでに、最近Aプランが遅いという話がよく出るので、SEにmineoAプランのsimを入れて比較しています。(これはあくまでもおまけの話です。)
ドコモ mineoDプラン mineoAプラン (単位Mbps)
午前8時半 10.75 2.03 1.30
午前10時半 22.23 25.21 9.45
午後0時半 13.52 0.34 0.32
午後2時半 26.22 31.60 11.47
午後4時半 33.05 22.97 9.84
午後6時半 12.14 0.74 0.41
午後8時半 18.87 1.54 1.21
以上、ご覧いただいたとおり、朝夕のラッシュ時とお昼の時間帯はいかんともしがたいですが、それ以外の時間はドコモ本家に負けない速度が出ていますので、地方都市に住んでいる方はiPhone7にすると速度的なメリットが得られそうだということが確認できました。
ちょっと余談ですが、ドコモでは6セクター基地局と言って、円形にぐるっと一回り360度に対して、60度ずつ6個のアンテナをつけた基地局を立てています。画像の一番上は3Gのアンテナで、その下に少し小さいアンテナが何個も付いているのがわかると思いますが、それがLTEのアンテナです。
私の自宅から1kmくらいのところに、この基地局アンテナが立っています。
この周りを、iPhoneのフィールドテストを行ってバンド表示をさせた状態でぐるっと一回りしたら、その数字が1とか21とか19とか変化するんではないかということで、実際にやってみました。
画像から分かるように、予想したとおりの結果となりました。
地方在住で、お近くにこの6セクター基地局アンテナが立っていて、アンテナが6個付いていたら、間違いなくバンド21のアンテナもその中に2個あるはずだと思います。
※追加のコメントです。
アンテナのことに関しては、私の知識不足で、全くの勘違いでした。
Phantomさんから詳しい解説のコメントがありましたので、そちらをご覧ください。
都心部だと有り難みは分かりにくいですけど、山間に行く時などは重宝しますね。
iPhone 6sユーザーですが、プロダクトREDが欲しくなりました(笑)。
こんにちは
キャリアアグリケーションしても
mineoでの昼休みの速度は変わらないのですね。
値段に納得しました。
本当、混雑しているときはキャリアアグリゲーションも何もあったもんじゃないというのは、よく分かりました。
でも、一部地方都市までしか確認していないので、実際にどこで使えるか間では良く知らないです^^;
> 619_ak@mnemo さん
山間部だと Band 19(800MHz帯) の方が繋がるような気もしますが?
またDプランにしてみようかと思わせる投稿を有難うございます。
あ、そうか。
低い帯域の方が届きそうですね。
ありがとうございます(お恥ずかしい…^_^)。
REDは表が黒の方が良いって意見もありますね。
カバーつけるのがなんだかもったいない気がします。
…いけない、持ってないのに空想が先走りそう^_^
6sは初スマフォなので三年くらい大事に使いたいのに…
サービスモードで、今繋がっている変調方式って分かるんですかね?
私は6sですが、自宅で、3と19をいい感じでつかんでいるので速度は出てます(^^;
参考になりました。
http://apple-believer.com/apple/iphone7-plus-docomo-au-softbank-lte/
つかんでいるバンドと速度の関係ですが、
「docomo / Softbank / au 各キャリアの LTE バンド【最近の LTE 関連技術 #03】」
http://app-review.poox.xyz/archives/1601
帯域幅を広く使えるほど速度が出ることになりますが、800MHz帯のバンド19だと、3Gでも使われていることもあり、また、キャリアアグリゲーションとの関係から、10MHzしか使えないようです。
バンド21(1.5GHz帯)だと15MHzの幅で、バンド3(1.7GHz帯)だと20MHzの幅で使えるため、速度が出るようです。
今まで漠然と各社の端末を持って山間部でD社は繋がる〜とかやってたのですが、具体的にどのバンドを掴んでいるかの調べ方参考になりました。
ありがとうございます。
貴重な情報提供、ありがとうございます。
MNOと MVNOの差異に関してはここで書くつもりもないですが、流石にサービスですので混雑時は QoSで自社帯域を優先する、というのも致し方ないでしょうね。そのための判断でしょうし。
帯域卸売、と言っても「SLAで常時この帯域を保証する」という契約でもなければ、どこかで速度制限は発生してしまうこともありますし、そこは MVNOを使ってコスト削減をしているユーザー側も納得するのが適切なんでしょう。
しかしながら、きちんと空間面なりビームの方向でチャンネルが変わっていると言うのを観ると、面白いですね。無線は直接目に見えないだけに、どの方向からどのチャンネルで通信しているのか?の可視化をしてみると、色々深いことが分かる気もします。
私はiPhone SEなんで効果は薄い…
けど7とかに切り替えたくなりました!
私の家の近くにdocomoのアンテナありますが、
2本のショボいものです…
基地局アイコンなので、基地局のお話の部分を補足しておきますw
ドコモのアンテナの写真ですが、ドコモの場合は3GとLTEでアンテナを分けているということは無く、
分けるとしたら周波数で分けています。
同じ周波数で3GとLTEを使っている場合は1台の装置から出していますので、物理的にアンテナは1つになってしまいます。
写真の構成の基地局でよくあるのは、上のアンテナ3本が800MHz帯(3G、LTE)用、
下のアンテナ6本がその他のバンド用という使い分けをしています。
そして、アンテナ自体もマルチバンドアンテナを採用していることが多いので、
下にある6本それぞれが全ての周波数を出せるようになっています。
ちょっと写真がはっきり見えないので一部推測になってしまいますがアンテナからのケーブル接続の状況を見ると、
上のアンテナは支柱側のポートだけを使用orシングルバンドのアンテナなので800MHz帯3G・LTE(Band19)を出していて、
下のアンテナは支柱側のポートにはケーブルがささってないように見えるので800MHz帯は未使用で、
2.1GHz帯3G・LTE(Band1)と1.5GHz帯LTE(Band21)を使用していると思われます。
なので、2.1GHz帯と1.5GHz帯が6セクタ、800MHz帯が3セクタという基地局だと思われます。
Band21を出しているのは下の6本中2本ということではなく、6本全てがBand21を出しています。
最後のFieldTestの3枚ですが、この基地局では3バンドは全てCA可能なので、
Band21と表示さているのはプライマリーバンドがBand21というだけで、CAとして他2Bandも使っていると思われます。
21(112.5Mbps)+19(75Mbps)+1(112.5Mbps) で最大300Mbpsです。
ごくごく一部のエリアですが、Band19が15MHz幅になっていて800MHz帯FOMAが無い場所とかもあったりします。
FieldTestだとこんな感じに。
東名阪でBand19を15MHz幅にして3波CAで375Mbpsを実現しています。つまり、ドコモが375Mbpsと言いたいために800MHz帯FOMAが無くされてしまった場所ですw
Band42は秋田市でも既に電波は出してるみたいですね。
エリアマップ上はスモールセル1局、マクロセル1局となっているようです。
免状では既に20局が申請されていて、スモールセル2局マクロセル18局となっているので、面でのエリア化はけっこう早いかもしれません。
Galaxy S8+はもちろん発売日に購入予定ですw
ちなみに、Band19が5MHz幅しかないというちょっと寂しいエリアもあります。
Band42(20MHz幅×2)とBand28(10MHz幅)とBand3(20MHz幅)とBand21(15MHz幅)はLTEのみなので周波数幅はどこに行っても変わらないですが、Band1とBand19は3Gでも使っているためそのエリアの状況によってはLTEの周波数幅が違う場所もあります。
キャリアアグリゲーションで最大300Mbpsと言っても、50MHzを超える数字さえみたことないです。
>Phantomさん
http://www.den-gyo.com/labo/kouza/kouza08.html
ここの記事にあるように、1本の細長いアンテナの中に、画像にあるように2つまたは3つの周波数に対応した素子が入っていて、それが何個入っているかは、そこから出ている同軸ケーブルの数で分かるという理解でよろしいんですかね?
>キャリアアグリゲーションで最大300Mbpsと言っても、50MHzを超える数字さえみたことないです。
「50MHz」という数字自体がiPhoneのServing Cell Infoの画面に出ることはありません。
Serving Cell InfoではCA有り無し関係無くプライマリーバンドの情報しか出ない為です。
それと、iPhone7系、6s系、SEではServing Cell Infoの画面表示にバグがあり、一番上に出る周波数幅は正しく表示されないことが多いです。
(iPhone6系もだっけ・・・手元に無いのでちょっとわからない)
>okitaomote さん
>ここの記事にあるように、1本の細長いアンテナの中に、画像にあるように2つまたは3つの周波数に対応した素子が入っていて、
>それが何個入っているかは、そこから出ている同軸ケーブルの数で分かるという理解でよろしいんですかね?
アンテナの種類はすごく多いのでそのアンテナの種類によって違ってくるので決まった答えは無いですが、
手元にある写真でいくつか上げてみます。
1つめ。
写真はアンテナの下側にある同軸ケーブル部分の拡大です。
このアンテナは800/1.5/1.7/2.0の4波共用アンテナですが、支柱側から周波数の低い順にそれぞれの周波数用のコネクタがあるのでケーブルの位置・本数で使われている周波数がわかります。
2つめ。
このアンテナは700/800/1.5/1.7/2.0の5波共用アンテナですが、700/800と1.5/1.7/2.0というケーブルの分け方になっています。
支柱側のV/Hが700/800の共用ポート、外側のV/Hが1.5/1.7/2.0の共用ポートです。
このアンテナだと2.1と800の2種類を使ってる場合でも全ポート埋まってますし、5波全て使っていても同様なのでケーブルだけを見てもどの周波数が使われてるか判別しにくいです。
3つめ。
このアンテナも700/800/1.5/1.7/2.0の5波共用アンテナで先ほどと同じく700/800と1.5/1.7/2.0というケーブルの分け方になっています。
ですが、先ほどとコネクタが逆で支柱側のV/Hが1.5/1.7/2.0で外側が700/800となっています。
あんまり写真上げすぎてもアレなので3つだけにしますが、種類はとっても多いですが最近は1つのアンテナ(筒1本という意味)で複数バンド共有しています。
同軸ケーブルも最近は700/800・1.5/1.7/2.0の計4本が接続できるタイプのアンテナが多いです。
解説ありがとうございます。外見からだけでは詳しく分からないんですね。勉強になりました。どうもありがとうございました。
アンテナ自体も単バンドだと周波数が増えるたびにどんどん増えていってしまうので、ほぼ共用アンテナになっています。
極端な話、700/800/1.5/1.7/2.0という5波を6セクタで使った場合に、単バンドアンテナを設置してしまうと5×6本で30本もアンテナを付けることになりますw
鉄塔に付ける場所は限られていますし、重量にも制限があるので30本のアンテナと60本の同軸ケーブルを設置できるような鉄塔は非現実的な感じになってしまいます。
今後機種変更するとなるとSIMフリースマホを買う人が多い気がしますが、iPhone系以外でSIMフリースマホとして販売されている中でBand21に対応したものって現時点でありましたっけ?
高額なスマホでもSIMフリーとなるとなかなか無さそうで。
mineoが販売しているスマホには無さそうですよね、ルーターはでは対応しているのもありますが。
やはりドコモ機種かiPhone7になると思います。
意外なところでは、auのHTC 10 HTV32がsimロック解除するとドコモのバンド1、3、19、21に対応するんですよね。しかも、各種のキャリアアグリゲーションにも対応しています。
「au「HTC 10 HTV32」のSIMロック解除済みモデルを入手、「NTTドコモ」を利用してみた ― ここまで快適にドコモが利用できるHTCスマホは初」
http://htcsoku.info/blog/2016/07/14/au-perfume-mikaka-report/
あれってドコモの1.5GHz帯であるBand21には対応しているのに、auの1.5GHz帯のBand11には非対応なんですよね。
auが販売しているキャリア端末なのに何故・・・って気がして。
てっきりドコモからも販売するのかと思ってましたが特に無いまま。
SIMフリーに限定すると、MVNOユーザーは「iPhoneを買う」がネットワーク的には最適になってしまいますね。
今話題のJアラート含め自治体配信のETWSもiPhoneなら受信できますし。
iPhoneはSEと5sを使っていますが、普段は関東が行動範囲なのでBand1・3・19が使えて、3が高速だし屋外はほぼBand3でエリア化されている感じですが、北陸はBand3は無いので手持ちのiPhoneでは1と19だけの状態。
まぁ実用上問題無いんですが、高速なBandが使えないと思うと何だか気になる(^^;;
そういう意味でも、東名阪以外でBand21が使えるiPhone7はメリットあるんだなぁと実感した2日間でした。
|北陸はBand3は無いので手持ちのiPhoneでは1と19だけの状態。
CA_1A-19A で少しはスピードをカバーできないですかね。
>ひみつ77 さん
>CA_1A-19A で少しはスピードをカバーできないですかね。
手持ちのiPhoneがSEと5sなので、CA非対応なのです・・・。
昨日泊まった高岡市のdocomoはほぼ全域CAエリアなので、CA対応機種だとどこに行っても速い感じですね。
ちなみにauLTE(WiMAX2+は除く)は高岡市で1局しかCA対応基地局が無いので、掴む周波数によってはけっこう遅くなります。