白ロム と 赤ロム
何度かQ&Aに書いた事があるので、リンク貼りやすいように単独で書いておきます。
もくじ
1. 白ロム購入時の注意
2. 白ロムと SIMロック解除の注意について
3. 赤ロムについて
1. 白ロム購入時の注意
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スマホの白ロム(中古)を購入する場合、色々と注意や知っておくべき事があります。
生半可な知識・認識で購入して、失敗や泣き寝入りをしないために理解をしておきましょう。
場合によっては消費者センターなどに相談する必要も出てきますし…。
購入する際は、必ず 「赤ロム保証」 があるところで購入しましょう。
可能な限り店頭で実物を確認できるところ(見せてもらって電源入れたり出来るはず)が望ましいです。
例えば、ドスパラ(じゃんぱら含む)、ゲオ、ブックオフ系、イオシスなどでは赤ロム永久保証(端末代の返金など)があります。
ノジマオンラインは赤ロム保証はありますが、期間が書いてないですね(多分、永久保証だと思いますが…)。
ソフマップでは赤ロム保証の期間は「商品到着日より3年以内」となっています。
少々高い場合や高めの傾向もありますが 赤ロム保障 と 店頭で実物を確認できる点については安心感があります。
なお、ネット通販ショップ では 赤ロム保証 を行っていないところもあります。
ヤフオクなどの各種オークションでは当人同士の取引きとなりますし、中古ショップの ムスビー は フリーマーケット のため当人同士での取引きという感じになるため注意が必要です。
Amazon は心配は無いとは言い切れませんが、もし赤ロムだった場合には出展者と Amazon に早急に連絡しましょう。
また、「出品者があなたに商品を譲った後に残りの代金の支払いを止めてしまえば 赤ロム化 する」というリスクがあります。
機種がある程度絞り込めてきたら、端末の情報に記載されている IMEI 番号で 「ネットワーク制限がかかっていないか」を確認しましょう。
ネット通販や店頭販売などでは IMEI 番号とネットワーク制限の状態について記載されているはずです。
逆に書いてないと怪しすぎる気が・・・。
購入時に「ネットワーク制限 ○」となっていても、実際に SIMカードをさして通信させてみるまでは安心できません。
また、後から不正端末だった為に購入後に ○ → X になる場合もあります。
この場合は販売店に相談して 赤ロム保証 をしてもらう事になります。
赤ロム保証 を受ける場合は、購入時の付属品一式 と 販売証明書など(例えば購入時のレシートや納品書など)が必要になります。
詳しくは購入店舗の保証規定を確認しましょう。
実際のところ、購入した端末と同じものへの交換は在庫にもよるために難しいですし、同等品と交換という場合もある様ですが結局は別の機種になるので、一度返金してもらってから改めて探したほうが同じ機種を手に入れられる可能性は高いですね。
auネットワーク利用制限サイト
https://au-cs0.kddi.com/FtHome
docomoネットワーク利用制限サイト
http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.php
SoftBank / Y! mobile
ネットワーク利用制限携帯電話機の確認
https://ct11.my.softbank.jp/WBF/icv
場合によっては SIMフリーのスマホの新品を購入する事も検討されると良いかと思います。
スペックにもよりますが、2万円台~4万円の価格帯でもそこそこの端末があります。
なにより、「元の持ち主の支払いに依存した赤ロム化の危険性」がありません。
MVNO では端末セット購入時のみ加入できる「端末保証」オプションなどもあります。
基本的に MVNO では大手キャリアと違って端末修理時の 代替機 の無料貸し出しはありません。
自分で予備機を持たない場合などで必要と思われる場合は加入するのも一つ・・・かもしれません。(実際のところ、あまり加入する意味が無さそうなのですが…)
mineo でのサービスはこちら。
端末安心保証サービス(mineo セット端末用)
http://mineo.jp/option/devicewarranty/
http://support.mineo.jp/repair/subscriber2.html
持込み端末安心保証サービス
http://support.mineo.jp/repair/subscriber3.html
故障による端末交換の場合、交換可能な端末の連絡が来ます
持込み端末安心保証サービス 保証可能端末の一覧
http://mineo.jp/option/devicewarranty/devicelist/
HUAWEI 製 SIMフリー端末を使用している場合では、Y!mobile にて 2016年10月19日より「HUAWEI 製 SIMフリー端末 の修理取次ぎ業務」を行っているようなので、近くの Y!mobile ショップ数軒の場所を確認しておくと良いかと思います。
説明を見ると、契約が無くても代替機の貸し出しがあるようですが、店舗によっては貸し出し中の場合もありますので、利用される際には数店舗を回ってみる必要があるかも知れません。
ワイモバイルショップでの『HUAWEI製SIMフリー端末』の修理取次ぎ業務を10月20日より開始 ~スマートフォンの代替機の貸し出しサービスも同時に開始~
http://www.ymobile.jp/info/2016/16101901.html
Y!mobileでの契約の有無に関わらず、全国のワイモバイルショップで HUAWEI製SIMフリー端末の修理取次ぎとスマートフォンの代替機の貸し出しをいたします。
ワイモバイルショップでの『HUAWEI製SIMロックフリー端末』の修理取次ぎ業務終了のお知らせ
https://www.ymobile.jp/info/2018/18033001.html
華為技術日本株式会社 2018年3月30日 15時00分
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000024671.html
2016年10月20日より全国のワイモバイルショップにおいて受付をしておりました、HUAWEI製の SIM ロックフリー端末の修理取次ぎ業務は、2018年 6月30日をもって終了することとなりましたので、お知らせいたします。
「キャリア販売の この端末 が気に入ったので、どうしてもこれがいい」
「予算的に1万円ぐらいで・・・」
「予備の端末として」
という様な場合では白ロムを購入する事になると思いますが、「白ロム は 赤ロム化 の可能性がある」という事を忘れないようにしてください。
なお、「予備の端末」として用意する場合は「同じ SIM カードがそのまま使える」かも注意しましょう。
2. 白ロムと SIMロック解除の注意について
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SIM フリーのスマホを利用する場合や docomo 販売の端末をDプラン( docomo 回線)で利用する場合では端末の SIM ロック解除の必要性はないのですが、これ以外の組み合わせでは一部の機種を除いて「SIM ロック解除済みの端末」となっている必要があります。
白ロム端末を購入する場合は利用するプランとの組み合わせによって
・SIM ロック解除が必要か?
・SIM ロック解除済みの端末か?
を確認する必要があります。
端末を販売したキャリアで利用する場合では SIM ロック解除の必要は無いので、SIM ロック解除が行われていない端末も白ロムとしては流通しています。
そのため、白ロムを購入しようとする場合は SIM ロック解除の状態はきちんと確認しましょう。
また、オークションやフリマなどでの個人売買の場合では第三者が SIM ロック解除の状態を確認する事が出来ないため、本当に SIM ロック解除が行われているのかは端末が手元に届いてから他社の SIM カードを入れて起動してみないと確認が出来ません。
出来るだけ保証期間が1ヶ月ぐらいあるところで購入したほうが良いです。
SIM ロック解除済みと表示・掲載されていたにも関わらず実際には SIM ロック解除が行われていない端末が届いた場合では利用できないので返品に対応してもらう必要が出てきますし…。
さすがに販売者に送り返して、SIM ロック解除を行ってもらってから再び送ってもらうというのも難しいでしょうし。
補足
総務省からの通達により 2017年 8月以降にキャリアで販売された端末に関しては「同一回線を
利用する MVNO 向けの SIM ロック」はかけないようになっています。
但し、au 端末を docomo 回線で利用すると言う様な「別キャリアの回線で使用する」という
場合では SIM ロック解除が必要となります。
2017年11月30日までは au 端末の白ロムを購入した場合でも au ショップで SIM ロック解除手続き
(手数料 3,000円 税別)を行う事はできました。
しかし 2017年12月 1日以降は au 端末の SIM ロック解除は「端末購入者本人のみ」が可能となり、
解約後の場合は 100日以内という制限がかけられました。
そのため docomo や SoftBank/Y! mobile と同様に「購入者本人のみ」と言う事になります。
なお、以前は以下のサイトで au 端末の SIM ロック解除の状態が確認出来たのですが現在は
auID でのログインが求められて「SIM ロック解除のお手続き」画面が表示されるようになっています。
この画面にはログインした auID で購入履歴のある端末ごとに SIM ロック解除可否が表示されます。
au SIMロック解除の可否判定
https://au-cs0.kddi.com/au-support/sui/SUI001W001/SUI0010001BL.do
白ロムの場合、誰が買ったか分からない端末であるため、元の購入者の支払い状況によっては赤ロム化する可能性もあります。
なお、Wi-Fi は本体の機能なので SIMカードが無くても使えますが・・・。
以下もご参考にどうぞ。
SIM ロック解除
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/17910
SIM ロック解除手続きと本体の解除操作
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/33922
3. 赤ロムについて
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元の端末利用者が割賦販売で購入した分割代金の支払いが完了する前に中古品として流通(分割代金を払い切らないままでスマホを手放す)し、キャリアへの支払いが滞った状態となると赤ロム化します。
中古で購入した端末の場合、購入時には使えていても元の端末購入者が支払いを滞らせた途端に赤ロム化して通信ができなくなるケースもあります。
例えば、ネットオークションで落札した場合などで、出品者があなたに商品を譲った後に残りの代金の支払いを止めてしまえば 赤ロム化 します。
一括購入された端末なら支払いは終了していますが、大抵の場合は24回払いが多い事を考えると端末発売から最低2年は支払い中だと考えた方がよいでしょう。
元の 端末購入者 の支払いに依存するため、自分が代わりに残りを全額支払うので使わせてくれ・・・というのは色々な面で無理だと思います。
端末代の支払い中なのに、あえて端末を手放す理由は色々ありそうですが ^^;
代金未納以外に、以下のような方法で入手した端末 も 赤ロム に該当します。
・ 窃盗・詐欺等 により入手した
・ 不正な契約 により入手した
・ 紛失等による 補償サービスの対象 となった旧端末
(端末を紛失したと嘘を付いて補償してもらった端末などの場合も)
窃盗 詐欺 などに関与した端末だった場合は、警察沙汰になり事情聴取された上に端末は押収されるという事も考えなければなりません(実際に端末を没収され、入手経路の調査が来たという実例があるそうです)。
また、白ロムとして購入した時は使用できていたのに、暫くしたら上記の不正入手端末だった為にネットワーク制限がかかり赤ロム化した・・・という事例もあります。
赤ロムとなった端末は本体の IMEI 番号(スマホや携帯電話に登録されている固有の製造番号)と照合して キャリア側の設備 で通信を 強制的に切断 (通信ができないようにロック・利用停止措置)します。
端末本体の IMEI 番号で判断するので SIMカード は関係なく、たとえ別の SIMカードに差し替えても利用できない状態となります。
この「ネットワーク接続制限」は一度利用制限がかかると、解除されることはありません(犯罪防止のためですね)。
赤ロムの由来
この状態の端末は、電波感度を示す アンテナのマークが赤く表示される ため 赤ロム と呼ばれるようになったと言われています。
参考サイト
http://www.danna-salary.com/setuyaku/tuusinhi/white-red-rom/
以下は、時間がある時にでも一読されてみるとよいかもしれません。
白ROMを買うときにこういう場所、モノを買ってはいけないという話
http://aru32to.exblog.jp/24206887/
docomo の白ロム端末が赤ロムにならない方法は?購入時の見分け方や…
http://www.mvno-navi.com/knowledge/akarom-docomo.html
白ロムを購入する際に気をつける「保証」のこと
http://www.mvno-navi.com/knowledge/attention-buy-sirorom.html
用語関連
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白ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/白ロム.html
赤ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/赤ロム.html
黒ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/黒ロム.html
灰ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/灰ロム.html
「今さら人に聞けない「白ロム」と「黒ロム」の違い」
http://www.elecom.co.jp/slm/slm/jp/column/17/
白ロムと黒ロムの違いは?【一問一答】
https://sim2.goo.ne.jp/article/post_2790
「白ロム」「黒ロム」「半黒ロム」「灰ロム」「赤ロム」携帯電話で使われているそれぞれの用語を解説
https://kw-note.com/internet/shirorom-kuroromu/
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2017/04/14 作成
2017/04/15 mineo 端末保証サービスリンク追加
2017/11/14 181日 → 101日 へ記述変更、掲示板リンク追加
〃 用語関連のリンクを追加
2017/11/18 Y!mobile HUAWEI製SIMフリー端末の修理取次ぎ追加
〃 au 白ロムと SIMロック解除 文章修正
2017/12/06 「au 白ロムと SIMロック解除の注意」解約後100日を追記
2018/01/18 「au 白ロムと SIMロック解除の注意」部分の変更など
2018/04/15 ワイモバイル HUAWEI 製端末の修理取次ぎ業務終了追記
〃 「SIM ロック解除手続きと本体の解除操作」移動に伴う追記
Q&Aへのコメント時の説明や知り合いの方への説明など、お役立てください。
いい情報ありがとうございました♪
◯ノークレームノーリターンでおねがいします。
ほとんどに付いてますね~
勉強になります!
ありがとうございます!(^^)/
何でも新品を購入しますの。
(^ー^*)ルン♪
ふと確認したら△→×で、当時の値段で帰ってきた事があります。
赤ロムにした売主に感謝しましたw
GEOでした
たまにネットワーク制限-を見かけますがあれは、どういった状況の端末でしょうか?
講義というほど えらそうじゃない と思うんですが・・・。
「たまにネットワーク制限-を見かけます」との事ですが、白ロムを探していた時は見たことは無かったですね。
SIMフリーの端末の IMEI だとネットワーク制限確認サイトで「-」になるらしいですよ?
あとは、au の端末の IMEI を docomo のサイトで入力したとかの別の会社のサイトで入力してしまった・・・あたりではないでしょうか?
-は✖になる事はないのですよね?
ネットワーク利用制限が 「-」から「X」になる事はないだろうとは思いますが、「-」と表示されている白ロム?の販売されてからの経緯が分からないので、絶対に「X」にはならないとは言い切れないと思います。
販売ショップで説明がかかれていそうな気もしますが。
端末が販売されたキャリアのネットワーク利用制限サイトで確認したのであれば、端末補填サービスなどで交換された古い端末だと予想できますが、そのような端末であれば使えないように対策がされているだろうと思います。
SIMフリー端末であっても犯罪に使用されていれば、いずれ制限かけられる事になると思いますし・・・。
△ → × になる事も十分あり得ると言う事ですね。
△ の場合は支払い中だと思うので、売りに出した手元に無い端末の代金を何ヶ月も支払い続けなければならない・・・ということになりますから^^;
多分、手元には新しい端末があって、2台分の支払いをやる羽目になるんでしょうし。
赤ロム保証のあるところでよかったと思いますが、ソフマップで購入していたら「3年過ぎていたら返金対象ではない」などもありますので、購入する際には「赤ロム永久保証」がかなり重要と考えられますね。
そうですね、2重支払いの人なんでしょうね。
私の場合はシニア向け端末だったので、思った以上に使えなくて別の端末に乗り換えたとかの可能性もなくは無いかな?とは思いますが。
支払い中の端末を売却するなんて、ちょっと考えられないです。
△は×になる前提だと思ってます。(個人的に)
(維持費がユニバ2円になるような端末は除く)
またソフマップは3年保証との事ですが。不払いで赤になるのは2年以内だろうし、3年あれば十分な気がしますよ。
たとえば3万円の中古を買って2年で赤になったら、2年後に返金の金額で3万円の端末に変更できます。これが続けば、ずっと良中古で生活できるかも?w
うちの掲示板へのリンクを追記しました。
SIM ロック解除
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/17910
問題は特にありませんが
分類上は「黒ロム」と呼ばれるものもありますが、「SIMカードが存在する以前」に本体内のロム(EPROM)へ電話番号や契約情報などを記録しているものを指すと思いますので、今の SIMカード差し替えだけで済む携帯電話やスマホでは黒ロムに該当するものは無いと思えますけど?
黒ロムだと本体に電話番号が書き込まれているので、SIMカードを入れてないのに自局の電話番号が表示されて、アンテナも立つとかになるでしょうし。
まぁ、用語的に言えば「灰ロム」や「半黒ロム」などというのもあるらしいですけど・・・。
色々と大変詳しいんですね
すごいですねえ
勉強させていただきます
白ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/白ロム.html
赤ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/赤ロム.html
黒ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/黒ロム.html
灰ロム(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/モバイル/灰ロム.html
「今さら人に聞けない「白ロム」と「黒ロム」の違い」
http://www.elecom.co.jp/slm/slm/jp/column/17/
白ロムと黒ロムの違いは?【一問一答】
https://sim2.goo.ne.jp/article/post_2790
「白ロム」「黒ロム」「半黒ロム」「灰ロム」「赤ロム」携帯電話で使われているそれぞれの用語を解説
https://kw-note.com/internet/shirorom-kuroromu/
SIMフリーだけと付き合って行きたいと、再び思いました。(@_@)
少しでも理解の足しになったのであれば良かったです^^
キャリアで機種変更しながら使い続けて行くのであれば余り関係ない部分ではありますが、MVNO に移るのにあわせて支出を少しでも抑えたいと考えてくると白ロム購入が選択肢に出てきてしまうケースがあるので、少しでも安心して使っていく人が増えてくれると良いですね。
元の一部を「au 白ロムと SIMロック解除」の項目にし、12月からの「端末購入者本人のみが SIMロック解除可能である」旨などを追記しました。
本文の細かい修正を行い、項目番号を付けました。
また、以下の移動に伴い関連リンクを追記しました。
SIM ロック解除について
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/17910
「3. SIM ロック解除手続き」
↓ 以下へ移動しました
SIM ロック解除手続きと本体の解除操作
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/33922