【読み物】薬屋のアヤノちゃん②
第一話はこちら
https://king.mineo.jp/reports/165301
今回で完結します。
彩乃ちゃんの幼馴染み、純くん。
彼に恋しちゃったお人形のアヤノちゃん。
二人の『あやのちゃん』を巡る恋の行方は……
でも、平和で穏やかな日々がいつまでも続くことはなかったの。植田さんはもういい歳で、一人でお店を続けるのが少しずつ難しくなってきていてね…奥さんは早くに亡くなっているし、娘さんは県立大学へ進学して家を出ちゃってたから……
植田さんの調子が悪いときアタイはお店の中に入れられて…この頃から、アタイはお店の中から閉ざされた無機質なカーテンを眺めるしかない無為な日が増えていったの。
そんなある日、カレとあの女がバス停にやって来た。二人とも何か様子がおかしい。『そわそわしてる』ってのがピッタリな感じね。
はは~ん。コレは何かあるわね…ほら、女の勘ってヤツよ。
アタイは二人の会話を一言一句聞き漏らさないように、聴覚に全神経を集中させた。
「バス、来ないね」
「ああ、うん」
「ねえ…今日の純なんか変だよ」
「彩乃だってなんかそわそわしてない?」
「そそそ、そんなことないよ…」
この子たち、何をモジモジしているのかしら。
気まずい沈黙が暫く続いた後、カレが急にあの女の方を向いた。
「あ、彩乃!」
「あ、はい!」
「僕たち、幼馴染みから始まって…随分長いこと一緒にいたよね」
「そ、そうだね。アハハハ」
「僕は今までの素敵な想い出を一生忘れはしない。いや…これから二人で新たな想い出を沢山作っていきたいんだ。だから!」
「だから??」
カレがあの女の足下に跪き、指輪が入ったと思しき箱を捧げる。
「彩乃さん、僕と結婚してください!」
「え…それってプロポーズだよね……嬉しいっ!ありがとう!」
二人で盛り上がるのはいいんだけどさぁ、よりにもよって恋敵の前でプロポーズするなんて一体どういう神経してるのかしら。まあ、カレからしたらアタイは只のお人形さんで『感情が宿ってる』なんて知るはずはないから別にいいんだけど。
て言うかバス停でプロポーズする奴ってあまりいないと思うんだけどな…やるならもっと景色のいいところとか恋人の聖地みたいなところでやったほうが…
二人を乗せたバスがアタイの視界から消えた頃、急に雨が降り出した。植田さん、もう寝ちゃったのかな…アタイはずぶ濡れになりながら二人の未来に想いを馳せていた。
アタイの頬を伝う水滴は涙なんかじゃないぞ。激しく打ち付ける雨粒だ。
あれ、なんでだろ。雨が止んだのに頬を伝う水滴が止まらないよ………ぐすん。
アタイがカレの姿を見たのはそれっきり。実はね、植田さんが亡くなっちゃってお店を畳むことになったの。お店の在庫やら備品は全部撤去されて、アタイだけはカーテンでぐるぐる巻きにされて中に置きっぱなし。シャッターも閉じられて真っ暗。暗闇で、アタイはいつ終わるかもわからない眠りについた……
何年経ったかもわからなくなったある日、シャッターが開けられた。急に何なのよ!ビックリするじゃん…
「すみません、日曜にお願いなんかして」
あ、この声聞き覚えがある。大人になって声は変わってるけど、植田さんのお嬢さんだ。
「いえいえ、かまいませんよ。それよりもウチの娘がどうしても僕の仕事について来るって言うんで連れてきちゃいました。すみません」
「こんにちは!きょうはよろしくおねがいします!」
元気にお返事する女の子に植田さんのお嬢さんが優しく話しかける。
「こんにちは。可愛いお子さんですね。何歳ですか?」
「さんさい!」
「じゃあこれから父さんは、お仕事の話をするから表で母さんと待っててね」
この声にも聞き覚えがある。ひょっとして…
「うん!」
可愛い女の子の声が店内に響き渡る。
「で、店舗部分のリフォームと伺ったのですが」
「ええ。大学で介護福祉士の資格を取ってから大手の介護事業所で働いていたんですが、何かこう、しっくりこないというか…」
「え?」
「私が思い描いていたのは『地域に寄り添う』みたいな介護事業だったんですね…で、ふと考えた時に『この街に恩返しする時が来たのかも』って思ったんです」
「なるほど、それでこの店舗を改築して…」
「ええ、そうなんです」
「わかりました。この店舗は元々薬局兼雑貨屋みたいな感じで営業していましたから、店舗スペース自体はかなりありますし、店舗部分に柱が入らないよう上手に設計してあります。まずは施主さん自身のイメージを膨らませていただいて…何度かお話しして、具体の計画に入りましょう。あと撤去費用ですが、綺麗に片付けられているのでそんなにかからないかと…あれ?これ何だろう」
カレがカーテンでぐるぐる巻きにされたアタイに気付いた。
「何でしょう」
とにかく開けてみよう、という話になってアタイをぐるぐる巻きにしていたカーテンが外された瞬間、二人は同時に声を上げた。
『アヤノちゃんだ。懐かし〜』
いやん、そんなに見つめないでよ…恥ずかしいじゃない…声の主は、間違いなく植田さんのお嬢さんとカレだった。
「おかーさんとおなじなまえっ!」
アタイの周りを走り回りながらはしゃぐ女の子を抱きかかえたカレが、アタイのことを懐かしそうに見つめる。
「この子は地元でお薬を作ってた会社のマスコットキャラクターで『アヤノちゃん』っていうんだ。彩乃も憶えてるだろ?」
カレと抱っこを交代したあの女が、女の子を抱きかかえたままアタイに微笑みかける。
「忘れるわけないじゃん!アヤノちゃんは純からあたしへのプロポーズを見届けた、唯一の証人なんだから!」
承認した覚えはないけどね。ふんっ!
「まさかこんな形でもう一度アヤノちゃんに会えるなんて」
「そうですね。とっくの昔に処分されたと思っていたんですが…」
うーん。ややこしい。アタイがアヤノちゃんで、カレの奥さんが彩乃さん?学生の頃からイチャイチャしてたアタイの恋敵??
カレがお嬢さんにリフォームのことを説明してる間に、女の子が寄って来た。
「アヤノちゃん、こんにちは」
え、ええ。こんにちは。えらく人懐こい子ね。
「ねー、おとーさん。アヤノちゃんってかわいいね」
「だろっ」
カレが嬉しそうに笑う。久々にカレの笑顔が見れて良かった。もうすぐこの店もリフォームするみたいだし、アタイは晴れてお役御免って訳ね。とっくに死んだつもりでいたから、最後にカレの顔を見れて良かった。カレも家族が増えて楽しそうだし。
「おとーさん、アヤノちゃんどうするの?」
カレの娘さんが不意に声を上げる。
「どうするって言ってもなあ、このままここに置いておく訳にはいかないし…」
カレ、何か困ってんじゃん…
「薬局やる訳じゃないから、店の前に置けないし…そもそもその製薬会社って廃業していますからね…」
お嬢さんも戸惑っている。
「ネットオークションで売り飛ばすとか」
彩乃さん、アンタとアタイは未来永劫仲良くはなれないかも。
「アヤノちゃん、かわいいからすてたりしちゃだめだよ!ぜったいだめ!」
カレが娘さんに優しく問いかける。
「う〜ん。じゃあどうするのが一番いいと思う?」
「おうちにつれてかえる!」
「え〜っ!」
アタイも含めて、連れて帰ると言った本人以外全員が絶句した。まさか、そんな展開に…
雲ひとつないド田舎の青空を見上げながら、アタイは大きく息を吸い込んだ。
アタイの名前はアヤノちゃん。図らずしも今はカレの家族として、おうちの前で毎日行き交う人を眺めている。手芸が得意な彩乃さんが、帽子やら鞄やらを作ってくれるの。売り飛ばすとか言ってた割には、アタイのことを大切にしてくれているような気がする。
あ、アレだ。アタイがプロポーズを見届けてあげたからだ。未だに認めたわけじゃないけど。けっ!
二人の『あやの』に愛されて暮らすなんて、これ以上の幸せってないでしょ?
あと、おチビさんも季節に合わせて色んな飾りを作ってくれるのよ~。いいでしょ。
でも、さぁ……
アタイ、結構歳喰ってるもんでぇ…
て言うかずっと眠ってた空白の時間もあるしぃ…
よくわかんないの。
「はろうぃん」って何?
(了)
お付き合いいただきましてありがとうございました。
実はこのお話、不肖ポンコツ河嶋が書き上げた物語の中で初めて文芸誌に応募した作品の後日談を大幅に改稿したモノです。
本編の中身は散々でしたが、このエピソードだけは何となく思うところがあったので作り替えてみた、そんなところでしょうか。
推敲しながらアヤノちゃんがどんな姿か想像していたのですが、何度想いを馳せても『NHKで人気の、五歳の女の子』と『横断歩道にいる飛び出し注意の女の子』を足して二で割った姿しか想像できないのはアタイ(←不肖ポンコツ河嶋をさします)だけでしょうか。
では、またお会いしましょう。
文学少女モードのポンコツ河嶋桃でした。
人形のあやのちゃんをチコちゃんに置き換えるとしっくり来ました😊
昨日は死兆星を見たように書きましたけど、それは店先に突っ込んだトラックに人形のあやのちゃんが潰されて、なんやかやあって綾乃さんと純君の娘に生まれ変わると妄想しましたけど、お話をわやにするのもなんやな、と思ってやめにしたら中途半端になったのでした。
ごちゃごちゃすみません。へばなっ!
なるほどね~こういう展開も面白いですね。
そういえば、高円寺にサトちゃんが置いてある普通の家があったような…🤔
あと、「証人」と「承認」は…fsmさん召喚の呪文ですか😅
>> 杏鹿@………………………… さん
アヤノちゃん、可愛いでしょ(^^)そう、この子を見たらイメージが固定されるんですよね♪
荒みきったおばさんですが、可愛いぬいぐるみを何となくお部屋に飾ってたりします😁
とっても面白かったです。いいもの読ませて頂きありがとうございました。
感情移入しちゃって、途中のネットオークションのくだりでは、あっちのあやのさんの顔面に、キンドーちゃんの飛び蹴りを入れてほしいと思ったぐらいです。(マカロニほうれん荘の....)でも、あとで良い人物になってほっこりしました。
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
生涯乙女心問題ナシ!>> ob2@風邪が治ると鼻炎🤧 さん
予想、外れましたか(^^;)いい意味で期待を裏切ったのかorそうでないのか…
呪文については意図していませんが常にWelcomeです♪
てかアタイのスレ、いつもそうですからね(^^ )
>> まきぴ~ さん
『乙女チックな文学少女の桃ちゃん』と『やさぐれたおばさんの河嶋』が一つの身体に同居してる、というのは時々言われます(^^;)ていうか『マカロニほうれん荘』って…
>> 杏鹿@………………………… さん
😁多分色々拝見していると桃さんも私も、ちょっとオッサン入ってると思いますwww
マカロニほうれん荘は、歳のはなれた男兄弟が数人いたので家に転がっていたのですよwしっかり読んでないですwぷぷw
また、素敵なお話書いて下さいね~。楽しみにしています。
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
最近ファンタジー物のラノベばかりなので…入れ替わったり、憑依したりとかそっちを想像しちゃいましてねw
変に拗らせたのを洗い流してもらいました😅
消え残る夢 青春の影
良かった (^_^)
前編から思いっきり時間が経過した展開だったけど、それも良かった。
何より、やさしいハッピーエンドでホッとした。 (⌒▽⌒)
いかん、泣きそう。 (;_;)
>> ob2@風邪が治ると鼻炎🤧 さん
基本的にふんわりしたヒューマンドラマみたいなものしか書けません(^^;)>> 永芳 さん
イメージとしてはドンピシャですアタイが見つけてたら本編のどこかに入れてたかも
>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
ありがとうございます(^O^)>>いかん、泣きそう。 (;_;)
吐きそう、じゃなくて良かったです
いつもの与太話と違って、読み物を投稿するときってものすごく緊張します
吐きそうなのはアタイの方でした(^^;)
この展開は、ヤ・ラ・レ・タ(@_@)
> 吐きそう
文学モード、本音なんですね…本音は太陽に晒さないと( ̄∇ ̄)
誤解を恐れずに ありのままの自分を 太陽にさらすのだ♪
https://youtu.be/_o8PzcGMg0Q
・緊張を集中力に変えて普段異常の力を発揮できる人
・まったく緊張の素振りを見せず普段どおりにこなせる人
桃さんが緊張しているようには感じられませんでしたが、感じさせないのも力なんだろうなと感じています。
と申す私の最近は (*´﹃`*) 。
>> ギリアム・イェーガー・ヘリオス さん
送信ボタンを押すときって結構ドキがムネムネするんですよね~
>> ギリアム・イェーガー・ヘリオス さん
>>ありのままの自分を 太陽にさらすのだ昔、昔のお話。
新婚旅行でカプリ島に行ったとき、まだ若い部類のあちらの女性がスッポンポンで日光浴をしていました。 新婚の妻が側におりましたので、凝視しないようにしておりました。
>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
緊張を表に出さない?出せない?タイプかも何考えてるかよくわからん、とよく言われます
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
緊張 → 金鳥:ゴールデンカシワ (ってなんのこっちゃ)キンチョール → きんちょうる(緊張る) → 緊張している様、または緊張していく様子、テンパルなどとも表現 ( ̄ー ̄)ニヤリ
>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
にゃんとハイソ! もしや青の洞窟にも!? 私はポンペイ、ナポリ方面に行った時に、カプリ、青の洞窟にも行きたかったのです。今は、パスタソース(青の洞窟)で我慢しています。ナポリは少々治安がアレでとってもキンチョールしたことを覚えていますw>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
お気遣い、お疲れ様でした(^◇^;)>> まきぴ~ さん
本当はポンペイの予定が噴火警報か何かでダメになり、急遽の行き先変更でカプリ島へ。なので残念ながら青の洞窟はコースに入りませんでした。 この前日はローマ、フィレンツェ、翌日以降はモンブラン、パリへと。 メンバーは新婚カップルばかりのツアーでした。 そんなこともありましたなあ(遠い目)。>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
土器が胸宗?>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
アタイはコバエにも効果アリの太巻派です(^^;)>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
太巻 (^_^;)>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
行先変更は 逆に お得 だったのではないでしょうか?wえ!? 「ここの掲示板で書けたという点で」 ですよんw うふw
>> まきぴ~ さん
だから〜、「新婚の妻が側におりました」って言ってるでしょ(*´∀`)
桃さんの「チコちゃん」、まるでボコられたような・・・
まさか???
>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
大切な同居人ですから乱暴はしませんよ(^^;)酔ってチューしたことはあるかも
>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
そういう時は、濃いめのサングラスがおススメですw>> まきぴ~ さん
>>濃いめのサングラスがおススメそれも、ミラー加工のね。
って、イヤイヤ、これからは年相応に分別のある行動を ですよ。
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
>>酔ってチューしたことはあるかもチコちゃん 「吐きそう」 m(__)m
最近、変換ミスが多いです。 (・_・;)
【誤】普段異常の力 → 【正】普段以上の力
「異常の力」って、何やねん、まったく。
思いつくままに書いて、読んでもらって……
それだけで十分ですよ😁
>> りんごのひとりごと@ぐ〜たら居士 さん
子供の頃にテレビで『電話帳を破るおじいちゃん』っていうのを見たことがありますが、それ系?>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
了解しました先走りしなくて 良かったです
✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
えっ?案外、桃さんのことかもよ〜 (*^^*)
それはさておき、
「火事場の馬鹿力」系かな〜。
恋敵のプロポーズの生き証人になるとはなんとも数奇な経験したのね桃ちゃんって読み進めていたら、そーそーこれはアヤノちゃんの話だ。ついつい桃ちゃんの経験談としか思えない表現が多くて。
オークションに出そうかって言われて、「アンタとアタイは未来永劫仲良くはなれないかも。」まさに桃ちゃんが言いそうなセリフとか。「アタイ、結構歳喰ってるもんでぇ…」とか。
楽しいノンフィクションありがとうございました。
フィクションです(^^;)
ふぃっくしょん!
花粉の季節ですね
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
0か1じゃなくて、ハーフフィクションなんて表現があればしっくりくるんだけどね。あのジャンル、何て言うんだろう?
厳密にはノンフィクションではないんだけど、何か言い方があったんですよ、ほら……あれ……
すぐに出てこなくてコレとかアレとか言うのが歳喰った証拠(^^;)
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
ファンタジー とか?サイエンスのつかない。
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
擬き(;^_^A チガ─ヽ(`・Д・´)ノ─ゥ!!>> 永芳 さん
ウワーッ 夢に出てきそう 恐い (・・)>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
あまり一般的な用語ではないですが、オートフィクション、ですかね…事実を元にしたフィクション、でいいと思いますけど。
>> 永芳 さん
こわい>> ob2@風邪が治ると鼻炎🤧 さん
おぉ!それでしたか!ポンコツ河嶋が思い込んでいたところは間違いでした
アタイ、エラリー・クイーンみたいなもんかと…
>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん
そうでっか?!