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【SIM道楽】<続編>Verizon回線を使ったプリペイド・ローカル eSIMサービス@USA

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 「ローミングSIMなんてダッセー、何たって渡航先では現地SIMに限るゼー……」と豪語するユーザーも少なからずおられるかと思います。
 現実的には、渡航先からのネットアクセス先が日本国内になる場合には、現地SIMを使おうが、グローバル・ローミングSIM(例えばUbigiやSIM2Flyなど)を使おうが、PING値から見る限り、それほどの大差ないことを確認しています。
 しかしその反面、渡航先国内にあるウェブサイトやサーバーにアクセスする場合には、ローミングSIMに比して現地SIMのほうが圧倒的に快適な接続を体感させてくれるのも事実です。「現地SIM」派の主張する大きな利点です。

 一方で、現地(ローカル)SIMというのは渡航前の入手が中々難しいことや、事前準備が上手く出来ないことが多く不便な場合が多いです。結果として到着空港のSIMショップで購入の場合には長蛇の列を余儀なくされたり、本人確認のパスポートや航空券の提示が要求されたり…と慣れない手間が取られることになります。
 最近はSIMの自動販売機を設置した空港も増えてきて便利にはなったものの、自動販売されているSIMは割高な画一的なプラン主体で選択肢も非常に限られるというデメリットも否めません。。。
 また街角のキオスクやショッピング・モールまで出掛けて購入しようとしても慣れない外国では気が重いです。

 そんな折、米国渡航者に朗報 ! Verizon回線を利用したUSmobile社からプリペイド・ローカル eSIMサービスが開始されました…… 何たって あの Verizon回線(eSIM)が 日本国内に居ながらにしてゲットできるようになったのです。。。今回はその<続編>です
 

 ということで、前回までの経緯はこちら~ ↓ 参照

【SIM道楽】米国Verizon回線を使ったローカルMVNO・プリペイド eSIMサービスを開始!
https://king.mineo.jp/reports/151940

 米国渡航者や中期滞在者に朗報! ~として紹介した 米国内で圧倒的な強さを誇る Verizon回線が使えるローカルMVNO・プリペイド eSIMでしたが、紹介させて頂いた時点(BETA版)では eSIM購入時の利用可能デバイス・チェッカーが正しく作動せず、利用可能デバイス・リストに載っている当方のiPhone-SE2にも拘らず、上手く先に進めなかったので、トラブルを報告し対策待ち状態でした。

 今回、当面の改善完了と言うお知らせが届いたので、早速 eSIMを購入し、アクティベーションを試みましたので、その状況顛末の情報アップデートとなります。


 前回は、eSIMを購入しようとしたところで、↓ 画のように、eSIM用 IMEI2 (Digital IMEI) を入力することによる Device Compatibility Check (デバイス適合チェック)のところでエラー表示され、先に進む(eSIM購入+プラン選択)することが出来ませんでした。

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 今回はこの個所が改善され、↓ 画のように適合チェックをクリアーしてeSIMプラン購入に進むことが出来ました。

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 COVID-19 OMICRON真っ只中、当面の渡航予定も全く立っていないのですが、今回はお試し eSIMプランとして、<通話>、<SMS>、<データ通信量>それぞれに希望使用量を決めることのできる (ア・ラ・カルト)を選んでみました。(プランメニューやプラン・カストマイズについては前回投稿を参照して下さい https://king.mineo.jp/reports/151940 )

・通話 = 0 min (電話番号 +1-919-XXXX-XXXX)
・SMS = 0 text
・データ通信 = 100 MB
・ネットワーク = Super LTE (Verizon)
・期間 =30 日間 (全てプランは30日間有効)
・自動継続 = OFF

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 このプランに決め、クレジットカードで支払いを済ませると、即座に eSIM QRコードが登録メールに届きました。↓ 画

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 送られてきた QRコードに記載されていたのは

LPA:1$USM.VZW.OTGEUICC.CO.COM$

 となっていて、プロビジョニング管理サーバーのドメイン名のみしか書かれていませんでした。個別のIDは含まれていません。これは 適合デバイス・検証ステップで入力した IMEI2(eSIM)値のスマホで読み込んだ場合にのみ有効化される認証の仕組みです。
 一般に eSIMの LPAアドレスは、LPA:1$ {ドメイン名} $ {個別ID} から構成されていますが、USmobile (Verizon)のQRコードでは {個別ID} を提示せずに、スマホ本体の eSIM用 IMEI2(14桁)を読み取ることでユーザー認証&アクティベーションを可能にしているようです。

 これとよく似た認証方法を利用しているのはただ Docomoのケース、ahamoのEID(32桁)入力&検証、 LinksMateのEID(32桁)入力&検証の場合がそれでした。いずれもQRコードで提供される LPAアドレスはプロビジョニング管理サーバーのドメイン名(LPA:1$SM-V4-004-A-GTM.PR.GO-ESIM.COM$)のみで、2つ目の$以下に示されるべき個別のIDはスマホ本体の eSIM用ID EID(32桁)との合致認証という形態になっています。EID(32桁)や IMEI2(14桁)を検証利用する場合には、このeSIMを利用するスマホが限定され、他スマホでは利用できません。

(余談 : povo2.0やLINEMOの場合には、LPA:1$ {ドメイン名} $ {個別ID}すべてがQRコードに含まれて記載されているので、利用スマホが限定されることはなく、QRコードを読み取ればどのスマホでも利用できることになります )


 一応、仕組みは理解出来て、ここまでは滞りなく進んで来たものの、なんと~、このQRコードを読み込む最終段階になってトラブル発生……

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 データ回線選択、音声回線選択…等進め、最終ステップのアクティベーションに入って進行中~ となったところで、

「モバイル通信プランを変更完了できません…」

 最終ステップでの「ダメ出し」が来ました あららら~(泣)


 早速 7/24 対応の USmobileサポートセンターに進捗状況と、エラー表示について問合せをしたしたところ、

「USmobile(Verizon)のeSIMアクティベーションは米国内で行って下さい……」

 というオチでした(笑)

 どうやらアクティベーションには現地基地局(Tower)への接続が必要ということでした。Verizon本体のSIMは海外でもローミング対応してくれているので、USmobile(Verizon) eSIMも米国外でのアクティベーションが可能なものとテッキリ思いこんでしまってました。。。チョット甘かったぁ~ (>_<;)



 とまれ、米国内で最強の Verizon回線が利用可能なローカル・MVNOのUSmobileから ローカルeSIM が提供されるようになったのは超有難いことで、米国渡航時にはとても便利に利用できるようになるかと思います。事前にeSIMプランをネットから購入しておけば、あとは QRコードをプリント持参(或は他スマホに保存)しておいて、空港到着時に QRコード読み込ませれば~ OK !! 
 特に現地でしか手に入らないローカルSIMが eSIMになることでネット購入可能になるのは便利で有難いです。


 以上、海外SIMに興味のあるユーザー向け、相変わらずのニッチなテーマにお付き合い頂けたなら幸いです。
 USmobile は 海外ローミング用 International eSIMも用意されているのと料金もお手頃なので使いやすい eSIMサービスです。




6 件のコメント
1 - 6 / 6
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター

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USmobile(Verizon回線)と Verizon本家回線のそれぞれの eSIMインストール時に読み込む QRコードです。どちらも提供(メール送付)されるLPAアドレスには「LPA:1$ {ドメイン名} $ {個別ID}」のうちの $ {個別ID}が含まれておらず、プロビジョニング管理サーバーのドメイン名だけが表示されています。
エリアコード 919 なのでNorth Carolina州の番号になりますね。ちなみに私のGoogle Fiはニューヨーク州ニューヨーク市で845 です。
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター

>> よっちおじさん さん

>エリアコード 919…

はい、実はその昔、若い頃(笑) ノースカロライナ州の Raleighという州都に4年ほど、その後テネシー州のNashvilleに移り住んだことがあるのでエリアコードが必要なときには 919か 615の利用が多いです。米国ではエリアコードとZIPコードを決めておくと何かと便利ですね。
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター
 プロビジョニング管理アドレス( SM-DP+アドレス)は 「LPA:1$ {ドメイン名} $ {個別ID}」で構成されますが、送付される QRコードには 「$ {個別ID}」を含むケースと、含まないケースがあります。

---------------------------------------------------
「$ {個別ID}」を含まず、「LPA:1$ {ドメイン名} $」 のみの QRコードの実例
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Verizon eSIM
LPA:1$GSMA2.VZW.OTGEUICC.COM$

USmobile eSIM (Verizon回線)
LPA:1$USM.VZW.OTGEUICC.COM$

Ahamo eSIM
LPA:1$sm-v4-004-a-gtm.pr.go-esim.com$

LinksMate eSIM (Docomo回線)
LPA:1$sm-v4-004-a-gtm.pr.go-esim.com$

-------------------------------------------------
「$ {個別ID}」を含み「LPA:1$ {ドメイン名} $ {個別ID}」の全て提供される QRコードの実例
-------------------------------------------------
povo2.0 eSIM
LPA:1$SM-V4-012-A-GTM.PR.GO-ESIM.COM$BDABDE32253E0F0XXXXXXX

IIJmio eSIM
LPA:1$SM-V4-033-A-GTM.PR.GO-SIM.COM$000184DXXXXXXXX

Ubigi eSIM
LPA:1$trl.prod.ondemandconnectivity.com$LZ9MCHI0XXXXXXXX

SIM2Fly eSIM (AIS)
LPA:1$ais.eastcompeace.com$BD0EA688C6B04D55AAXXXXXXX
アメリカにサーバーのあるVPNを経由してアクティベートしてもアクティブ化は無理なのでしょうか?

その点では、Google Fiは配送先がアメリカ国内で有れば、その後 日本国内でアクティブ化出来て 端末を機種変更してもGoogle Fiアプリから再インストール後アクティブ化出来るから楽ですよ。
kc_iOS9.2.1
kc_iOS9.2.1さん・投稿者
Gマスター

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>> よっちおじさん さん

>VPNを経由してアクティベートして…無理なのでしょうか?
=>う~ん、VPN云々とかいう話し以前の問題だと思います。今回の eSIMは単に日本国内のキャリアとローミング設定が無いということで基地局経由でアクティベーションまで辿り着けないということです。

>Google Fiは配送先がアメリカ国内で有れば…
=>今回の USmobileは eSIMなので配送も配送先も不要です。

>Google Fiは…日本国内でアクティブ化出来て…
=>それはGoogle Fiが難しいことを可能にしているわけでもなくて、単純に日本国内で接続可能なローミング設定がされているので管理サーバーまで辿り着ける…ということではないでしょうか。

>機種変更してもGoogle Fiアプリから再インストール後
>アクティブ化出来る
=>アプリの再インストだけで、eSIM再発行が可能になるのであればそれはとても便利ですね。余談ですが、Ubigi-eSIMは5回 ( ↑ 画)までなら eSIMの再読み込みが可能なのでこれもまた便利です。

 Google Fiでも USmobileでも eSIMならば配送利用も受取りの手間も要らないので助かります。
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