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爆発的感染を起こす変異株は重症化になりにくい事で人々は油断した。

各地で変異株が発生したが空気感染をする新しい変異株が親株にとってかわると思い込んだ人々は心に油断が生じた。
何故ならば重症化する確率が少ないというデータで安堵したからである。

ヒントはブレイクスルーにあった。未知のウィルスであることに気付く少数の人々は恐れおののいた。ブレイクスルーは親株の時も懸念されて実際報告もあったが見て見ぬふりをしていた方が楽であった。
第1波で慌てふためいた情けない指導者の失敗は良い教訓でもあったがこの新しい波に経済打撃を避けようとする姿勢に妙案はなかった。妙案がないのに何故か楽天的になっているのは誰もが疲れていたからだ。

誰もが忘れていた。人為的に作られたウィルスであることを。
ウィルス兵器を作った国はその恐ろしさを知っていた。だからロックダウンも必死に行い、消毒や市民を飢餓に陥れてもウィルスと戦っていた。
                 by一郎太二郎太 短編集抜粋


1 件のコメント
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おっしゃりたい事は、最後の段落なんでしょうね。
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