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ブッダのことば  5 チュンダ

鍛治工の子チュンダが言った、「偉大な智慧ある聖者、目覚めた人、真理の主、妄執を離れた人、人類の最上者、優れた御者に、私はお尋ねします。世間にはどれだけの修行者がいますか?どうぞお説きください。」

師は答えた
「チュンダよ。四種の修行者があり、第五の者はありません。面と向かって問われたのだから、それらをあなたに明かしましょう。〈道による勝者〉と〈道を説く者〉と〈道において生活する者〉と及び〈道を汚す者〉とです。」

チュンダは言った
「目覚めた人々は誰を〈道による勝者〉と呼ばれるのですか?また〈道を習い覚える人〉はどうして無比なのですか?またお尋ねしますが、〈道によって生きる〉ということを説いてください。また〈道を汚す物〉を私に説き明かしてください。」

「疑いを超え、苦悩を離れ、安らぎ(ニルヴァーナ)を楽しみ、貪る執念をもたず、神々と世間とを導く人、そのような人を〈道による勝者〉であると目覚めた人々は説く。
この世で最高のものを最高のものであると知り、ここで法を説き判別する人、疑いを断ち欲念に動かされない聖者を、修行者たちのうちで第二の〈道を説く者〉と呼ぶ。
みこどに説かれた〈理法にかなったことば〉である〈道〉に生き、自ら制し、落ち着いて気をつけていて、とがのない言葉を奉じている人を、修行者たちのうちで第三の〈道によって生きる者〉と呼ぶ。
善く誓戒を守っているふりをして、ずうずうしくて、家門を汚し、傲慢で、偽りをたくらみ、自制心なく、おしゃべりで、しかも、真面目そうに振る舞う者、彼は〈道を汚す者〉である。
彼らの特徴を聞いて、明らかに見抜いて知った在家の立派な信徒は、『彼ら四種の修行者は全てこの通りである』と知って、彼らを洞察し、このように見ても、その信徒の信仰は無くならない。彼はどうして、汚れた者と汚れてない者と、清らかな者と清らかでない者とを同一視してよいであろうか」


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