ガラホ( KYF42 Android 10 )に Signal を入れてみた
ガラホ( au GRATINA KYF37 Android 5.1.1 )に Signal を入れてみたのですが、最近の新しいガラホでは Android 10 になっているという事もあり、メモリ状況がかなり厳しくなっているため、Signal はインストールしても長期的にガラホで使うのには向かないかもしれない?という気もしてきます。
ここでは KYF42 に Signal を入れた場合のメモリ状況について確認してみます。
なお、ガラホに Signal をインストールする作業については KYF37 で確認していますので、ここでは記載しません。
関連記事
ガラホ(KYF37 Android 5.1.1 )で Signal が使えるか?
https://king.mineo.jp/reports/154856
もくじ
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1. ガラホの仕様を確認
2. メモリ使用状況など
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1. ガラホの仕様を確認
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端末の仕様を確認すると QM215/1.2GHz×4コア という記載になっています。
名前的には「Qualcomm Snapdragon QM215」になるっぽい?
Snapdragon 215 Mobile Platform として発表されたもので「型番:QM215」という事の様です。
Snapdragon 200シリーズでは初めて 64bit 対応の Arm製CPU コア「Cortex-A53」を4基搭載しているらしいとか…。
64bit だと arm64-v8a と表示されてもいい気がするんですけどねぇ^^;
GRATINA KYF42 スペック
https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/lineup/kyf42/spec.html
Qualcomm 215 Mobile Platform
https://www.qualcomm.com/products/qualcomm-215-mobile-platform
CPU Architecture: 64-bit とは書いてある…。
端末にインストールされた Signal のバージョン等を確認してみると、
Packages:
Package [org.thoughtcrime.securesms] (db4f039):
pkg=Package{a483756 org.thoughtcrime.securesms}
primaryCpuAbi=armeabi-v7a
secondaryCpuAbi=null
versionCode=97800 minSdk=19 targetSdk=30
versionName=5.28.5
splits=[base]
apkSigningVersion=3
という風になっているので、armeabi-v7a = 32bit の方がインストールされているっぽい。
参考
minSdk=19 ( API レベル 19 = Android 4.4 )
targetSdk=30( API レベル 30 = Android 11 )
【Android】SdkVersion について初心者でも解りやすく解説
https://blog.77jp.net/android-about-compilation-sdk-version
Android デベロッパー > ドキュメント > ガイド
<uses-sdk>
https://developer.android.com/guide/topics/manifest/uses-sdk-element?hl=ja
2. メモリ使用状況など
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KYF42 は 2021年 8月13日発売の機種で、OS が Android 5.1.1 から Android 10 に変更されているため、メモリの使用状況も変化していると思われます。
KYF37 の時と同様に使用状況などを確認してみましょう。
Android 10 の為、メモリの確認方法が以下の様に変わっています。
設定
その他の設定
開発者オプション
メモリ
以下の adb コマンドを利用します。
adb shell dumpsys meminfo | findstr "Free RAM"
adb shell dumpsys meminfo | findstr activities
設定からメモリを確認すると、
合計メモリ 0.91GB
平均メモリ使用 874MB
空き 38MB
と表示されています。
アプリのメモリ使用状況には Signal がバックグラウンドで動作している分のメモリ消費があるという事がうかがえます。
この状態で adb コマンドから確認すると
Total RAM: 889,780K → 868MB
Free RAM: 338,268K → 330MB
Used RAM: 850,186K → 830MB
というような感じなので、868 - 830 = 38MB が実際の空きメモリという事の様ですね。
KYF37 では 400MB ぐらいの空きがあったんですが…。
しかも Total RAM の数値が KYF37 よりも減ってるし。
設定のメモリ状態の表示で比較すると、こんな感じ。
左:KYF37 Android 5.1.1
右:KYF42 Android 10
一度「終話/電源」キーを押して待ち受け画面に戻り、改めて Signal を起動して、再度確認してみます。
Total RAM: 889,780K → 868MB
Free RAM: 236,764K → 231MB
Used RAM: 846,718K → 826MB
Free RAM の項目は 100MB 程減少していますが、 Used RAM の方は大体同じで実際の空きメモリは 40MB 程という事のようです。
メモリ使用方法の詳しい制御は分かりませんが、KYF37 よりも実際の空きメモリは減っているという事になるだろうと思います。
スマホの様に複数のアプリを起動したまま切り替えて使うという事はないですが、元々 RAM 容量が 1GB 程度しかないので、ガラホでメモリを大量に消費する様なアプリを使うという事は無理そうですね。
昨日かおとといあたりに少し確認をしてみていた際、Signal のメモリ使用量が 207MB ぐらいになっていた事がありました。
この時のスクリーンショットは撮ってなくてメモ書きへのコピーのみでしたが、参考情報として掲載しておきます。
搭載メモリ以上の使用中メモリがある状態になっているため、
status critical = 致命的な状態
という表示が出ています…。
流石にこの状態になると、メモリのやりくりに忙しくて「まともに反応しなくなる」状態になる気がしてきます。
どうしても Android 5.1.1 では動作しないものを使いたいという場合を除けば、少し前の Android 5.1.1 の機種で使った方がマシのような気がしますね。
更新履歴
2021/12/26 初回作成
2021/12/27 メモリの画面比較追加
でも相変わらずメモリは1GB/8GBなのですね。
KYF42なら楽天LINK入りに出来そうだなと思っちゃいました。
まぁ私は実験以上の期待は無いのですがw
>> かくいち さん
8月に 3G ガラケーからの無料交換で GRATINA KYF42 とかんたんケータイ KYF41 を交換してきましたが、どちらも Android 10 になってました。新しくかんたんケータイライト KYF43 が出ていますが、Wi-Fi と Bluetooth 非搭載という仕様になっているため通話専用という使い方が主体になるでしょうね…。
この KYF41、KYF42、KYF43 の3機種共にメモリは 1GB となっていますが、先日発売された G'zOne TYPE-XX に関しては RAM 2GB / ROM 16GB と倍の容量(とは言ってもスマホに比べれば何年前のもの?ってレベル)となっていますので、メモリ容量という点においては扱いやすいのかもしれません。
ただ価格が 5万2800円に設定されているので、わざわざ調達してまで・・・という感じにはならなそうですが。
楽天 LINK に関しては、KYF41 で初期設定が出来ないという報告がある様なので使える様にするのは難しいのかもしれないですね。
2021/03/26 頃に KYF41 Android 10 で認証コードを入力しても「ネットワーク障害が発生しました」というエラーで先に進めなかったらしいとか。
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/keitai/1616649086/5
今は楽天モバイルの SIM カードが入ってない端末からだと認証不可したっけ?
調査している人がさらっと教えてくれるのって本当に助かります。ありがとうございます。
楽天LINKの認証時には楽天simが入ってないといけないし、差し替えると再認証になります。
まだ、抜けられる機種もありそうですが、修正されていつか抜けられなくなると考えた方が良いでしょう。
楽天は有料10分カケホを押し始めたので(着信不具合も絡んでいそうな噂ですし)、LINK無料通話が無くなるのも時間の問題かもしれません。(無料通話を押す文字がどんどん無くなってます)
>> かくいち さん
最近の状況は分かりませんが、楽天モバイル(MNO)の開通の際にはスマホの機種によっては出来ない( Band の制限だけでは無さそう)らしいとかあったようですし、色々と塞ぎに来るので楽天 LINK のバージョンが上がると使えなくなるなどもありそうですね。それに、KYF42 で見た感じでは「メモリの空き容量」が設定画面を表示した場合で「残り 120MB 程度」しかなく、Signal のバックグラウンド通信が動作している様な場合だと「残りの実メモリ 40MB 程」しか無くなりますので、仮に常にアプリを強制停止させながら使ったとしても楽天 LINK がメモリを 150MB 以上使う様であれば常に実メモリ以上の使用中メモリがある状態になるため、「ガラホでの運用」というのは「そもそも無理」という感じになるだろうと思えますね。