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郵便局の「はがきデザインキット インストール版」で作られたptcファイルをサルベージしてみる

年賀状の季節です。
とはいえ、私も昔はソフトやムック本を買ってきてはがき作ってましたが、出さなくなって久しいです。

この時期はYahoo!知恵袋のプリンターや年賀状に関する質問が増えるので、仕事の休憩時間に回答するのが毎年の恒例行事です。
その中で、「郵便局が出していた、はがきデザインキットのインストール版がサービス終了してしまい、過去の保存データが読み出せなくて困っている」というのがありました。

インストールしたソフトなのにサービス終了で読み出せないってどーゆーこっちゃ?と思い、サクッと検索。
結果、はがきデザインキットはAdobe AIRで書かれていて、オンライン前提でアプリが設計されており、住所録データの書き出し以外の機能が潰されていることが分かりました。

同人制作をやっている手前、困っている質問者さんの想いは痛いほど分かります。
最悪打ち直せば済む住所録と違い、デザインデータはなかなか作り直せないユーザの財産。年賀状という文化を創ってきた大本がこれを取り出せなくしてしまうのは、あまりにもお粗末な話。サービス終了は仕方ないとしても、年賀状ソフトなんて年1でしか使わないので、1年2ヶ月前には言うべきなのではないでしょうか。
なんとかしてあげたいと思い、手元で調査。

Adobe AIRは2020年末、Harmanという会社に譲渡されています。まずはHarmanからランタイムを入手。Webアーカイブを漁り、はがきデザインキットのairファイルを入手してインストールしてみました。
結果、設定ファイルがない状態でアプリケーションの初回起動後、1度終了して再度起動することで、はがきデザインキットの保存形式「ptcファイル」の読み込みができ、png画像やPDFファイル化できることが分かりました。教えてあげたところ、無事サルベージでき、とても喜んでいただけました。

PC初心者にも分かる画像入り操作手順は私のブログにまとめています。
https://blog.hiyowa.com/?p=783

マイネ王国民の方々はSNSであけおめしていると思うので、必要ないかもしれませんが、もし周囲に困っている方がいれば上の記事を紹介してあげてください。


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