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母ちゃんの言っていることは正しかった。

あれはアタイがまだ就職して間もない頃。
母ちゃんが急に下着に凝り始めた。
誰かに見せたりするわけじゃないし、まさか派手なパンツのせいでもう一人兄弟が増える訳もない。
ある日、アタイは意を決して母ちゃんに聞いてみた。
「そんなエエ歳して何を急に下着なんか……」
「そんなこともわからんのかこのあほ!ええか、母ちゃんくらいの歳になったらいつ、どこで倒れるかもわからん。救急車で搬送される時とかお医者さんの前で胸はだけるときにボロボロの下着やったら格好悪いやろっ!」
この見栄っ張りめ、と思っていたけどやっぱり母ちゃんは正しかった。
入院することになって、母ちゃんが何を言わんとしていたか身を以て知った。確かに、医者とかの他人に見られるとき、古ぼけたおパンツとか見られるのはやだ。
母ちゃんゴメン。アタイが間違っていたよ…


53 件のコメント
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戦国武者が香を焚き込めるのと同じ感じですよね。
ボロは着てても心は錦 どんな花より綺麗だよ〜〜〜〜
古ぼけたおパンツもド派手なおパンツも出来れば履かないほうが絶対無難

このおばちゃんヨレヨレのほころびたおパンツとか
真っ赤なレースのTバック
なんでちょー恥ずかしい(笑)
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