IIJmio meeting 31 視聴参加

10月30日(土)。IIJmio meeting 31がオンライン配信されました。

・IIJmio meeting 31開催～スマホのカメラ・音声通話技術と業界動向
https://techlog.iij.ad.jp/archives/2959

今回も新型コロナの影響によりオンラインのみの配信となりました。


まず、冒頭に堂前さんから『IIJmio Updates』という、前回開催の7月から今回までにあった事のお話がありました。

・【slideshare】IIJmio meeting 31 IIJmio Updates 2021/07-2021/10
https://www.slideshare.net/IIJ_techlog/iijmio-meeting-31-iijmio-updates-202107202110

いつもですと新サービスや新端末の話となるのですが、今回はMy IIJmioアプリの問題に関する話があり、原因はAPIサーバーに不備があり、アプリからAPIサーバーを介してBSS(契約管理など)へリクエストする際にAPIサーバーが誤って他の契約者の情報を取り出してしまう事があった様です。

その後当該箇所の修正と、当該箇所以外の再点検が行われ、現在最終確認中との事で、明確な時期は示されなかったものの、開発が順調に進めば近いうちに公開がありそうな雰囲気でした。

それと9月11日よりみおふぉんダイヤルアプリを使用しなくても30秒11円の安価な通話料金で利用出来るとのお話がありました。
通話定額オプションを付けない場合は、タイプD・タイプA共に新料金での通話が可能ですが、通話定額オプションに加入している場合はタイプDは通話定額対象となるものの、タイプAは対象外になるそうです。

ただ、案内上タイプD・タイプAを区別して説明するとタイプA利用者が誤ってアプリを使用せずに通話して高額請求となる恐れがある為、「定額オプションを利用する際はみおふぉんダイヤルアプリを使って発信して下さい」という案内に統一しているとの事でした。

そして、iPhoneの緊急通報の問題についてのお話があり、eSIM、物理SIMに関わらず、データ専用SIMとの組み合わせでデュアルSIM運用を行うと緊急通報が出来ない事象が発生する様です。
緊急時に通報できないと大変な為、データ専用SIMとの組み合わせで使用されている場合は、別途2台目の端末を用意するかデュアルSIMでの利用を停止してくださいとの案内がありました。

その他、+メッセージに関する話も少しありましたが、大手キャリアが直接サービス提供する形態の為、IIJさん側には詳しい仕様等の情報は持っていないとの事でした。


次に、永野さんより「SIMフリースマホの昔と今～意外と知らない？スマホカメラの世界」というお話がありました。

・【slideshare】IIJmio meeting 31 SIMフリースマホの昔と今
https://www.slideshare.net/IIJ_techlog/iijmio-meeting-31-sim

まず、最近発売となった新端末の紹介が行われ、そして歴代のSIMフリースマホやメーカーの話に続いてガラケーからのカメラの進化の歴史についての話がありました。

最近は、カメラセンサーサイズの大型化とSoCの中にある画像処理エンジンの性能が向上して画質が向上しているのだなと改めて感じました。(^^)

メーカー毎に絵作りが異なり、自然派な所と映え重視の所があるというお話もあり、OPPOさんはモード切替で自然・映えどちらでも対応可能なのが特徴なのだなというが分かりました。


それから、圓山さんより、「音声通信の世界」というお話がありました。

・【slideshare】IIJmio meeting 31 音声通信の世界
https://www.slideshare.net/IIJ_techlog/iijmio-meeting-31

こちらに関しては音声通話に至るまでの技術的な仕組みを解説されていて、IP-CentrexやVoLTEの接続構成例やIMSの各種シーケンスがどうなっているのかといった内容でした。
かなり内部的な話で難しい印象でしたが、通話の発着信やSMSの送受信の際にどのような動作をしているのかが分かって面白かったです。(^^)


最後に佐々木さんより「MVNOの音声通話を巡る最新状況 」というお話があり、MVNOへの音声卸料金が2011年度にNTTドコモが30秒14円を設定してから2020年まで一度も引き下げが行われていなかった事や、中継電話サービスの仕組み、2020年頃から行われたモバイル音声卸を巡る代替性検証についての説明がありました。

・【slideshare】IIJmio meeting 31 MVNOの音声通話を巡る最新状況
https://www.slideshare.net/IIJ_techlog/iijmio-meeting-31-mvno

この結果、音声通話機能付きSIMの加算額が大幅に引き下げられて「ギガプラン」が開始されたり、自動プレフィックスにより専用アプリの必要なく30秒11円で通話出来る様になったそうです。(^^)

その他、MVNOへの電話番号の直接指定というお話もされていました。
こちらに関しては、直接IIJが電話番号を取り扱うメリットが少なく、実際にIIJが電話番号の直接指定を受ける為にIMSを運用する予定はなく、総務省へ意見を述べたり、情報収集を行っているといった段階の様でした。


その後、フリートークのコーナーが行われ、私からは「中継電話事業者に障害が発生した場合、今まではプレフィックス番号を付けなければ通話出来ましたが、自動プレフィックスの場合はどうなるのか？また、自動プレフィックスが適用されているタイプDで、G-Call等他社のプレフィックスを利用する事は可能なのか？」
といった質問を行いました。

回答としては、プレフィックスを使用しない通話は不可で、他社のプレフィックスの利用は別途そちらと契約すれば利用可能との事でした。
また、障害の発生箇所によっては、大手キャリアで通話不可となってもIIJmioの通話は可能というケースも考えられるそうです。


懇親会に関しては、今回もTwitterスペースで行われ、堂前さんと佐々木さんが対談される形でラジオの様に行われました。

内容としては『IIJmio Updates』の延長線上といった印象で、加えて堂前さんに仕事が集まって来て対応が大変といったお話や、my IIJmioアプリに関するお詫びを改めて行われたり、ドコモの通信障害に関して自社内で閉じたものではない為難しい面もあるといった感じの話が出ていました。


今回は全体としてみると、技術的だったり総務省が絡む話があったりと昔ながらのIIJmio meetingらしさを感じる内容でした。

次回開催は未定ですが楽しみです。(^^)