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あの焼き飯また食べたいなあ…

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ある男の話をしたいと思います。

その男は幼い頃から老若男女問わず話せばたとえ相手がどんな偏屈者であってもすぐ打ち解け愛され、
家族をとても大切にし、
仕事では信頼厚く多くの責任を果たし、
どんな苦境であっても不屈の意思と頑強な体と聡明な頭脳で克服し、
常に相手を思いやり助け輪の中心でありました。

そんな男が先日自宅にて自らの命を絶ち旅立ちました。

わたしが弟と最後に会ったのは盆。
コロナ禍で久しく会っていなかった彼はその時ギョッとするほどすごく疲れていて苦しそうで以前の人懐っこい顔つきは何か死相を思わせる顔つきに変化しており母から少し前から病気を患っているとだけ聞いていたので「これはかなり悪化しているようだ」と感じました。

その時は運悪く九州はあの長期間豪雨に入る直前だったので彼は1日滞在でのトンボ帰りを余儀なくされじっくりと話をすることはできませんでした。

彼の名誉のために言っておきますが彼は緊急事態宣言を遵守し家族や父母のことを考えコロナ禍になってからはただ一度も帰省しておりません。

それが強行ともいえる今回の宣言下での帰省はたぶん意識的か無意識かは今はもう確かめる術はありませんが「顔をあわせるのが最後になる」という予感がありお別れに来たのかもしれません。

彼が旅立った日、わたしは不思議な夢を見ました。
一つ前の投稿のことです。
https://king.mineo.jp/reports/138170
もしかしたら彼が夢枕に立ち助けを求めていたのかなと今そう考えてしまいます。

訃報を受け駆けつけたときには彼は冷たくなっていました。
顔つきはあのギョッとしたものではなく笑っているような穏やかなものでした。
遺書を拝見させていただきましたがそこには家族への感謝と謝罪そしてこれからの幸せを願っている旨が書かれておりました。

こんなに愛され必要とされていたのに何をバカなことをやったんだという気持ちと限界を超えて最後の最後まで頑張ったんだろうなとわたしはそう感じました。

通夜の前日と終えた後の夜中、快晴との天気予報にはない雨が降り強い風が吹きました。
わだかまりがあり仲違いしていた父と甥と会話や行動を共にする機会があり少し解消されました。
おそらく争いやいがみ合いを嫌う彼が洗い流し吹き飛ばしていったのでしょうね。

火葬され遺骨を壺に入れる際には誰もが忘れていた彼が肌身離さず身につけていた結婚指輪の存在を母が急に「指輪…指輪は残っているのかしら?」と気がつき探すと熱で溶け少し変形はしていたものの残っていたという奇跡もありました。
おそらくあの人懐っこく飄々とした感じで「おかん、指輪を忘れとるよ」と母に伝えたのでしょう。

このように死してなお人を気遣い人のために動く男です。

ただ、もう十分頑張った。
その意志と資質は子どもたちがしっかり受け継いでいる。
そして人生に向き合い力強く歩んでいる。
彼らの後ろ姿を見てそれは確信した。
わたしもできうる限り見守るつもりだ。
なので安心してあの頃の穏やかな顔で見ているといい。

わたしたちが子どもの頃親が仕事で不在の時ジャッキーチェンごっこした後にいつも作ってくれた焼き飯美味しかったよ。


5 件のコメント
1 - 5 / 5
任仁空
任仁空さん・投稿者
Gマスター
申し訳ございませんがコメント等返信する気力がないのでコメントは不要です。
任仁空
任仁空さん・投稿者
Gマスター
お気持ちだけで十分です。
任仁空
任仁空さん・投稿者
Gマスター
今回投稿するか迷いましたが精神の安定のためと区切りのために決断いたしました。
任仁空
任仁空さん・投稿者
Gマスター
重ねて今後しばらく投稿は控え(気力がありません)
マイネ王閲覧及びコメントのみの活動予定です。
そのままマイネ王国退去の可能性もございます。
任仁空
任仁空さん・投稿者
Gマスター
その場合のことを想定し
ここにこれまで数多くのご指導、アドバイス、交流をしていただき感謝の意とときには衝突や行き過ぎた言動により不快にさせたことに対するお詫びをお伝えしておきます。

ありがとうございました。
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