NHK Plusのライブ配信について
どうも、こんにちは。
色んなITに関するナゾを一人で勝手に解こうと日々鍛錬を怠らないサカナです。
「NHK プラス」というのをご存知であろうか。
地上波のNHK総合、Eテレ放送を視聴することができる、NHKの公式サービスである。
「日本なんちゃら台」や「mokoなんとかTV!」を通してテレビを楽しんでいた方も少なからずいたであろう。見逃し配信サービスは五万とあっても、今現在放送されているテレビ番組を生で視聴できるサービスは恐らく日本の運営するサービスとしては一つも存在しないはずだ。(調べてはないが
そんな中で登場したのがこの「NHK Plus」だ。
さて、この掲示板では無料でテレビを視聴する方法もNHKの受信料請求を回避する方法も一度開封した炭酸ジュースを気を抜けさせることなく保存する方法も一切解説していないのでご了承願いたい。
◇NHKプラスをログインせずに見てると出てくる"アレ"
BSを見ていてこの表示に遭遇した方も少なくないのではないか。
そう、「邪魔されずにゆっくりと視聴したければ受信料を収めていることを証明しやがれ」くんである。
こやつに名前がついているかどうかは知らないが、とりあえず正式な手続きを済ませたアカウントでのログインをせずに視聴しているとこんな画面が出る。
ここでふと疑問が湧いてしまった。
「この黒バナーはどうやって構成されているのか?」
全画面表示にしようが巻き戻そうが、どんな時でもついてきてくれるこの黒バナー。一体どのようにして表示されているのだろう?
◇想像はこんな感じ
地上波では「字幕放送」というものがあり、その字幕は放送局より送られてきた字幕データをテレビ内で再構成し映し出す。
つまり、元の映像データには字幕はついていないということだ。
しかし、NHKプラスの黒バナーくんはどうやら元の映像データについているっぽい。
そう。こういう感じだ。
字幕のように元の映像とデータが分割されていれば、視聴者が表示するかしないかを選ぶことができる。
しかし映像と一緒にされてしまうとこちらでは非表示にしたくてもすることができない。テレビのモザイクを除去することができないのと同じだ。
これを調べるため、
・非ログイン状態
・ログイン状態
の二つでのライブデータのリンクを比較することにした。
NHKプラスではMPEG-DASHでの配信方式を採用している。
1080p、720p、480pのように予め画質毎に分割されたファイルが用意されており、帯域幅によってブラウザがストリーミングデータを取捨選択するためラグが少ない。またCM挿入やコーディックに囚われない配信方式であることなどからYouTubeやAbema TVのライブ配信でも利用されている。
MPEG-DASHのマニフェストデータである.mpdを、Chromeのデベロッパーモードを利用してNHKプラスより取得してみる。すると、
▽NHKプラス - 非ログイン状態
https://.../live/1031/cenc/fmp4/manifest.mpd
▽NHKプラス - ログイン状態
https://.../live/0031/cenc/fmp4/manifest.mpd
このように取得するデータリンクに違いがあることが分かった。
つまり、「黒バナーくんは元動画に一緒になっている」ということだ!!
ちなみにこのマニフェストをダウンロードしようとしても元のライブ映像はDRMによって保護されているためローカルへの保存はできない。厳密に言うとできない事は無いが、ノイズだらけの実に気味の悪い映像になる。傷んだ食品を食べてしまったために気分が優れない方ならこの映像を下剤として活用するのも良いかもしれない。
アレを使ってアレにアレすれば復号化が出来るのかも知れないがどう考えてもグレーであるためこの好奇心はどうにか抑えよう。
おしまい。
※画像はすべて手作りです。
称賛に価すると感じました。
NHKplusと関わる事は、私の人生で無さそうな気もしていますがw
>> さかゆう さん
ありがとうございます!>> かくいち さん
今見返してみたら何を探究していたのか中々謎な研究ですが、、笑楽しんで頂けたようで嬉しいです!