「抗ウイルス加工」って聞いてどう思う?
※うーん
某社の製品が「抗ウイルス加工してまーす」と言っていた&あちこちに「抗ウイルス加工済」という掲示があるのを見ていると思います。
「これってCOVID-19に対応しているの?」って疑問があると思います。サラっと調べたところ……最近マスクでアピール多いカケンテストセンターのところに書いてありました(ISO21702:2019までチェックしていません)。
抗ウイルス性(非繊維製品)
https://www.kaken.or.jp/test/search/detail/80
試験方法 ISO 21702
抗ウイルス性能基準 抗ウイルス活性値2.0以上
試験ウイルス A型インフルエンザウイルスおよびネコカリシウイルスのいずれか一種以上
【注意】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)については取扱いしておりません。
ネコカリシウイルスはノロウイルスの代わりだそうで、つまりCOVID-19の効果は関係ない……まあ、2019年の規格ならそうだよね。
で、それじゃねということで、追加チェックをして発表している製品もあります。
抗ウイルス・抗菌フィルムの新型コロナウイルスに対する効果確認について
https://www.rikentechnos.co.jp/information/2021/03/01/20210301-01/
ダイセルの抗ウイルスコーティング技術による 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活性化を確認
https://www.daicel.com/news/2020/20201106_406.html
凸版印刷、抗ウイルス・抗菌加工の建装材が新型コロナウイルスの減少を確認
https://www.toppan.co.jp/news/2021/04/nwsrelease210428_2.html
「一般財団法人日本繊維製品品質技術センター」に依頼するとISO21702の試験をSARS-CoV-2で行っているようです。


……うさんくさい
と思ってしまう私はダメでしょうか(^^;)
という烙印を押してしまう私はダメでしょうか(^^;)
そうなると抗菌・抗ウイルス加工をしておいても「時間経過とともに死滅はするけど.....」くらいであって、頻繁に接触する部分では実を言うと「まあ、効果は賛否両論ありますね」ってお話ですよね。
しかしながら「付着した場所から更に伝搬するのを防ぐ」という点では、目的に適っているのか?とは感じます。
SARS-CoV2に対して特別な効果を発揮するわけではないので、それじゃなくても特に不利益を被ることはありません。
https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/uirusugensyou.pdf
車両の抗ウイルス加工が新型コロナウイルスを99.9%以上減少
近鉄では、車内衛生環境の向上を目的として、昨年8月に全車両(約1,900両)に抗ウイルス・抗菌を目的としたコーティング加工を実施しました。…
ニーズがあるのはわかるんですが、特に塗布タイプってどのぐらいで効果が無くなるのか。特に「さらに毎日アルコールで拭いてます」だと、効果低減が早いんじゃないかと思っているんですよね。
※近くの7-11のコーヒー機をアルコールで拭いてましたけど、ぶっちゃけボタンと取り出しの取っ手だけでいいじゃん!と思うんですよねぇ
マスクも無いよりあった方が良い。・・・みたいな。
専用綿棒で拭きとって10秒で表示
https://biochemifa.kikkoman.co.jp/products/list/?c=001001001
生物なら持っているATP(アデノシン三リン酸)と(多分、副次的な)ADP、AMPの総量を10秒で表示するというもの。
……で、このスレッド的にはウイルスはATP持ってませんから、測定できないんですけどね(笑)