ドライバーの皆さん、信号のない横断歩道で止まっていますか?(追記あり)
とても悲しく痛ましいことですが、約1年前に滋賀県栗東市で小学3年生の男の子が信号のない横断歩道を渡っているときに、車にはねられ亡くなりました。
リンク先のNHKの記事をご覧ください。
“手をあげて 渡っていた” はずなのに
https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/shougen/shougen6/
小学生が亡くなったことに、この運転手に100%の責任があることは間違いないのですが、車を運転する人の中でどれほどの人が
「自分はこのような事故は起こさない」
と自信をもって言えるのだろうかと考えます。
NHKの記事でも紹介されていますが、JAF(日本自動車連盟)が2016年から毎年行っている調査で、
信号機が設置されていない横断歩道で歩行者がわたろうとしている場面で一時停止した車の割合は、2020年の結果で21.3%(全国平均)です。
「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2020年調査結果)」https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2020-crosswalk
このJAFの調査は「前後5m以内に十字路および丁字路交差点がない箇所で、交通量が3~8台/分(目安)」の道路で行われているため、
横断歩道に歩行者がいることをドライバーが視認できる状況での一時停止する割合と言えます。
横断歩道に歩行者がいることを視認できる状況でも8割近くの人が止まらないことを考えると、他の車に隠れて歩行者の有無を視認できない状況で、どれほどの人が徐行や一時停止をするのでしょうか。
片側一車線で、対向車線は渋滞中、自分の走行車線は渋滞なしで走っているときに横断歩道があった場合、私は必ず一時停止して歩行者の有無を確認しています。
しかし、ほとんどの車はブレーキを全くかけず素通りです。おそらく、そこに横断歩道があることさえも認識していないと思われます。標識と路面標示があるにもかかわらず。
渋滞中に車が横断歩道の上で止まっていなければ、まだいい方で、実際には横断歩道の上で止まっている車も多いですね。
こんな感じで↓
https://www.youtube.com/watch?v=izk2S5GG-Vw&t=51s
またNHKのリンクですが、わかりやすいですね。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/miraiswitch/article/article40/
マナーとか思いやりとかではなく、道路交通法違反です!運転免許を取る時だけに守ればいいことではなく、運転をし続ける限り、守らないといけないことですよね。
「そんな奴には罰則を重くすればいい」と思われる方もいるかもしれません。私は警察による取り締まりをもっとやって欲しいと思っていますが、それだけが解決策ではないと思っています。
なぜかというと、2016年のJAFの調査開始以来、都道府県別でダントツのトップであり続ける長野県(72.4%:2020年)でも、2020年最下位の宮城県(5.7%)でも、罰則は同じだからです。
罰則は同じなのに、なぜこれほど有意に異なるのか。
長野県人は律儀なお人好しで、宮城県人は自分勝手で免停になるのも怖くない酷い人なのか。そうではないですよね。
理由は単純で、
他の車も止まっているから自分も止まっているだけ、
止まることが当たり前の環境にいるから自分もそれを身につけているだけ、
だと思うのです。
そういう環境を作っていけば、防ぎ得る事故を防ぐことができ、悲しい思いをする人を少しでも減らせると思っています。
止まることが当たり前の環境を作るのは、あなたの行動からです。
自分が運転するのなら確実に止まる、家族や知り合いの車に同乗するのなら止まらないといけないと運転している人に言う。
JAFの調査では止まる車が年を追うごとに多くなってきています。
2016年:7.6%
2017年:8.5%
2018年:8.6%
2019年:17.1%
2020年:21.3%
社会は確実に変えられます。ひとり一人が行動する限り。
小学生の命を大切に思うことができ、この投稿を最後まで読んでしまったあなたなら、信号のない横断歩道で歩行者がいる時やいないことが確認できない時に止まることができると、私は信じています。
一歩間違えれば冒頭の事故の運転手は自分だったかもしれない、
と、間違える前に思えるかどうかが大切だと思っています。
ここから追記(2021-0430-13:45追記)
他国の例をコメントしてくださった方がいるので、他国との比較で日本の状況を見たいと思います。
リンク:「日本の道路、先進国の中でもっとも歩行者の死亡事故率が高い」
https://www.news-postseven.com/archives/20190520_1373929.html?DETAIL
リンク先からの引用
「日本の歩行者は、常日頃から“死の危険”に晒されている現状がある。日本は先進国の中でも「歩行者の死亡事故」が多いことを示すデータがある。 2016年の国際道路交通事故データベース(IRTAD)によれば、日本と欧米諸国の年間死亡事故のうち、歩行者・自転車が巻き込まれた事故の割合を比較すると、フランス20.8%、スウェーデン23.7%、ドイツ27.6%、イギリス30.5%に対し、日本は50.2%に上る。
このデータを見る限り、日本の道路は“歩行者にとってリスクが高い”ことは明白だ。」
上のグラフは引用の元になっている、交通事故死者を状態別に表したものです。日本では、交通事故死者の約半数が、歩行者、自転車ということです。いかに歩行者、自転車の割合が多いかがわかります。
自分勝手に法律違反を平気で犯し、歩行者、自転車を大切にしていない人達なんですよ、日本のほとんどのドライバーは。
出典元:欧米諸国の交通事故発生状況(内閣府 平成30年交通安全白書)
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h30kou_haku/zenbun/keikaku/sanko/sanko02.html
もう一度、冒頭にご紹介した事故を見ていただきたいのですが、
信号のない横断歩道に歩行者がいるから止まる、という考えではこの事故は防げないのです。
信号のない横断歩道では歩行者がいないと明らかに確認できる場合にだけ徐行や停止せずに通過する、歩行者がいないことを確認できないときは徐行や停止する、
という考えを持っていないと
ドライバーであるあなたが、いつ誰かを殺めてしまってもおかしくないことに気付いてほしいのです。
冒頭の事故は、T字路を直進で通過する車が、対向車線で右折待ちをしている車の陰から「飛び出してきた」小学生と衝突して起きました。
「いるから止まる」のではなく、
「いないことが確認できないから止まる」へ意識を変えないと、
「車の陰から子どもが飛び出してきた」と、法律違反と事故を犯したことを他人のせいにしてしまうのです。
止まるのが当たり前ですよと繰り返し訴えていれば変わっていくと思います。
第三十八条 車両等は、横断歩道~に接近する場合には、~横断しようとする歩行者又は自転車(がないことが明らかな場合を除き、~直前で停止することができるような速度で進行しなければならない。~横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
横断しよう」とする歩行者があるとき・・・
踏切や交差点の一時停止に比べて随分曖昧になっています。・・
もっと分かりやすくする努力をするべきです。
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/oudanhodou/info.html
一度、歩道の手前で止まると後ろからクラクション鳴らされました。兵庫県。
歩行者の立場だと誰も止まってくれませんので、しばらく待たないといけません。
私の近所では、信号のない歩道たくさんありますが、ダイヤマーク無いですね。
自分の中でつくってて、
ポイントが貯まると良いことがあるって、勝手に思ってます🙂
注意喚起ありがとうございます🍀
横断歩道を渡ろうと止まっている歩行者がいれば、車の運転手は止まるのがルールではありますね。
でも、止まらない運転手がいるのも事実です。
私は、たまに歩行者の立場で横断歩道を渡ろうとしたとき、
車が止まる気配なく走ってきたとしたとき、もちろん、もし止まらなかった時は事故なので、いざとなれば戻れる準備をしながら、容赦なく渡ろうとしちゃいますけどね。
その時の運転手の顔を見ていると面白いですよ。
結構焦っていますね。
なぜなら、止まる気がなかった運転手が100%悪いですから。
これは、わざとでは決してありません。
普通に横断歩道を渡りたくて渡る時の話です。