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【アイコンはハイスコアガールの大野】
大野からの手紙を貰った時は冷やかしかと思った。初デートの帰り際に靴が片方が脱げた時に好きなった。忘れてないよ、あの日のこと。あの日のことだけじゃない、大野と一緒だったこと全部。大野が俺の事を知ろうとしてくれたことが嬉しかった。
思い出を作ったことを大野は後悔していないだろうか?キスの強烈な行為と共に海馬に記憶された出来事は忘却しないという。あの約束は忘れてはいない。
別れてから高野墓地に独りで行った。大野と一緒に行った時に「また報告に来る」と心の中で言ったからだ。何度か行ったが結局、迷って目的の墓にたどり着けず報告は出来なかった。
また俺を、あの墓前に連れて行ってほしい。
最後に会った時に渡した俺が愛用の携帯ストラップは、まだ残っていると信じている。
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30代後半になってフリーになり、副業を構成し直せば収入は大丈夫だろうと考えていた。当初、仕事は全く無かった。しかし時間だけはあるからブログで小説を書いてみようと始めた。
小学生の頃は作文が得意だったので、いつか時間ができた時に自伝を書きたいと思っていた。
俺の小説は、スゴーイ大作でもないしアッと驚くようなストーリーじゃないです。でも誰かに俺の話を、どうしても聞いて欲しくて文章にしました。
楽しい話、悲しい話、笑っちゃう話、そして大事な約束の話。
みんなに出会った意味を考えてみた。
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欲しいものを欲しいと言わなければ手に入るものも手に入らないと、この時に知る。
小学校の低学年では運動能力が重要視されるが、高学年になると学力が重要視されるように変化していく。
時は流れ小学6年。下校の途中で転んだのか怪我して歩けない女子に出くわす。
怪我したのは顔見知りの双子の姉(サーちゃん)で一緒にいた妹(ミーしゃん)から助けを求められる。歩けないと言うので俺が、おんぶして帰ることする。双子の母親から「運んでくれて、ありがとう」と感謝される。
顎変形症の初期の治療が小学5年から始まり前歯に銀色のかぶせ物をしていた。サーちゃんは俺を「出っ歯」と呼んでいたが、おんぶしてからは名前で呼ぶように変わる。
おんぶしてから下校時に校庭で待ってくれるようになり、今で言うツンからデレに変わった気がした。
おんぶした時に尻を触られたから「お嫁に行けない」とサーちゃんが訴えてくるようになる。俺は何も反応しなかったので次第に「もし私が嫁に行けなかったら責任取ってくれる?」に変わる。
俺は責任の取り方を知らなかったが、しょうがないので「その時は責任取るよ」と安請け合いする。
サーちゃん「私は俺君の許嫁ってことでいい?」
俺「いい名付けって何のこと?」
ミーしゃん「許嫁・・・」
俺「それじゃサーシャとミーシャ」
サーシャ「えっ私?」
ミーシャ「呼び方変わった?」
俺「いい名付けだろ?」
サーシャ「許嫁になったからか!」
ミーシャ「???」
サーシャが学校を休みの時、ミーシャ1人で校庭で待っていた。
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20年以上前に植えたブルーベリーは護岸工事で重機に踏まれ枯れてしまったけど震災後にコメリで赤札で買ったブルーベリーは大きくなった。それを株分けし隣地境界付近に移植。駐車場だった境界付近を掘り起こし畑の土に入れ替え。
俺は霊感はないが、超能力なのか結果として良い選択をしている(導かれている感はある)
結婚を約束して今も未婚の人、水戸二中の人、商業科の人、女子高の人、イルカや純子と後悔は残る。自分の選んだ道、後悔しても過去は変えられない。
俺自身の力だけで、今の状況に辿り着けた訳ではない。出会った人に助けられ今がある。人との出会い、その全てに意味がある。全ては繋がっている。必要な人には必ず辿り着くし必要ない人は別の人によって遮られることもある。
(PW→704)
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