mineoが解説する「ユニバーサルサービス制度」とは！

さて、今回は、前回の消費者保護ルールに続き、ちょっと真面目なお話。
『ユニバーサルサービス制度』についてご紹介したいと思います。
キャンペーン期間で月額無料と思っていたら、ちゃっかり請求されているアレです。
それでは説明に入りましょう！

ユニバーサルサービス制度とは？

電気通信サービスにおける『ユニバーサルサービス』とは、基礎的電気通信役務ともいい「国民生活に不可欠であるためあまねく日本全国における提供が確保されるべきもの」と電気通信事業法で定義されています。具体的には、加入電話、公衆電話、緊急通報などの電話サービスが該当します。
そして、「ユニバーサルサービス制度」は、NTT東日本およびNTT西日本が提供している前述のユニバーサルサービスを全国で公平かつ安定的に利用できる環境を確保するため、必要な費用を一定規模以上の電話会社で負担を分け合いましょう！という仕組みになります。

ユニバーサルサービス制度はなぜ必要？

ユニバーサルサービスの提供の確保はNTT東西に対し法律上の責務とされ、これまでは、NTT東西の負担によってユニバーサルサービスが維持されてきました。しかし、携帯電話やIP電話の普及および、電話サービスの競争の進展などにより、山間地をはじめ採算がとれない地域では、NTT東西の負担だけではユニバーサルサービスの提供を確保することが困難となることが懸念されています。

ただ、不採算だからといって、提供料金が値上げされたり、提供そのものがやめられてしまうことになると、多くの人が困ってしまいますよね？

そのため、NTT東西には、これらのユニバーサルサービスを全国に廉価な価格で提供するよう法令で義務付けられています。
ただ、NTT東西だけにその負担を負ってもらうのは限界があります。

そこで、地域の格差なく全国どの世帯でも公平で安定的にユニバーサルサービスを利用できるよう、ユニバーサルサービスの提供の確保に必要な費用をNTT東西だけでなく、それ以外の電話会社も応分に負担する仕組みとして、ユニバーサルサービス制度が導入され、各負担事業者が利用する電話番号数に応じて負担金を拠出することとなりました。

ユニバーサルサービス料金の計算方法

ユニバーサルサービス料金は、原則毎年1月に見直しが行われます。（以前は、年2回（1月・7月）の見直しでしたが、運用が見直しとなり、原則年1回となりました。）

算定にあたっては、まず、NTT東西への補填額が離島・山間地などの高コスト地域における加入電話基本料のコストの一部や、公衆電話における赤字などを対象に算定されます。
その額を負担事業者が今年に利用するであろう電話番号総数で割り、四捨五入をして整数とした金額がユニバーサル料金として設定されます。
ちなみに、この7月の番号単価改定で、1電話番号あたり月額3.24円（税込み）に改定されました。（あれ、原則毎年1月だったのでは？まぁ、イレギュラーということでこの件はおいておきましょう。。。）

それに伴い、mineoにおいても7月1日付けでユニバーサルサービス料を改定しております。
来月の請求明細は要チェックです！

ちなみに、これまでのユニバーサルサービス料の遷移は以下のようになっています。
ご参考まで。

【過去のユニバーサルサービス料】

以上、ユニバーサルサービス料金について、でした。

では、また次の打席で。