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「ガラケーケース」を作ったら、ガラケーにケースが少ない理由がちょっとだけわかった

松本ジュンイチロー

ライター:松本ジュンイチロー

フリーランスのウェブデザイナー、ライター、工作家。縄文時代が好き。粘土で作品を作ったり小物を作って売ったりしている。近頃は3Dプリンターを勉強中。落語もしゃべれる。

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みなさんは、スマートフォンにケースをつけていますか。

スマートフォンにケースをつけるのは、今や珍しいことではありません。本体の保護だけではなく、カラフルなケースをつけることでスマホに個性を出すこともできますよね。私もうっかり落として傷つけてしまわないよう、iPhoneに透明な樹脂製のケースを着けています。

ここでみなさん、少し昔を思い出してみてください。スマートフォンが世の中に出てくる前はどうしていたでしょうか?


スマートフォンにはケースを、ではガラケーは?

私は、国内で最初にiPhoneが発売された当時からずっとスマートフォンを使っていますが、その前はいわゆる「ガラケー」、そのなかでも折りたたみ式の携帯電話を使っていました。

そんな「ガラケー」こと、ガラパゴス携帯(“フィーチャーフォン”という呼び方もあります)ですが、これにケースをつけていた方はいるでしょうか。

少なくとも私の知っている限りでは、見たことがありません。調べてみたところ、あるにはあるものの、ベルトにガラケーを固定するためのケースなど、現在の私たちが想像するケースとは若干趣向が異なるもののようでした。

しかし、なぜガラケーにはスマホ同様のケースをつけなかったのか。ガラケーにだって、オシャレで、個性的なケースがあったっていいじゃないか。

ということで、今回はガラケー用のケースを自作してみることにします。


「ガラパゴスケータイ」ケースを作ろう

スマートフォン用のケースを作るなら市販のものを加工すればいいのですが、ガラケー用のケースはほとんど出回っていないので、ガラケーに合わせて1から作らなければいけません。

ケースを作るガラケーは、自分で使っていたものはすでに処分してしまっていたため、編集部からお借りしました。それがこちらの折りたたみ式携帯電話。

▲ドコモのP903i。なんというか、ボロ……いや、年季が入っていますね。
まんべんなく傷だらけです

担当編集さんいわく、「弊社社員が提供してくれた、持ち主の思いが詰まったガラケー」とのこと。長年愛用していたことは確かなようです。その思いに応えられるよう、これにぴったりなケースを作っていきましょう!


3Dプリンタと粘土でケースづくり

ケースは、造形のやりやすさや普段から使い慣れていることもあり、粘土を使おうと思います。しかし、ガラケーに直接粘土を付けると外せなくなる可能性が高いので、まずはガラケーに設置するための部品から作りましょう。

正確性とある程度の強度が要求されるパーツは、3Dプリンタで作るのが向いています。ガラケーの寸法をもとに、3Dモデリングソフトで作成してプリントアウト。何度か試してピッタリはまるパーツが作れました。

3Dプリンタで作ったパーツをプラスチックの板でつなげて、ケースの土台とします

その上で、粘土を盛っていくための芯として「スタイロフォーム」と呼ばれる硬めのスチロールの板を貼り付け、大まかな形を作っていきます。

▲スタイロフォームを貼り付けてからカッターで削ぎ落とし、大まかな形を作りました

大まかな形の上に中空樹脂の粘土を盛って芯とし、その上から石粉粘土を盛って形を作っていきます。中空樹脂の粘土は軽くて柔らかいものの、細かい造形は苦手。一方で石粉粘土は固まったあとに、やすりやカッターなどで削って細かい造形がしやすいので、私はこれで造形することが多いです。

▲ケースの大まかな形ができてきました

形を整えたら、やすりで表面を整え、「モデリングペースト(樹脂のペースト)」と「ジェッソ(絵画用の下塗り材)」を使って表面にザラザラとした質感を付けていきます。こうすることで、全体の細かいキズや歪みをごまかしたり、絵の具が乗りやすくなったりもします。

▲下塗り中。
この上に薄い色を何度も重ねることで、複雑な色合いが出ます

塗装は主にドライブラシ(絵の具を筆につけたあと拭き取り、筆をこすりつけるように塗っていく手法)を使用しています。出っ張った部分にのみ絵の具の色が乗るので、凹凸部分に立体感が出ます。


ガラパゴスゾウガメ携帯ケース、完成!

▲こんにちは、ガラパゴスゾウガメです

完成しました。ガラパゴスゾウガメ型の携帯ケースです。

ガラケー、その名前の由来である「ガラパゴス諸島」。外界から隔離されているため、独自の生態系を持つこの地域になぞらえて、高度な技術で独自の進化を遂げた日本の携帯電話は「ガラパゴス携帯」と呼ばれるようになりました。

そんなガラケーのケースとしてふさわしいのはやはりガラパゴス諸島に住む生き物の代表、ガラパゴスゾウガメでしょう。

▲ガラケーを開くと、甲羅がディスプレイ側、
胴体がキー側になっています

ガラパゴスゾウガメの体色は、個体差によるものか環境によるものか、検索してみても一定しないので色を決めるのに苦労しました。ちなみに、「ガラパゴス」の語源はスペイン語で「ゾウガメ」という意味の単語だそうです。

背面カメラはケースを装着したままで使用できます。

構造上、しっぽを作ると折りたたみ機能と干渉する上、カメラに映り込む可能性が高かったので、ケース自体にストラップホールを設けました。しっぽをストラップとして取り付ければバッチリです。ガラケーといえばストラップですからね。

背面液晶のことは忘れてください。

ちなみに、首の中にはちょっとしたお役立ち機能としてSDカードリーダー内蔵。胴体との接合部は3Dプリンタで作ったパーツを取り付けました。

この機構をつけたことで実物より首がだいぶ太くなってしまいましたが、それはデフォルメということで。

首を取り外せば電源のコネクター部分が見えるので、ケースをつけたまま充電も可能です。機能的!

実際の使用イメージはこんな感じでしょうか。

「ピリリリリリリ」
「おっ、電話かな?」

「はい、もしもし」

……ちょっと目立つかもしれませんが、足が意外と手のひらにフィットして安定感があるんですよ。


ガラケーの持ち主の反応は?

こちらのガラパゴスゾウガメ携帯ケース、ベースに使用したガラケーの持ち主に写真を送ったところ、以下のような感想をいただきました。

喜んでくれたようで、なによりです!

なお最初に写真を見た際の反応はこちらだそうです。

何も聞いていなければこれが携帯電話だとわかる人はそうそういないかもしれませんね。


ガラケーにケースが無かったのはなぜだろう

作ってみての感想ですが、ガラケーにケースが無かった理由が少し理解できた気がしました。

というのも、デザインがシンプルなスマートフォンに比べ、ガラケーは多機能さが特徴です。側面にもスイッチやらコネクターやらがたくさんついており、背面にはカメラとライトと液晶……と、ケースを付けたら役割を果たせなくなってしまいそうな部分がたくさんありました。今回はそれらの一部を無視することで完成させましたが。

あくまでも想像ですが、他にも液晶の素材の違いや、商品サイクルが早かったこと、カラーバリエーションがもともと多様だったことなどが、ガラケーにケースが無かった理由なのかもしれません。

一世を風靡したガラケーも、スマートフォンの登場によってその数を減らし、今や絶滅危惧種です。そう、まさにガラパゴスゾウガメが人間の移住によって数を減らしたように……。

もしガラケーを使っている人を見ても、時代遅れなどとは言わず、絶滅危惧種として保護するくらいのやさしい気持ちで接してみてはいかがでしょうか。

(編集:ノオト


松本ジュンイチロー

ライター:松本ジュンイチロー

フリーランスのウェブデザイナー、ライター、工作家。縄文時代が好き。粘土で作品を作ったり小物を作って売ったりしている。近頃は3Dプリンターを勉強中。落語もしゃべれる。

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コメント 46

まさかカメになるとは!

ギリギリ胸ポケットに入るサイズ・・・なわけない(^ω^)


バッテリーが生きている限り、まだまだ現役です💛

松本ジュンイチローさんのガラパゴスゾウガメ型の携帯ケース、物凄く面白いです🤣
首を取り外せば電源のコネクター部分が見え、ケースをつけたまま充電可能で、細部迄考えられてて機能的、ストラップの尻尾が可愛い😍

ラーメンズの片桐仁さんの作品に通じるものがありますね♪
ガラケーといえばスケルトンにしたりアンテナ光らせたりカスタマイズが流行りましたね。
着メロの本なんかもで出てましたよね(懐)
そしてケースと言う概念の前にストラップが常識でしたよね。
色々思い出したら平成から令和になったんだなぁと、おっさんになっちゃったなぁとしみじみ感じてしまいました(笑)

au のG-Shock携帯を使ってた時期があるんですが、リモコンカバーの様な、シリコンカバーを使ってた覚えがあります。
ドコで買ったのかは覚えてませんが。。。

私にも作って欲しい。
ドコモのP-02C。現役バリバリです。

スマホケースの趣旨は液晶画面保護のためなので、そもそも折り畳み携帯にケースいらんという考えでした。

携帯には向きませんが、このカメケースはインテリアとしてもいいですね

逆にスマホをガラゲー風のケースにしたらと思って検索したらあった(^_^;)

SoftBank 815T PBであれはケースというより(*´∀`*)

凄い!亀ケース自作と背面カメラは無視してくださいに感動しました!

ガラケー全盛期によくあった緩衝材がついたケースかなと思って開いたら
想像を遥かに超えていて吹き出した(笑)
外で取り出したら4度見くらいしそう😂

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良い❗凄く良い❗
次回はビーナスの誕生ケースを是非❗

ガラケーって落としても意外と壊れないし、スマホのようにポロポロ落とすことも無かった気がします。ゾウガメになってもカメラが生きてるところは素晴らしいと思いました。

ガラパゴスゾウガメ携帯ケース、面白いですね。
素晴らしくて、ベリーグッドです。

亀のケース面白いですね。
端子とかも使えてGoodです。(๑•̀ㅂ•́)و✧

こういうのめっちゃ好きだ!袋とかポシェットとか、落とさない傷つけない工夫をいろいろ考えたけど、結局電話がなった時にすぐに出ようと思ったらストラップになってた。でも、こんなん売ってたら間違いなく買っちゃってましたね。

なかなかセンスが効いていてイイネェ

通信機器にケースも画面保護も基本的に要らない。もし要るならばメーカーオプションとしてラインナップしている。
ケースなんてもの、どこのバカが考えたのか知らんが、お前らど素人が3Dプリンターで作ったもんなんてロクなものが出来るはずがない。ただ儲けたいだけの安易な商品でしょうが?!
放熱性、電波透過度、耐水性、耐火性、振動落下、EMI、耐久性、使い勝手などキチンと考えてますか?

mineoはスマホメーカーの設計開発側からケースや保護シートの必要性について、キチンとしたアドバイスを提供しなさい。バカか???

これ、ヒンジ横のボタン押すとパカっと開くやつですよね。
それも無視されてます笑

私が使ってたのはこれより古いやつだったかもですが
落とした時にパカっと開いた勢いで真っ二つになりました。

スマホにケースが必要で、ガラケにケースが要らない理由?
答えは、折り畳みスマホに聞いてくれ

DSC_0069.JPG

普段使いは難しそうですねf(^^;、でも、私も欲しいです。
因みに私も同世代?のSH903iを現役で使っています。

なるほど~
確かにガラケーってデザインが重要な要素でしたよね

カメフォンを見て、ロボホンを思い出しますw

今でもガラケー最安プランとmineo併用してるユーザーです。これは面白い記事。
ガラケーの時代はケースの無い代わりにやはりストラップでしょうね。後はデコレーションかな。今でこそ液晶割れがスマホ故障要因のトップかと思われますが、ガラケー当時は突然死の方が多かった気がします。私は二台それで交換してます。今のガラケーは停波まで保つかどうか‥

ケータイ時代にも、ケータイのカバーを売っているメーカーありました。
私が使っていましたが、もうないのだろうなぁ…

一時期、ケータイのテンキーのLEDを変えるお店にあこがれが…
交換してもらいたいなぁ…と思いましたが、思いっきり技適違反。

結構なボリュームなのに持つとしっくりきてるのがすごいです笑
HUNTER× HUNTERでカブト虫型のガラケーをキルア?が使ってたの思い出しました。
ガラケーで確かシャア携帯もあったような。
ケースない分本体に遊び心があったのでしょうか^ ^

ガラケーのカバーというよりインテリアみたいな見た目ですね。
スマホ使っているけど、文字入力とか、ガラケーのボタンの方が使いやすかったな。
コメント欄で思い出しましたが、確かに当時はストラップ、ストーンなどでデコ、テンキー部分だけレインボーにしたりとかありましたね。
通話とメールのみの機能でいいから、ガラケーがリニューアルされるといいな。

滅茶苦茶カワイイ亀じゃないですか~
肩がこったら足の部分でツボ押しとかもできそうですね(やらないけど)

ケースを作るというので普通の物を想像してたのに、亀になるなんて(*_*)

電話をかけている姿はロボホンみたい(≧∇≦)

現在のガラケーと呼ばれる折りたたみ携帯の多くはガラホと呼ばれてて立派に4Gの電波を使用し、高音質通話VoLTEを利用出来ます。
(今のところ高音質通話は同じキャリア同士のみですが)

進化をやめたわけではなく、「携帯電話の完成型」なのです。

ケースが少なかったのはご指摘の通り側面に端子やボタンがあるだけでなく、
頑丈、そして液晶面が大きくなく、二つ折りタイプがほとんどのため落下に強いと
いう側面もあると思います。

私はスマホだと常に電池の心配があるために2台持ちで通話用にはキャリアの
4Gガラホ、調べ物やデータ通信にはスマホを併用中です。

通話に関しての電池持ちの絶対的な安心・安定感はガラホだと思います。

ちなみに現在のガラホのほとんどはOSはバージョンこそ違えどアンドロイドです
よーっと・・・

ガラケーにケース付けてました。
それようのモコモコのケースだったと思います。
結局めんどくさくなって外しましたけどね(^^)

ガラケー 今も使っていますケースは欲しいですが…カメは…

クオリティが高いケースでびっくりしました‼️

電話してる姿がシュール(笑)

見かけたら、二度見・・いや三度見しちゃいそう!!

質感もいい感じですね♬
手に取って試したくなりました♡
(*´ω`*)アーハン

最初の写真だけだとなんだかよくわからなく、読んでくうちに、亀!とわかり、感動すら覚えました。
売り出せば欲しい人は絶対にいると思います。

ガラパゴスからの亀、発想が理知的ですね。私だったら「もしもし亀よ🐢さんよ」かなぁ。勿論ボキャブラリー不足で思いつくはずもありませんが。😃

これはよい亀😄
まさかここまで本気で作っているとは思わず、甘い心構えで記事を読んだ自分を、どうかお許しください。
カッターマットの汚れ具合でガチであることを悟りました。
そしてもはや携帯できないサイズのケータイになってるというオチが最高です🙌

ガラパゴス携帯ケース、持ち運びに不便そう。自宅の固定用ならいいと思います。

現在スライド式のガラケー使用して9年目です。
スライド式の場合はどんなデザインにするのか気になりました。

ガラケーからiPhoneでマイネオに鞍替えして半年になります。

ガラケーにケースがない理由は、なんといっても、パカパカ部分が画面を守ってくれるから。
何度落としても投げても大丈夫!
スマホは弱すぎ。高いくせに!

ガラケー、悪くないですよ。

折り畳み式ガラケーのメリットは持ち運び中でも画面が傷つきにくい点にあるので、さらに保護ケースが必要なのかなぁと見出しだけで記事内容を読まずに放置していました。結論から言えば、読まなくても良かった、なんちゃって。投稿者の無益な努力に表現者としての意地を見せてもらいました。

カメさんカワイイけど実用性が‥‥(´-ω-`)
ガラケーと言えば、ストラップですよね\(^^)/ベッキーが恐ろしい数のストラップを着けていたのを思い出します☆紐が柔いのだとストラップホールに入らなくてものすごく時間をかけてました。今はスマホでケースオンリーなので、ストラップはつけてないです。ご当地キティのストラップとか懐かしくないですか?(^^)?

これ落として警察に紛失届だす際に何て伝えたら良いのかな
ガラケーで、ケースは亀です。
…というか亀そのもので内臓にあたる部位にガラケーが入ってます…とか、どう説明しても伝わらないだろうな…
拾った人もまさかガラケーとは思わないだろうな。
暗い夜道で何か落ちてる?って拾おうとして、目の前で急に着信バイブ震えたら怖すぎます😅

ケースじゃなく、デコることが流行っていたのを思い出しました。

読み始めた時は「何これ…」だったんですけど、電話として使用中の写真で「うわっ。ハマってる…」持ち手にフィットしている感じに 感激しました!Σ(๑º ロ º๑)

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