災害支援タンクを別枠運用とする
災害支援タンクは、被災地域での利用者に対して通常のフリータンク引き出し基準を緩和して「10GBまで引き出せる」という仕組みです。引き出し後は通常のフリータンクと差はなく、翌月の月末まで使うことができます。これを以下のよう変更することを提案します。
* 災害支援タンクで引き出した容量は最優先で消費する。
* 災害支援タンクの開放が終了すると、支援タンクから引き出した残りは自動的にフリータンクに戻される。
* 災害支援タンクで引き出した容量はギフト・チップできない。パケットギフトする場合は通常の容量から消費される。
* 利用条件の「残容量が1,000MB以下でOUT可能」は撤廃する。
実質的に、災害支援タンクは通常のフリータンクと別枠で運用することになります。
2018年9月3日に適用予定の災害支援タンク利用基準では、利用条件に「残容量が1,000MB以下でOUT可能」が新規に追加されます。
この場合、大容量コースの利用者には不利益が発生するシナリオが予想されます。
(1) 30GBコース契約で毎日1GB使う。
(2) 月初で被災してしまい、情報収集のため毎日2GB使うはめになった。
(3) 15日間で契約容量を使い果したが、支援タンクは14日間の開放ため引き出せず。
新ルールでは残容量がなくなってから引き出すために「通常の契約容量を災害支援タンクの終了後に備えて温存する」ことができないため、このような状況が発生します。結果の平等が優先されており、機会の平等が損なわれているのが原因です。
メリットとしては、通常の契約容量を災害支援タンクの終了後に備えて温存することができます。利用条件の「残容量が1,000MB以下でOUT可能」が撤廃できるため、災害支援タンクの引き出しにおいて機会の平等が強くなります。
デメリットとしては、貧乏性の人が「10GBもらった災害支援タンクを戻したくないから無駄に消費する」ことが考えられます。結果としてフリータンクが枯渇しやすくなります。
もちろん、フリータンクのシステム変更が必要となり、システム改修費用もかかります。改修費用をかけてまで実施すべき変更かどうか、深い検討が必要です。
災害発生状況において、結果の平等と機会の平等とどちらが優先されるべきかは、難しい問題です。「発災前と同じ状況に戻る」ことが支援の目的ならば、結果の平等が重視されて重度の被害を受けた人にはより大きな支援がされるのが好ましいです。機会の平等を優先すると、被害の度合いにかかわらず被災地域の人には一律額の金銭を支給することになりますが、これでは被害が大きい人には元の状況に戻れない可能性があり、被害が少ない人には被災前よりも裕福になってしまう可能性があります。
「発災前と同じ状況に戻る」支援という観点では、2018年9月3日の新ルールは支援タンク終了後に大容量通信が必要な人に対して考慮が足りないと思いました。
もっと簡単な改善案としては、災害支援タンクの開放時期を以下のように変更するだけとする手があります。
「14日間または当月30日のいずれかで、より遅い方」
こうすると、通常の契約容量を災害支援タンクの終了後に備えて温存する必然性がなくなるため、他の改善案が不要になります。
「災害支援タンクの開放が終了すると、支援タンクから引き出した残りは自動的にフリータンクに戻される」「利用条件の『残容量が1,000MB以下でOUT可能』の撤廃」などは実施しなくてよくなります。
ただし、支援タンクの開放期間が長くなることは、フリータンク枯渇の危機は増大する懸念があります。
運営事務局からのお願い
マイネ王メンバーの皆さんからのコメントにより、アイデアの幅が広がったり、視点を変えることでより良いアイデアになります。基本毎週実施しているアイデア確認会では、皆さんからのコメントも参考にさせてもらっています。より良いアイデアにつながるようなポジティブなコメントをよろしくお願いします。
他のご提案も考えてみました。
・支援タンクからの容量を最優先消費
→もしも次項の施策を実施するのなら妥当かと。
→単体の施策なら反対です。支援タンクはあくまでバックアップであるべきです。
・開放期間終了に伴いフリータンクに強制返還
→反対です。期間終了後も支援が必要な場合もあると思います。
→また、月内で容量を使い果たし制限対象になってしまう危険性が増します。
・支援タンクからの容量はギフト・チップ不可
→大賛成です。フリータンク全体で導入すべきだと前から思っています。
・1000MB以下でOUT可能を撤廃
→反対です。無用な引き出しを抑制するためにも無難な施策だと思います。
懸念されている大容量契約者の不利益という観点ですが、正直なところ、そこまではカバーしきれないと割り切るしかないと思います。
導入できない根拠を挙げるとするならば、
・そもそも大容量を保持する人が、心情的に支援タンクを必要とするのか疑問(容量に余裕がある)
・1日2GBを毎日消費とありますが、非常時にそこまで大量の通信をする(できる)のか疑問
・10GB以上の契約者数が5%?くらいしかいない(https://king.mineo.jp/magazines/special/819 )
といったことが考えられます。
本提案は一理あるとは思うものの、ごくごく限られた(しかも容量的には余裕ある)人を支援する前に、圧倒的大多数の支援を優先するのは自然なことだと思います。
災害支援タンクは万能ではありませんし、万人が納得できるものでもありません。
当てにしてはいけないものでもあります。
ただ今回の改訂は、タンク残量と善意の分配という難しいラインで上手くバランスが取れていると思います。
必要な人が必要な分の支援を受けられるイメージですね。
運営事務局様。そろそろタンクにINする側の気持ちも考えてみませんか?
ちなみに私は通常のフリータンクに興味はありません。
完全分離でなくとも「災害支援用限定枠」を作っていただけたら、気持ちよくINできるのにと思っています。
災害支援用限定タンクを作って貰えればと思います。
フリータンクしかないので仕方なく入れていますが、災害支援用タンクが開設されれば気持ち良く入れやすくなるかと思います。
災害支援用タンクからの引き出しパケット通信量の最大量も引き下げた方が良いと思います。
フリータンク廃止した方が、本来の助け合い精神から逸脱行為が多く見られる利用者が多いです。