累計15万ダウンロード! 警視庁が防犯アプリ「Digi Police」に込めた想いとは
大阪府出身。日々エッジの効いたネタを探し続けるフリーライター。得意ジャンルはサブカル、テレビ、音楽、現代アートなど。デイリーポータルZ 新人賞2017で佳作。自称・無料イベントマニア。
警視庁が提供する無料の防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」。“意外と使える警視庁公認のアプリ”をうたっており、すでに15万ダウンロード※もされているそう。
※2018年12月現在
いったいどんな機能が使えるのか。そして、なぜこのようなアプリを作ったのか。警視庁犯罪抑止対策本部 情報発信担当の鳥谷峯慶子(とやみね・けいこ)さんに、アプリの使い方や開発の経緯を伺うと共に、スマホ関連の防犯対策についても聞きました。
身近な場所で起きた犯罪をアプリですぐに確認
――はじめに、どのような経緯で「Digi Police」を制作したのでしょうか?
特殊詐欺の根絶を大きな目的の一つとして制作しました。オレオレ詐欺や還付金詐欺といった特殊詐欺の被害者の多くは高齢者。しかし、アンケートによると、高齢者の約8割は「自分は被害に遭わない」と思っているようです。そのため、高齢者自身に働きかけるよりも、子や孫世代から「おじいちゃん、こういう詐欺電話が発生しているけど、大丈夫?」と連絡してもらうことが抑止につながると考えました。
Digi Policeでは、特殊詐欺に限らず、身の回りで起きた犯罪の情報を若い世代に知ってもらい、情報発信もしてもらうために、2016年にリリースしました。
――どのような機能があるのか教えてください。
メインとなる機能は、「マップ」「公開捜査」「Twitter」「特殊詐欺根絶対策」の4つです。
まず「マップ※」は、スマホの位置情報の提供を許可すると、Googleマップベースの地図が表示され、周辺の「不審者」「事件」「詐欺」「運転免許更新」などの情報を見られるという機能。不審者や事件の情報は直近1カ月に発生した事案を、詐欺情報は直接被害が発生しなくても、「もしかして詐欺かな?」と思った事案のうち、警視庁に情報提供された内容を掲載しています。
※本機能は東京都限定でご利用いただけます。
それぞれの事案の内容は、「送信」ボタンを押すと、メールやLINE、Twitterですぐに送ることができます。たとえば会社の昼休みなどに、周辺で起きている事案をチェックして、ママ友やPTA、親御さんなどへ連絡するツールとしてご活用ください。
――マップ機能では、周辺にあるコンビニの位置も確認できますが、どういった意図があるのでしょうか?
もちろん買い物のためではなく、防犯の観点から掲載しています。帰宅中に誰かにつけられるなど、何かあったときに駆け込んだり、店員さんに助けを求めたりする場所として、コンビニを活用してほしいですね。
ただしコンビニは、犯罪者が相手を物色する場所にもなるので、100%安全であるとは言い切れません。理想としては交番や警察署に来てもらうのが一番ですが、もしもの際の緊急避難場所として利用してもらいつつ、周りを十分に気をつけていただきたいです。また、最寄りの警察署までのルートを表示する機能もあるので、緊急時にお使いください。
――マップ機能がかなり充実していることがわかりました。そのほかの機能もご紹介いただけますでしょうか?
「公開捜査」機能では、警視庁刑事部が行う公開捜査事件の概要や被疑者の特徴、防犯カメラに映った動画などを、「Twitter」機能では、警視庁犯罪抑止対策本部が運営する(@MPD_yokushi )のツイートを見ることができます。
そして、「特殊詐欺根絶対策」機能は、「特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京 」に関わるもの。これは、特殊詐欺を根絶するために警視庁や東京都、経済団体などがタッグを組み、2013年から運用を開始したプログラムです。特殊詐欺の手口や被害にあう原因などを理解してもらうため、動画や音声などの学習コンテンツを用意しました。誰でも簡単に理解できるコンテンツが充実していますので、ぜひご活用ください。
――メインの4機能以外に、特徴的な機能はありますか?
ぜひお使いいただきたいのは、「防犯ブザー」と「痴漢撃退」機能です。防犯ブザーというと、小学生がランドセルに付けるイメージが強いかもしれません。逆に言えば、大人が常に持ち歩けるような洗練されたデザインの防犯ブザーってあまりないんですよね。なので、タップひとつですぐに音が出るような機能をアプリにつけました。
また痴漢について、実際に被害にあった時、声を出すことができる人は少ないと思います。この機能を使えば、「やめてください」という音声と「痴漢です 助けてください」という画面表示が出るので、万が一の際に利用してください。
――たしかに防犯ブザーを持っている大人は珍しいかもしれません。そう考えると、常に持っているスマホにこれらの機能があるのは便利ですね。
さらに、これらの機能では、ボタンを押した際に自動的にメールを送信することも設定可能です。
事前に登録したメールアドレスに、「今、○○さんがブザーを鳴らしていますよ」と知らされ、また「現在地」の通知をオンにしておくと、地図情報もあわせて共有できます。防犯ブザーは、鳴らしても誰にも気づかれないのでは意味がなく、第三者に知らせることが重要ですよね。ご家族やカップル同士で登録しておけば安心なのではないでしょうか。
―― アプリを制作する上で苦労した点や、こだわりのポイントなどはありますか?
実は今回紹介した実用的な機能のほかに、壁紙のキャラクターを変えたり、詐欺にまつわるフレーズを記載したカルタを集めたり……といったエンタメ性のある機能もあるのですが、それらのバランスを取るのが難しかったですね。
たとえば、各機能を使っていくと、メニュー画面の背景に描かれたキャラクターが浮き出て見えるようになったり、キャラクターと一緒に写真が撮れる「テワショット」機能ではキャラの種類が増えたりします。
また「Digi分署」機能では、警察署のそばでチェックインすると記録が残り、どこに訪問したかが一覧できます。スタンプラリーと同じようなものですね。「訪問済み警察署」をコンプリートするために、三宅島や八丈島、小笠原諸島まで行く方もいらっしゃるようです。
真面目な内容だけではなかなか使っていただけないので、継続的に使っていただけるようなお楽しみ機能にも工夫をこらしました。このような機能はリリース当初の普及につながったと思いますが、一方でキャラクターが前面に出ることで「使いにくい」という声も伺っています。今後も機能のバランスを取りつつ、女性と子どもの防犯のための機能により力を入れていく予定です。
高齢者だけじゃない! 若い世代にも広がる「特殊詐欺」の被害
――アプリの紹介に続き、制作の目的として挙げた「特殊詐欺」についても伺います。特殊詐欺とはどのような犯罪を指すのでしょうか?
特殊詐欺とは、対面ではなく電話やFAX、メールなどを使って行う詐欺のことで、オレオレ詐欺や還付金等詐欺、架空請求詐欺などの「振り込め詐欺」と、金融商品等取引やギャンブル必勝情報提供などの「振り込め類似詐欺」に分けられます。
実際にどのような手口なのか知りたい場合は、動画や音声コーナーをオススメしたいですね。特に音声コーナーでは、都民の皆さまから提供いただいた実際の電話内容を聞くことができるので。
――近年スマホが普及することで、スマホ関連の特殊詐欺も増えていると思います。詐欺の手口としては、どのようなものがありますか?
架空請求が多いですね。「スマホで動画コンテンツを利用していましたよね。代金が未納です」とショートメールが送られてきて、指定された番号に電話をすると「このままだと裁判になってしまう。すぐにお金を払ってください」と騙そうとする詐欺です。
言葉巧みに「覚えがないかもしれないけど、間違いだったら返還できますから」などと言われる場合も。その言葉を信じて、「返してもらえるなら、とりあえず払っておこう」と詐欺にあう人も少なくありません。
特殊詐欺の被害は高齢者に多いですが、架空請求は若い世代の被害も増えているので、ぜひ注意していただきたいですね。
▲特殊詐欺の犯行予兆電話通報件数。昨年、一昨年よりも増加している(警視庁犯罪抑止対策本部「平成30年10月末における特殊詐欺認知状況 」より抜粋)
スマホの普及で増えた犯罪とは? 傾向と対策
――架空請求のほかに、スマホならではの犯罪はありますか?
例えば、下記のような被害が挙げられます。
1.SNS、掲示板、悪意のあるメールから偽サイトに誘導され、クレジットカード番号やID、パスワードを入力したところ、個人情報が盗まれた
2.安易にメール本文のリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりしたところ、ウィルスに感染した
3.便利そうなアプリをインストールしたところ、不正アプリだった
警視庁サイバーセキュリティ対策本部が運営するウェブページ「情報セキュリティ広場 」では、インターネット関連犯罪の情報を掲載しています。また、警視庁サイバーセキュリティ対策本部のTwitterアカウント(@MPD_cybersec )でも、流行っている手口やインターネットを使った詐欺などを紹介しているので、あわせてご覧ください。
――私自身もTwitterを乗っ取られたり、架空請求のメッセージがきたりした経験があります。気を付けないといけないですね。Digi Policeを利用するのはもちろんですが、そのほかスマホを使った防犯対策はありますか?
不審者や犯罪被害などの情報を共有することが大切だと思います。現在はLINEも普及していますし、そうしたツールを利用して、犯罪に関する情報を周りにシェアしていただければ。警察に報告するほどでもないかと思ってしまう情報でも、ママ友グループなどで共有しておくと良いと思います。
――最後に、年末年始に向けてスマホにまつわる注意点を教えてください。
年末年始に限りませんが、「歩きスマホ」はやめてほしいですね。交通事故だけでなく、ひったくりや痴漢被害という点で危険度が上がると考えていいでしょう。年末は忘年会などで、お酒を飲んで夜遅く帰る機会も増えますので、常に「自分の身は自分で守る」と意識しておくことが大事です。特に歩きスマホをしながら音楽を聞くことは、完全に無防備の状態なので、絶対にやめましょう。
Digi Policeを入れましたが、地元では意味無し・・・。
mineoって全国区だよね。
東京都だけ限定のアプリって意味無いよね。
もう少し検証して載せてよ。
また、充電ケーブルと同じことを・・・。
(警視庁なので、まあ仕方ないですが)
ところで、もしやテワタサナイーヌたんも登場するのですかな??
https://rocketnews24.com/2013/06/13/340093/
インストールするつもりで読んでたのに(#^ω^)ピキピキ
だけどはるか遠い警視庁。
警察庁、各道府県警もがんばれ。
というか、警視庁は自分のとこだけ色々やっとるけど、折角の技術を他にシェアする気はないんですかね?
ローカル情報以外はそのまま他地方にも流用できると思うのだけど。
国ではなく東京都だけ守りゃええんかい。
なかなかに満員電車とかだとハードル高そうだけど…
でも機能として付けておいてそれで利用者が一人でもいれば役立っている事にはなるからいいのかな(^_^;)
こういう記事なのに記事内の記述もコメント出来ないとは本末転倒💧(・・;)
そうかあ
mineoの本社って東京だもんね。
仕方ない。
え?東京じゃない?
なにきっかけで東京ローカルアプリを紹介???
冒頭に「東京限定」といった表記はほしいですね。
東京限定って書いてくれた方がわかりやすいです。
関西にも導入はしてほしいですね。
ピーポくんじゃないのか…( ̄∇ ̄)
家の住所の不審者情報が届くので、逐一子どもたちに教えていたら、
自分たちの住んでるところは凶悪犯罪地域だって思われてしまいましたw
23区の中では比較的犯罪が少ない地域なのに~。
あっそーれ!
警視ッ庁!パットロール!防犯すっるならこっのアプリ! 以上です
途中で気づきました
先に言ってYO!
これって昭和のオッサンかな。近々、平成のオッサン、昭和のジジイにステップアップですね😃
安全第一で 良いお歳を🐕🐗
マップ機能が東京都限定というのが、残念ですね。
皆様も、加害者および被害者にならぬ様、周りに気を使いながら対応してまいりましょう。
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#マイネ王5周年おめでとう!
ありがとうございました。
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#マイネ王7周年おめでとう!
『「歩きスマホ」はやめてほしいですね』とあるのですが、
歩き「Digi Police」しちゃう人も多そう
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#マイネ王9周年おめでとう!
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. #mineo10周年おめでとう!